- 説明もなしに仕事を任されて、どうしたらいいか分からない・・
- 面倒くさい仕事を押し付けられてイライラする・・
必要な説明をせず、押し付けるように仕事を振ることを丸投げと呼びますが、この被害にある人は非常に多いです。
丸投げは上司からすると楽な行為で、モラルや能力の低い上司は簡単に部下に仕事を丸投げします。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- 仕事の丸投げとはどんなものか
- 仕事の丸投げが特に厄介な状況
- 仕事を丸投げしてくる上司の特徴
- 仕事を丸投げされるときの対処法
新人の状態で仕事を丸投げされたり、悪意をもって丸投げされるなど、状況によっては丸投げは私たちが追い込まれる危険もあります。
上司が丸投げしてくる場合は、あっさり引き受けず抵抗してみたり、すぐには取り掛からず最低限の質にするなどの対処法があります。
この記事を読めば、仕事を丸投げしてくる上司のパターンや対処法が分かるので、丸投げ上司から利用されずに済むようになるでしょう。
目次
「丸投げ」とはどんな状態?「任せる」との違いとは?
仕事の丸投げはよく言われる言葉ですが、具体的にはどのような状態を指すのでしょうか?
普通、仕事は「任せる」ものであり、それと比較すると、わかりやすく理解できます。
権限が明確に伝えられるかどうか
「任せる」場合は、その仕事にあたり、「ここまではあなた自身で判断していい、それ以上のレベルは私に確認をいれなさい」のような、意思決定の権限の基準を明確に示します。
そのため、任されたほうは自分で判断することと、上司に確認を入れることが明確になり、スムーズに仕事を進められます。
一方、丸投げをするときには権限の基準は示されません。
その仕事について、たいして考えておらず、権限の基準も決めていないためです。
途中で横やりを入れるかどうか
任せる場合は、最初に仕事の進め方を教えた後は、細かい点に口出しはしません。
これは任せた相手への信頼の証であり、この姿勢によって、任された相手の自主性が生まれ、モチベーション高く仕事に当たることができます。
しかし、丸投げした場合は、部下のやっている様子を見てあとからグチグチ言いがちです。
「任せたからには細かい口を出さない」という覚悟が無く、その場その場で浅い考えでテキトーなことを言います。
上司が結果に責任を負うかどうか
上司が部下に仕事を振るとき、その結果について責任を負うのは上司です。
責任を負うからこそ、上司は部下に指示や命令を下すことができるのです。
仕事を「任せる」上司はそのことをよく分かっており、「責任が俺が取るから思い切ってやってみろ」と励ましてやります。
一方、丸投げする上司は自分のことしか考えていないので、部下の仕事の責任を自分で取ろうとはしません。
問題が起きた場合は、部下に責任を取らせようとするか、部下を叱責して気持ちを晴らそうとします。
なお、丸投げした部下が成果を出した場合は、ここぞとばかりに自分の手柄にしたがるので、部下のやる気は下がる一方です。
丸投げが迷惑なシチュエーション3選
仕事の丸投げは、上司にとっては楽ですが、やられる方はたまったものではありません。
特に以下のシチュエーションで丸投げをされると非常に迷惑で、ストレスがかかります。
新人への丸投げ
入社当時で右も左も分からない状態で丸投げをされると、頼れる人もいなく、勝手も分からないので非常に負担が大きくなります。
これに近いパターンとして、前任者が引継ぎをせずに辞めてしまっている状況もあり、この状況での丸投げも非常に苦労します。
仕事の振り方が雑
上司は丸投げした意識は無くても、説明が雑なために事実上丸投げになっているケースもあります。
この場合で厄介なのが、上司本人に丸投げしている意識がないため、周りから注意を受けても改善しようがないという点です。
このケースでは、こちらからどんどん質問していくことが重要です。
このタイプの上司は聞かれたらきちんと答えてくれるので、不明点はどんどん質問しましょう。
パワハラの確信犯
これが最も厄介なパターンであり、あなたを苦しめる目的で丸投げしてくるケースです。
この手の上司が丸投げしてくるのは、到底不可能なレベルの難題であり、質問しても「自分で考えろ」と突き放されます。
あなたを苦しめるために丸投げするので、助けてくれないのは当然で、邪魔をしてくる可能性すらあります。
この場合は、丸投げされた仕事の内容や期日などを記録していき、さらに上の上司や人事などに相談し、パワハラを訴えることが大切です。
相談しても状況が変わらなかったり、ストレスで体に異常をきたしている場合は、変に我慢せず、転職を考えた方がいいでしょう。
上手く転職できるか不安な人は、転職エージェントを利用するのがオススメです。
