困った上司のパターンとうまく仕事を進める方法

信頼できる部下の条件は能力の高さだけでなく、仕事への姿勢である。

信頼できる部下のイメージ画像

あなたが「信頼できる部下」として上司に認められるのは、嬉しいことではないでしょうか。

また、上司から信頼されることで出世もしやすくなるでしょう。

上司から「この部下は信頼できる」と感じさせるためには、仕事の能力が高いことが求められますが、大切なことはそれだけではありません。

むしろそれよりも、あなたが「どのような姿勢で仕事に臨んでいるか」という点の方が大きいこともあります。

 

そこで今回は、信頼できる部下になるために重要なポイントをまとめました。

上司からの信頼を感じると、より気持ちよく前向きに仕事に取り組めるものです。

そのような環境で仕事をするためにも、これらのポイントを参考にしてください。

 

目次

上司に信頼される部下に見られる仕事への姿勢

信頼できる部下は、仕事の姿勢を上司から評価されることが多いものです。

時には「スキルが高いか」というより、「信頼できるか」という点で仕事を任されることがあります。

これから紹介する姿勢がある部下は、上司から信頼されやすいでしょう。それには5つのポイントがあります。

 

仕事を振ったときに気持ちよく引き受ける

仕事を振るときに「それは私の仕事ですか?」と突っかかってくるような部下は、上司にとって面倒くさい相手です。

時には本来の担当外の仕事を指示せざるをえないこともあるでしょう。また、仕事の量が多くなるときもあるはずです。

そういうとき、多くの上司は、内心「大変だろうな」「仕事を振るのが心苦しいな」と感じます。

そんなときでも、仕事を振られた際に二つ返事で明るく引き受けてくれる部下に、上司は感謝します。

「この部下となら大変なときでも乗り切っていけそう」と頼もしく感じるでしょう。

 

残業や面倒な作業を嫌がらない

「残業せず、効率よく仕事を進めましょう」ということは表向きにはよく言われていますが、実際の仕事はそんなスマートなものではありません。

終業15分前に「今日中にやって欲しい」という仕事が舞い込んだり、効率の悪い面倒な仕事をせざるを得ないこともあるのが現実です。

こういう時に「私は残業しないのでお断りします」「こんな面倒な仕事を私がやるんですか?」と言ってくる部下は、上司にとって「扱いにくいやつ」と感じられるでしょう。

 

確かに上司や上層部の仕事のまずさが原因で、部下に突然の残業や面倒な仕事が降りてくることもあります。

しかし、そういう時に「納得できません」と突っかかってくる部下よりも、面倒くさがらずに仕事をやってくれる部下は頼りになります。

 

頼んだ仕事をきっちりこなす

できる人にとってみれば当たり前の話ですが、これは意外とできない人が多いです。

というのも、色々な仕事が同時に振られるような環境だと、処理が追いつかずに頼まれた仕事が完了できず流してしまうことが往々にしてあります。

また、上司の指示の出し方が曖昧だと、上司の意図通りの仕上がりにできないこともあります。

 

そのため、上司は「この部下に仕事を頼んでも、上手くやってくれるかわからない」という不安をもつことが多いのです。

そんな中、「たくさんの仕事がある中で頼まれた仕事をきっちりこなす部下」、「上司の指示を汲み取って適切に仕事をこなす部下」は信頼されます。

 

同じことを二度聞かない

「この前説明したのに、また同じ質問してるよ」という部下は多いものです。

以前教えたはずのことを再び聞いてくる部下は、上司にとって手間がかかり、他のことも忘れるんじゃないかという不安を持たせます。

この多くは、メモを取っていないことが原因です。

忘れないようにメモを取るという動作は仕事において基本ですが、その動作をサボり、あげくに忘れてしまうような部下は上司から信頼されません。

これとは逆に、「メモを取り忘れないでおく」という部下は上司から信頼されるのです。

 

上司を立てる

上司を褒めたり、考えに賛同したりという形で、上司を立ててくれる部下は、やはり信頼されます。

会社組織において、立場が上になればなるほど褒めてくれる人も少なくなり、プレッシャーも大きくなります。

 

上司も人間ですから、そういう環境において、自分に自信をつけてくれる部下を頼りにしたくなるのが人情です。

また、後輩に上司の良いところを伝え、チームの団結力を高めてくれる部下は、上司にとってかけがえの無い存在になります。

 

とはいえ、もちろん上司にお世辞を言って媚を売るような姿勢はいけません。

お世辞に気をよくして、えこひいきをする上司は、むしろ上司としては不適格です。

賢明な上司であれば、部下からの「こびへつらい」を見抜き、逆に信頼されなくなります。

できる部下の特徴

信頼できる部下のイメージ画像②

信頼できる部下になるためには、このような姿勢が重要です。

ただし、仕事ぶりが優秀であることも、上司から信頼されるための条件です。

仕事ぶりが優秀である「できる」部下には、どのような特徴があるのでしょうか。優秀な部下に共通している要素を3つご紹介します。

 

