希望を持って転職したら、直属の上司が実はパワハラ気質だった・・という経験はありませんか?
やりがいがあり、待遇が良くても、人間関係でストレスがあると厄介なものです。
せっかく転職に成功したと思っても、パワハラ上司に引っ掛かってしまっては、また転職を考えてしまうかもしれません。
私自身、待遇がよいところに転職できたと思っても、実は上司がパワハラ気質でストレスの大きい毎日を過ごしたことがありました。
しかし、入社する前にその会社が本当に良い会社か、直属の上司がパワハラ気質かどうかを完全に見抜くのは難しいものです。
とはいえ、振り返ってみると、他の会社の対応と比べて「おや?ちょっと変かも?」と思う点がありました。
その時はスルーしてしまったのですが、今思えばパワハラ気質的な兆候があったと感じています。
そこで今回は、自戒の意味も込めて、転職面接でパワハラ上司を見抜くポイントについてまとめてみました。
これから転職を考えており、人間関係のトラブルを避けたい人は参考にしてみてください。
目次
面接官としての基本ができていない
そもそも、新卒の採用面接とは違い、中途入社では、直属の上司にあたる人物が面接官になる可能性が非常に高いです。
そのため、転職時には新卒のころとは違い、入社する前に直属の上司の見極めがしやすいというメリットがあります。
この事実を意識して、「この会社や上司はパワハラ気質ではないか」を見抜く意識を持つことがまず大切です。
採用面接やリクルート活動を専門としている人事の社員に比べて、そうでない直属の上司は、面接官としての基本ができていないことがあります。
自分が採用されるかどうかを気にすることも大切ですが、相手の人物も見抜く意識があると、そうしたおかしな点に気づくことができます。
以下の特徴がないかどうか注意してみましょう。
面接時間に遅れる
面接の時間に遅れたり、時間を過ぎてもなかなか現れない面接官の場合は警戒すべきです。
遅れたことを謝る場合はまだ問題ありませんが、時間に遅れても当たり前のようにふるまう場合、その面接官は応募者を下に見ています。
そういう上司は、自分より立場が下の人を大切にする意識が希薄で、パワハラ気質の可能性があります。
仕事に関係のないことに踏み込んでくる
最近では、採用面接の基本として、仕事に関係ないことについてズケズケと聞くことはNGとされています。
そんな基本を無視して(もしくはその程度のことも知らず)、家族のことや、プライベートなことまで踏み込んでくる面接官はモラルが低いと考えましょう。
このような人物が直属の上司だった場合は、法令順守の意識が低く、時代遅れなことを強要してくる可能性があります。
不機嫌な様子を見せる
社会人の基本として、仕事において相手に不機嫌な様子を見せてしまうのはよくありません。
特に、採用面接のような対外的な場面でそのような顔を見せてしまう面接官は、仕事の場において、自分の感情のコントロールができない人物だと考えられます。
ちなみに、1対1では普通にしていても、最終面接など経営層の人物が加わった面接のときに、不機嫌な感情を漏らす面接官もいます。
志望者に対して、圧迫面接のように、あえて追い込む形の面接をするケースもあります。
この場合は、面接官の感情のコントロールができていないわけではありませんが、中途採用面接で圧迫面接をするのは一般的ではありません。
そういう方針の会社は、社員を尊重する意識が低く、ただの駒としてブラックな環境でこき使おうとする風土の危険性があるので、どちらにしてもおすすめできません。
選考過程で話が食い違う
待遇についてや、面接の時間など、ちょっとしたことが選考中に食い違うことがあります。
- 〇〇手当が適用されると最初に言われていたのに、条件通知書では入っていなかった
- 面接の時間が聞いていたのと違った
などの現象がこれに当たります。
選考中にこういう現象が起きる場合は、窓口になる人物がテキトーだったり、理不尽な経営層に振り回されている可能性があります。
いずれにせよ、こうした現象が起きる場合は、テキトーもしくは理不尽な環境であることが多く、入社後に苦しめられる危険があります。
非常に感じが良い・柔軟に対応される場合も危険
ここまで紹介してきた点は、意識さえいれば気づきやすい違和感だと言えるでしょう。
しかし、見落としてしまいがちな兆候として、「担当者の感じが非常に良い」「自分に合わせた柔軟な対応をしてくれる」というポイントも挙げられます。
自分に合わせた対応をしてくれるというのは、
- 面接だけする予定だったのが社員の紹介もしてくれる
- 最終面接後に懇親会を開いてくれる
