部下を育てるうえで大切なポイント

照れていないで部下の褒め方を知っときましょう【文例も載せました】

部下の褒め方をマスターしましょう

部下の褒め方が上手い上司は、仕事で成果を出すことができます。

実際、適切に褒められる上司は部下のやる気を上げるられるので、仕事に良い影響を与えます。

部下を育てるためには叱ることも重要ですが、それと同じかそれ以上に褒めることも大切です。

 

しかし、日本人は褒め下手だとよく言われます。

「部下をどんな風に褒めたらいいかわからない」という方も多いでしょう。

そこで今回は、部下を褒めるメリットと褒め方、具体的な文例をまとめました。

部下の褒め方をマスターして、成果を上げられる上司になりましょう。

部下を褒めるメリット

「部下の褒め方なんて学ぶ必要がない、部下を褒めることに意味を感じない」と考える方もいるかもしれません。

確かに、むやみやたらに部下を褒めてしまうと、妥協や油断してしまうことにつながります。

しかし、上司が部下を褒めるメリットはたくさんあり、適切に褒めることでチームにとって大きなプラスになります。

具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つご紹介します。

 

良い行動が習慣化される

自分の仕事が上司から褒められると、「こういう行動が喜ばれるのか」と実感します。

これによって、どのような働きが評価されるかがハッキリするので、部下はその期待に応えようとします。

 

たとえとしては悪いですが、犬や動物が様々な芸をするのは、エサをもらったり、喜んでもらうためです。

もちろんレベルが違いますが、構図としては人間も同じです。

自分の行動が周りから喜ばれるのがわかると、人は自ら進んでその行動をとろうとします。

 

自発的に動くようになる

上司から褒められることで自分に自信がつくようになります。

自分に自信がつけば、自発的に色々なことをやろうと思います。

レベルの高い仕事になればなるほど、部下が自主的に動けるかどうかが成功するかどうかのポイントになるでしょう。

普段から部下を褒めて自主性を伸ばす上司は、チームとして大きな成果をあげることができます。

ずっと基本的な仕事しかさせないのであれば、部下を自発的にさせる必要はありませんが、チームとして大きな成果を出すためには、部下の自主性を伸ばすことが必要です。

 

信頼される

部下は褒められることで「自分の存在を認めてくれた」と感じるようになり、褒めてくれたあなたのことを信頼するようになります。

そして、信頼している相手であれば、叱られてもきちんと受け入れることができます。

よく、「3褒めて1叱れ」と言われますが、これは「褒めて信頼関係を作ったうえで、叱らないと相手には響かない」ということを示しています。

「部下を褒めて育てる」ができない理由

このように、部下の褒め方をマスターするメリットは多くありますが、褒めることが苦手な上司が多いものです。

特に日本人は褒め下手な傾向があり、適切に部下を褒めることができません。

それには以下の3つの理由が考えられます。

 

褒めるところが見つからない

部下の悪いところ、未熟なところばかり気になってしまい、「褒めるポイントが見つけられない」と思っていませんか?

これは、あなたが自分自身の能力や実績を基準にして、部下を評価していることが原因です。

 

自分を基準にしてしまうと、確かに部下の「あら」ばかり目立ってしまうでしょう。

しかし、相手はあなたの部下なので、あなたより未熟なところが多くて当たり前です。

あなたより未熟だから、相手は部下なのです。

考えを改め、良いところ・頑張っているところを意識して見つけるつもりで、部下に接しましょう。

 

照れくさい、どう褒めていいか分からない

特に年齢の高い人は、自分自身が褒められ慣れていないため、どのように褒めていいのかが分からない傾向があります。

そのため、褒めることに抵抗を持ってしまうのです。

 

しかし、「照れくさい」「恥ずかしい」という気持ちで褒めることを避けてはいけません。

部下を褒めて能力を伸ばすことは、上司にとって必要なスキルです。

上司として成果を出すためには、部下を褒めることを必要な「仕事の一つ」と考え、スキルを高める意識が必要です。

 

心の余裕がない

自分自身に心の余裕がないときは、部下を褒める余裕がありません。

この場合は、褒める以前に、部下を気にかけることすらできないかもしれません。

優秀な人ほど、自分自身が忙しく仕事を抱えてしまうことがありますが、部署の上司としては、自分が忙しく働くことがよいとは言い切れません。

いかに部下に力を発揮してもらうかが重要なのであり、そのためには上司が仕事を抱え込まず、余裕を持って部下と接することが必要です。

 

仕事の振り方については、こちらの記事でまとめています。

 

仕事を振ることができない限り、あなたはいつまでたっても辛いまま。組織の中で仕事をしていると、部下などに仕事を振るという状況が出てきます。 仕事は一人でできるものではなく、必ずと言っていいほど他の...