自分で気がつき、率先して動く

職場で溜まっているゴミがあったら捨てたり、上司が打ち出した方針を率先して実行するなど、自分で気がつき率先して動く部下は信頼されます。

チームで仕事をするときにチームが機能するかどうかは、リーダーが優秀かどうかに加えて、優秀な部下がいるかどうかも関わってきます。

上司から直接言われずとも、自らチームの発展のために行動できる部下は、上司からすると優秀な部下です。

 

なお、上司の足りていない部分を自発的にフォローできると、上司だけでなく、周りのメンバーからも信頼されます。

それを積み重ねていくと、あなた自身が上司よりも信頼されことすらあります。

この環境で、あなたが上司になると、すでに信頼関係ができた状態でスタートできるので、チームの運営がかなりスムーズになります。

 

このように、上司から信頼されるメリット以上のものが得られるため、主体的に上司のフォローをすることをオススメします。

 

期待以上の仕事をする

頼まれた資料を作成するときに、指示された内容よりも分かりやすい形式にしたり、60分掛かるといわれている仕事を45分でやったりなど、上司の期待を上回る仕事をする部下は頼りになります。

このような部下は、言われたことだけを機械的に行うのではなく、求められていることが何かを感じ取り、必要なことを自分で考えて実行できます。

 

こういう部下は、上司があいまいに指示しても、自分で機転を利かせて処理ができます。

上司にとって、部下に指示することは意外と手間が掛かるので、多くの上司があいまいに指示をしたがります。

そのため、普段から期待以上の仕事ができる人は、上司にとって信頼できる部下になります。

 

報連相をきちんと行なう

上司にとって「何をしているか分からない」部下は非常に厄介です。

トラブルの芽がでているのに、報告がないためそれに気づかずに大きくなってから発覚する・・というのは、報連相が無いために起こる典型的な問題です。

上司から「あの件どうなっている?」と聞かれた場合は、「報連相が足りないせいで上司から不安に思われているものだ」と反省しましょう。

 

とはいえ何でも逐一細かく説明していては、上司の時間もありません。

できる部下は、適切なタイミングで適切な内容・ボリュームの報連相ができます。

そのために上司にとって時間を奪われず、かつ安心して仕事を任せられるため、信頼されるのです。

なお、この報連相は非常に重要な要素なので、もう少し詳しく触れます。

頼りになる部下は報連相がうまい

信頼できると思われる部下は、上司への報連相のスキルに長けています。

では、報連相を効果的に行なうにはどういう点に注目すればよいのでしょうか。

これには3つのコツがあります。

適切なタイミングとボリュームで

まず注意したい点は、タイミングとボリュームです。

これは、その上司にとって好むレベルが違います。

大雑把な上司は、タイミングやボリュームは少ないほうが喜ばれますが、細かいところまで気にする上司は何回も・分量の多い報告があったほうが安心します。

どちらが良いかは、あなたの上司のタイプに合わせて探っていったほうがいいでしょう

 

また、上司の関心のあるトピックについては詳細な報告を求めるものの、そうでないものは大雑把な報告でよいというパターンもあります。

上司が特に興味がありそうな内容については、より細かい報告を意識しましょう。

 

報告する時に押さえたい3つの骨組み

また、業務の進捗状況の報告については、以下のポイントを押さえた報告がよいでしょう。

  • 今取り組んでいる仕事は何か
  • 取り組んでいるそれぞれの仕事の進捗状況
  • 問題が起きている仕事についてはその原因と対処予定

この3つの骨組みで報告を行なうことで、自分の仕事の取り組み具合を適切に伝えられます。

 

悪い報告ほど早く行う

また、重要なのが、「悪い報告ほど早く行なうこと」です。

多くのトラブルは、傷が浅いうちに手当てをすることで大事にはいたりません。

 

悪い報告によって自分の評価が下がることを恐れて、報告を先延ばししようとしたり、もみ消そうとすることが多いです。

その結果、どうにもできずいよいよ事が大きくなって発覚・・となると会社の被害は大きくなります。

トラブルを大きくしてしまう部下は、上司から「信頼できない」という評価がされます。

「意欲」と「能力」で「大切にしたい部下」になろう

以上のように、信頼できる部下になるために大切なポイントをご紹介してきました。

仕事の能力が高いと、確かに上司からの信頼を得やすいものです。

 

しかし、「成果を出せるかどうか」というよりも、「上司が安心して仕事を任せる能力があるかどうか」ということの方が重要です。

その能力とは、報連相や率先した動きができるかどうかです。

いくら売上数字を上げる営業パーソンでも、上司に報告を全くしなかったり、上司の方針に従わない場合は信頼されません。

 

また、仕事の能力以外に、仕事に対する意欲の高さも信頼を得られるかどうかにかかわります。

気持ちよく仕事を引き受けたり、真面目にメモをとる部下は、少し能力が劣っていても、「育ててやるか」という気持ちになり、仕事を任せてもらえることもあります。

最初から仕事の能力が高い人はいないかもしれませんが、意欲は自分の気持ち次第で高めることはできますよね。

上司から「信頼できる」という評価をしてもらうために、仕事の能力だけではなく、意欲や姿勢も重視しましょう。

 

こちらのページでは、上司への対応に悩む人向けに、記事をまとめています。

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