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丸投げしてくる上司の特徴
仕事を丸投げしてくる上司にはどんな特徴があるのでしょうか。
これには主に3つの傾向があります。
能力がない
仕事では自分の専門外のことや、能力以上の仕事を求められることがあります。
自分なりに調べたり聞いたりして何とか形にするものですが、その努力が嫌な上司は部下に仕事を丸投げします。
丸投げしたほうも、された方もやり方が分からないという、苦しい状況になります。
仕事を面倒くさがる
クレーム対応や煩雑な事務作業など、自分でもできるが気が進まない仕事を部下に振るパターンです。
これは、「自分が楽をしたい」という理由で仕事を押し付けるような形であり、悪質です。
説明する余裕がない
上司自身が色々なタスクを抱えており、部下への指示やフォローをする余裕が無い場合にも丸投げは起きます。
指示には時間と手間がかかるため、仕事を振る側にある程度の余裕がないとできません。
そういう余裕が無いものの、「仕事を振りたい」というときに、説明もフォローもない乱暴な振り方が起きてしまいます。
丸投げ上司への対処法
上司から仕事を丸投げされてしまう場合は、どのように対処すればいいでしょうか。
ここでは5つの対抗策をご紹介します。
確認責めにして手間を取らせる
仕事を丸投げされたときに、
- 「いつまでに仕上げればよろしいでしょうか」
- 「中間報告は必要でしょうか」
- 「どのようなプロセスで進めればいいでしょうか」
など、必要な情報を色々聞く方法です。
最初にある程度聞きつつ、着手のあとも何かにつけ確認しましょう。
上司が面倒くさくなるくらい、細かいことを何度も確認してやりましょう。
丸投げされた仕事を従順にこなすだけでは、上司に「こいつは丸投げしても大丈夫なやつだ」と思われます。
そうではなく、「こいつに仕事を振ったら面倒くさい」と感じさせることで、丸投げされにくくなることを狙います。
理不尽な指示の場合は抵抗する
自分が所属している部署や役割から考えて、あなたが引き受けるべき仕事を振られた場合は、その仕事をやらなければいけません。
しかし、丸投げしてくる上司のなかには、そういうルールを無視して丸投げしてくることもあります。
このときは素直に聞くのは止めましょう。
「本来であれば○○部の仕事だと思うのですが、私がやらなければいけない理由はなんでしょうか?」と説明を求めるだけでプレッシャーになります。
「この仕事を引き受けた結果、今着手している△△の仕事が遅れます。今の仕事の依頼元に相談してもらえますか?」とお願いしてもいいでしょう。
いたずらに怒り出したり、不機嫌になるのは社会人として不適切ですが、このような言葉で抵抗してみるのはアリです。
すぐに取り掛からない
「仕事は早さが大切だ」とよく言われますが、丸投げをされる環境で、馬鹿正直に仕事を早く終わらせると、また別の仕事を丸投げされるだけです。
「こいつに丸投げしたらすぐにやってくれる」と思われると、楽をしたい上司に利用される危険があります。
そのため、丸投げされてもすぐには取り掛からず、もともと抱えていた仕事を終わらせてから取り組みましょう。
最低限の仕上がりにする
仕事の速さも全力を出さないのと同じように、質もできる限りサボりましょう。
仕事の仕上がりに細かい気遣いなど必要なく、合格をもらえる最低ラインの質にしましょう。
先ほどと同じですが、「こいつに丸投げしてもいい仕事してくれる」と思わせてしまうと、再び利用される危険性があります。
上司を追い越すチャンスにする
これが最も建設的で、あなたのためになる対処法でもあります。
丸投げされたらそれを全力で取り組み、周りに評価されましょう。
これを続けてくることで、あなたの仕事ぶりが周りから評価されます。
このような取り組みによって、上司よりも高い評価を受け、立場を逆転させたり、昇進によって別の部署への異動が狙えます。
あなたの立場が上がることで、丸投げする上司から離れることができます。
なお、もしあなたがいくら頑張っても、今の環境で評価されないならば、転職すればいいだけの話です。
様々な丸投げに対して成果を出せる力がある人は、他の職場でも十分活躍できます。
丸投げ上司にはそれ相応の対応を
仕事を丸投げしてくる上司の傾向や対処法などをご紹介してきました。
丸投げは、上司の無能さや、やる気のなさが原因のことが多いため、真面目に取り合わない方が良いです。
少しだけ抵抗したり、速さや質を下げるなどの対応をとり、「丸投げされやすい人」にならないことが重要です。
また、パラハラ目的で丸投げされていたり、精一杯取り組んでいるのに評価されない場合は、転職して環境を変えたほうがいいでしょう。
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