 

部下を褒める7つの方法と褒め方の文例

褒めるのを照れているイメージ画像

このように、「部下の褒め方が分からない」と逃げ腰にならず、上司の必要なスキルとして部下を褒めることを実践しなければいけません。

では具体的に、どのように部下を褒めるのが効果的なのでしょうか。

ここでは7つのポイントをご紹介します。

 

具体的に褒める

「えらいね!」「すごいね!」のような抽象的な言葉で褒めるよりも、部下が褒められるべき点を、具体的に褒めるほうが効果的です。

良いところを具体的に上司から伝えられることによって、褒め言葉の説得力が増します。

 

抽象的な褒め言葉でも効果はありますが、相手がひねくれている場合だと「どうせ誰にでも言ってるんでしょ」と素直に受け取ってくれない可能性があります。

部下のことを良く見ていれば、褒めるべき具体的な点が見つかるはずです。

部下を良く観察し、言葉を尽くして詳しい褒め言葉をかけましょう。

 

例えば、以下のような褒め方が考えられます。

「今回目標達成できたのは、君の活躍がすごく大きいよ!チームで一番多くの売上数字、全体の40%の売上を一人で作ったところがすごいよね!」

「後輩の面倒をきちんと見ていたね。後輩が困った様子を見せたら、いつも君が一番先に声をかけていたね、その姿勢が素晴らしいよ。」

「この仕事は他の人に手がけてもらっているものよりレベルが高いんだけど、それをミス無くやり遂げてくれたね。これは君に能力がある証拠だよ。」

ここまで具体的な言葉をかけれれれば、「この人は自分のことをよく見てくれている」と実感させられるでしょう。

 

プロセスを褒める

仕事の成果だけを褒めようとすると、なかなか褒められません。

部下が褒めやすい成果をいつも出してくれるわけではないからです。

そこで、部下の仕事の取り組みを見て、日々の取り組みやその姿勢について褒めてやることが効果的です。

目立った成果ではないが根気良く仕事をしている場合や、ついつい手を抜いてしまうような面倒くさいことを地道に取り組んでいる場合に、褒めてやるといいでしょう。

 

また、プロセスを褒める方法の一つとして、「以前からの変化を褒める」という方法もあります。

仕事に取り組む姿勢が以前よりよくなった場合や、小さな成功の数が増えた場合はそれを褒めてやると効果的でしょう。

 

これらを踏まえると、こんな褒め言葉を掛けられるはずです。

「見込み電話がけの件数のスピードが以前より早くなったね、1日で行なう電話がけの件数が増えたね!」

「この仕事はチェック項目が多くて面倒くさいだろうけど、いつもキッチリこなしていて頼もしく思うよ」

「半年前に比べて指摘される数が少なくなったね。これは日々改善しながら仕事をしている証拠だね。」

 

周りへの影響を伝える

何か良いことをした場合、それが周りの人にもプラスの影響を与えたり、優秀な成果を収めた場合、周りの社員に勇気や刺激を与えます。

そのようなプラスの影響を伝えてやるというのも、褒め方として良い方法です。

 

この方法は、自分に自身がない人ほど有効です。そうしたタイプの人ほど、自分が周りからどう思われるかを気にする傾向が強いからです。

このタイプには、「あなたは周りから認められているよ」「周りによい影響を与えているよ」と伝えることで安心し、自信がつくようになります。

 

例としてこんな言葉が考えられます。

「あなたがこの仕事を素早く完了させてくれたおかげで、このプロジェクト全体が前倒しで進めることができたよ。ありがとう。」

「君がフォローしてくれなかったら、期限に間に合わずクレームが入ったと思う。みんなを助けてくれてありがとう。」

「君がいつも元気でいることで、周りのメンバーのテンションも底上げされるんだよね。とても貴重な存在だよ。」

 