- 例外的に面談の機会をとってくれる
などの例があります。
どれも志望者にとっては喜ばしいことで、感じがよい担当者に、自分に合わせた柔軟な対応をとってくれる企業には良い印象をもつことが多いでしょう。
このような企業は、人事担当者や直属の上司が優れた人であることが多いのですが、それは、会社から厳しい要求を突き付けられているからです。
「困難を乗り越え、自らが成長することに意義がある」みたいな価値観のもと、本人のキャパシティを超えることにも挑戦させることがあります。
こういう会社に入社した場合、あなたもレベルの高い対応を求められ、色々な無茶ぶりをされると思っておいた方がいいです。
上司からの要求も強くなりがちで、パワハラだと感じる可能性も高いです。
もちろん、その分社会人として成長できるチャンスではあるので、「困難な環境で成長したい」という人にはフィットする環境とも言えます。
しかし、仕事が人生のすべてではなく、「ストレスが少ない環境で仕事をしたい」という人にはオススメできません。
少し事務的なくらいがちょうどいい
このように、転職先の上司がパワハラ気質か、会社がブラック体質かどうかを見抜くポイントについてまとめてきました。
改めてまとめておくと、以下のようになります。
- 面接の時間を守らず、遅れても謝りもしない
→応募者や部下を尊重しないパワハラ気質の上司 - 直接仕事に関係ないこともズケズケ聞いてくる
→モラルが低く、法令などを守らない気質 - 面接中に不機嫌な様子を見せてくる
→感情のコントロールができない - 選考過程で話の食い違いが起こる
→テキトーもしくは理不尽 - 感じが良い、柔軟な対応をしてくれる
→入社後に無茶ぶりを強要される可能性
あくまで私自身の経験からまとめたものなので、当てはまらないこともあるかもしれませんが、一つの目安にはなると思います。
私がもし次に転職する場合は、上で挙げたようなポイントには当てはまらない企業を選ぶつもりです。
外部サービスを利用して判断する方法
このような方法のほか、外部サービスを利用することで、転職先がパワハラ環境かどうかをある程度判断することもできます。
おすすめの方法を2つ紹介します。
転職エージェントに聞いてみる
転職エージェントから応募できる求人なら、エージェントがある程度その企業の内情を知っていることが普通です。
そこで、応募する前に、その企業の風土や特色、担当者について聞いてみるというのも手です。
もちろん、その企業のことをあからさまに悪く言うことはありませんが、他と比べておかしな点や条件が悪い部分があると、ある程度オブラートに包んで教えてくれることもあります。
- 「離職率は高いですか」
- 「入社した人からの評判ってどうですか」
- 「内定のしやすさはどれくらいですか、ちなみに辞退した人はいますか」
などの切り口で質問してみるといいでしょう。
また、複数のエージェントを利用して、応募していないエージェントから聞き出すという方法もあります。
詳しくはこちらの記事「他社エージェントに企業の評判を聞いてみる」を参考にしてください。
エージェントで企業の評判を知りたいなら、大手エージェントの「リクルートエージェント」「dodaエージェントサービス」あたりがオススメです。
また、こちらの記事も参考にしてください。
口コミサイトを利用する
会社の評判を載せるサイトの中には、現職者や退職者から起業の口コミを集めるサイトもあります。
会員登録の条件は多少面倒くさいですが、利用できるようなら、応募企業を検索してみるのもよいです。
直属の上司だけがパワハラ気質かどうかを見抜くのは難しいですが、会社全体が無茶ぶり体質で、離職者が異常に多い会社は、口コミで悪く言われていることが多く、このサービスで見抜けます。
詳しくは、こちらの記事「事前にブラック企業を見抜く3つの方法」を参考にしてください。
https://wot.blue/2020/07/04/shigotoyametai1month
焦らずに冷静な転職活動を
以上のように、転職面接時に、パワハラ上司かどうかを見抜く方法についてまとめてきました。
先に仕事を辞めてしまったなどの理由で、焦って応募してしまうと、ここで紹介したような点を見落としてしまい、ブラックな上司や会社なのを見抜けずに飛び込んでしまう危険があります。
可能ならば、在職しながら転職活動を進め、じっくり面接官や上司を見抜きながら転職活動をしたいところです。
時間がない人は、起業との連絡を代行してくれる転職エージェントを利用することをオススメします。
詳しくはこちらの記事にまとめいるので、参考にしてください。