部下育成

萎縮する部下には紳士的に叱ってやるのが上司のマナー

紳士の画像イメージ

ちょっと部下を叱っただけなのに、おびえてしまって仕事にならなくなったり、「もう自分には無理です」と諦めてしまうような部下はいませんか?

叱られることに慣れていない人や、自分に自信がない人は、少し叱られてだけでも萎縮や緊張してしまい、冷静に話を理解することが出来なくなります。

これだと叱っている内容がきちんと相手に届かず、本来は相手の行動を改善するための叱りの意味がなくなってしまいます。

叱られると萎縮してしまう部下の場合は、叱り方に工夫をすることで相手に適切な反省を促すことを狙いましょう。

そこで今回は、萎縮してしまうタイプの部下へのアプローチ方法と注意点についてまとめました。

自分に自信がないと萎縮してしまう


そもそも、この手のタイプはなぜ叱られると萎縮してしまうのでしょうか。

端的に言うと「自分に自信がないから」です。自分に自信がないタイプの場合、何かあると自分を責めてしまいやすくなります。

「なぜ自分はこんなことをしてしまったんだろう」「自分には向いていないんじゃないか」という思考に支配され、再発を防ぐにはどうするか?」と考えるところまで意識がいきません。

こうなると、叱られた経験が怖い思いをして傷ついたという経験だけにしかなりません。

叱る目的の一番は再発防止であるはずです。そのためにこれから何に気をつければいいかということを強く認識させるのが重要なのですが、本人にとってただトラウマになるだけであれば叱る意味がなくなってしまいます。

こうなると、叱ることがかえって逆効果になります。

怒りの感情を乗せずに叱る


とはいえ、間違ったことは指摘をして、改善してもらわなければいけません。

そこで、このようなタイプに叱る場合は、極力怒りの感情を乗せずに、落ち着いて伝えるという方法をとりましょう。

怒りながら「なぜこんなことになっているんだ!」と詰め寄るのではなく、

・それがなぜ問題なのかということ

・再発防止としてどのようなことに気をつけなければならないのかということ

を落ち着いて伝えましょう。そのときには相手への気遣いの言葉(前置き言葉)を用いながら伝えるとなお効果的です。

部下がスムーズに指示や命令を聞き入れてくれる「前置き言葉」のパワー

 

落ち着いて伝えることで、「次からはこのようにすれば怒られないんだ」ということを冷静に理解してもらうようにします。

部下を叱るときはどうしても上司はイライラしてしまいがちですが、その感情をそのままぶつけるのではなく、一旦冷静になりましょう。

そして再発防止を避けるという観点から、どのような言い方が一番効果的なのかを考えて接するべきです。

萎縮タイプの部下には自信をつけさせよう


また、このようなタイプはこれまで人に褒められたり認められたりする経験が少なく、そのため自分に自信がなくなっている状態であることが多いです。

こういうタイプはぜひ「褒めて伸ばす」という方法をとりましょう。

むやみに褒めては怪しまれるだけなので、何か褒めるべきことをしたらすかさず褒めたり、仕事をしてもらったら常に感謝の言葉をかけるなど、本人の働きに合わせて声をかけましょう。

褒められ慣れていないと、いつも大げさに褒められるのが逆にストレスになるかもしれませんので、小さくでもいいのでこまめに褒めることが効果的です。

 

実際、少しずつ褒めていくことでだんだんと本人の中にも自信がついてくるものです。

自信が付いてくると、困難なことにもチャレンジしたいという意欲が湧いてきます。また、多少強く言われてもへこたれずに頑張れるようになります。

このようにして、自分に自信のない部下の精神力を伸ばすことも効果的です。

優しく叱っても反省しない場合は強く言うべき


叱られると萎縮してしまう部下は、叱り方を工夫することで再発防止の意識を効果的に高めることが出来ますが、いつも「強く言わない」という対応をするのがベストとは限りません。

叱られると萎縮してしまう部下の中には、強く言われないと反省しないため、結局改善されないというタイプもいます。

普通、萎縮してしまうようなタイプは叱られるのを恐れ、ちょっと注意されるだけでも再発防止に全力を尽くすのですが、萎縮しやすいわりに反省もしないという困ったタイプもいます。

こういう部下を伸ばすのは上司として難易度が高いです。この手のタイプは言葉で伝えても結局伝わらないので、萎縮する覚悟で強く言うほうがまだいいです。

 

このときは、「失敗しないために何をするべきなのか」ということを簡潔に、何回も繰り返し伝えることがよいでしょう。

一回言うだけでは理解してもらえません。何回も表現をかえながら繰り返して伝えましょう。ただし、嫌味や愚痴のように伝えてはいけません。ネガティブな感情は極力ぶつけないようにしましょう。このタイプはそのような感情への耐性が極端に低いためです。

 

なお、このとき「何をしてはいけないか」を何回も伝えると、かえってその行為への意識が強まってしまい、結果その行為を間違ってしてしまう可能性があります。

冷静に言葉で伝えても分からないタイプはそういう危険性があります。「何をするべきなのか」を刷り込んだほうが失敗の可能性は少なくなります。

叱り方を工夫するのが上司の務め


このようにして、自分に自信がなく萎縮してしまうタイプの部下には、怒りながら叱りつけるよりも、冷静に再発防止策を伝えるほうが効果的であると言えます。

このタイプは、叱りつけられた経験があり、それがトラウマになっていることがあります。

そこであえて「しかりつけず冷静に注意する」というスタンスをとるだけで「この上司は怒らずにちゃんと指摘してくれる」と感じてもらい信頼してくれることがあります。

叱ったり注意をしないことは上司として問題ですが、その方法を工夫することは非常に重要です。そういう部下に心当たりのある人は参考にしてください。

叱り方はこちらも参考に

キレるだけでは能がない!部下を叱るときに押さえたいポイント

 

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