感情を素直に伝える

ほめたい相手に対して、「あなた自身がどう思っているか」という気持ちを表現することも有効です。

「助けられている」「励まされている」「一緒に仕事をしたいと思っている」・・・など、少し照れくさいかもしれませんが、素直な気持ちを伝えましょう。

 

照れ屋な人にとってはハードルが高く感じる人もいるかもしれませんが、気持ちを口にするだけなので、難しい表現はいりません。

あなたの率直な気持ちを伝えることで、下手にあれこれ褒め言葉を考えるより響くかもしれません。

「褒めたいけど、言葉でうまく表現するのが苦手だ」という人は、この方法でほめれば相手は喜んでくれます。

 

以下のような言葉を参考にしてください。

「いつも頑張っている君が活躍してくれて、私は本当に嬉しいよ」

「ここまで仕事が上手くいったのは君のサポートのおかげ。一緒に仕事ができてよかったと思ってるよ」

「いつも前向きに頑張っている姿を見て、私も励まされてるよ。」

 

感謝や期待を伝える

具体的な成果やプロセスを褒めるだけが、部下のやる気を上げる方法ではありません。

感謝・期待・ねぎらいの声をかけるということも効果的です。

いつも真面目に出勤して、コツコツ仕事をしている人に感謝を伝えたり、前向きに仕事に取り組んでいる新人に期待をかけるということでも部下のやる気は上がります。

 

また、シンプルに「いつも頑張ってくれているね」とねぎらうことも効果的です。

この方法は、日ごろ目立った活躍をするタイプではない裏方の人たちに特に有効です。

こういう人たちは、普段その成果を認められたり褒められることが少ないため、ちょっとした言葉にたいして喜んでくれるものです。

 

そのため、このような言葉で褒める方法もアリです。

「いつもフロアが綺麗なのは、あなたたちが毎日掃除をしてくれているからです。いつもありがとうございます。」

「最近夜遅くまで仕事を頑張っているみたいだね、体には気をつけて欲しいけれど、若いうちはそういう姿勢が成功に結びつくものだよ、期待しているよ!」

「今回のプレゼンが上手くいったのも、君が見やすくて正確な資料を作ってくれたおかげだ、頑張ってくれたね。」

 

タイミングよく褒める

褒めるべきことがあったら、すぐに褒めるのが効果的です。

なにか成功したときには、部下本人も誇らしい気持ちになっているため、そのタイミングですかさず周りから褒められると喜びも増えます。

 

一方、自分が忘れてしまったころに褒められても「そういえばそうだったな」くらいの気持ちにしかなれません。

もし一度褒めるタイミングを逃した場合、思い出したときにすぐさま褒めてあげると良いでしょう。

「あとでいいタイミングを見て褒めよう」と考えて先延ばしにすると、また忘れます。

 

第三者を巻き込んで褒める

褒めるときには、第三者を巻き込んだほうが効果的なことが多くあります。

大きな成果を上げた社員を朝礼の場で褒めたり、プロジェクトが成功したら最大の功労者を関係者の前で讃えましょう。

 

また、あなたが直接部下を褒めるのではなく、第三者に部下の褒め言葉を伝えるという方法も有効です。

人は、本人から直接言われたことよりも、第三者を介して聞いたことに信憑性を感じます。

そのため、あなた本人から言われるよりも、第三者から言われたほうが褒め言葉の重みが出るのです。

 

しかも、この方法は本人に面と向かわずに話すので、褒めるときの照れくささが少ないのも利点でしょう。

ただし、「誰かを褒める」という行為は、「それ以外の人をけなす」という行為にとられかねません。

褒められなかった周りの人は、「自分だって頑張ったのに」と感じてしまうリスクがあります。

誰が見ても納得の成果を上げている場合は、間接的に伝えると効果的ですが、少し微妙な場合は、個別に伝えましょう。

 

褒め言葉=部下をやる気にさせる言葉

以上のように、部下の褒め方についてご紹介しました。

褒めることは、部下をやる気にさせるということです。

部下に興味を持ってじっくり観察し、適切な褒め言葉をかけることで、部下のモチベーションは大きくあがります。

そのためには褒めることに抵抗を持たず、色々なテクニックで部下を褒めましょう。

 

また、人は褒めてくれる人に対して感謝の気持ちを持つため、褒めることは人間関係において非常に良い影響をもたらします。

この記事の内容を参考に、褒め上手な管理職を目指してください。

 

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