部下を育てるうえで大切なポイント

いつの間にか部下を腐らせてませんか?知っておきたい4つの原因

部下が腐るイメージ画像

やる気があり積極的だった部下が、時が経つにつれてだんだんと消極的で元気がなくなっていく・・なんてことはないでしょうか?

これは俗に言う「腐る」という現象です。

人はどんな環境でも、どんなことでもやる気を持って努力するということはできません。やる気にムラもあれば、環境によって一気に下がることも多くあります。

 

しかし、上司としては部下が腐ってしまいやる気がなくなっていくのを黙って見ているわけには行きません。

仕事において部下が腐ってしまうのは主に3つのパターンがあります。そして、そのどれもが、上司のフォローによってある程度防ぐことができます。

 

今回は、部下が腐ってしまうパターンとその対処法をまとめました。

どのようなときに人は腐るのか、そしてそれはどのように防ぐべきなのかということを知り、やる気のある部下を腐らせてしまわないようにしたいですね。

部下が腐る理由①言行の不一致

まず、部下がなぜ腐ってしまうのかということを順番に理解しましょう。

まずは「言行の不一致」です。これは簡単に言うと「言ってることとやってることが違う」ということです。

 

これには色々なバリエーションがあります。例えば以下のようなパターンです。

  • 経営者は「顧客第一に考えて事業を行なう」と話しているのに、現場では「いかに顧客からお金を巻き上げるか」という観点で話をしている。
  • 「残業少ない、有給消化率も高い」と入社時に言われていたのに、実際に配属になった部署では、毎日残業し有給も消化できない雰囲気である。
  • 上司が偉そうに人に注意するくせに、自分はたいした仕事ができていない。

 

このように、言行の不一致は、会社全体でのレベルから、上司個人のレベルまで色々あります。

「言っていることとやっていることが違う」と強く感じさせてしまうと、会社や上司に対して不信感が募り、仕事へのやる気も失われてしまいます。

上司としては、部下からこのようなことを言われないように、色々とコントロールしなければいけません。

部下が腐る理由②課せられる目標の難易度が極端

高すぎる目標は部下を腐らせます

また、部下が腐ってしまうもう一つの理由は「与えられる業務の目標の難易度が極端であること」です。

よくあるのが、数値目標が極端に高く、達成させるためのイメージが描けないというパターンです。

こうなってしまうと「どうせ頑張っても目標は達成されず、評価もされない」という思考になり、頑張らなくなります。

 

この場合、上司としては、まず目標の根拠やその背景をしっかり理解させる必要があります。

その上で目標に届かせるためのプランを描き、実行させるように導く必要があります。

 

目標を設定する部署がよほど雑に仕事をしない限り、会社から与えられる目標は十分達成可能だったり、何をすれば達成できるかというシミュレートは出来るはずです。

上司が目標達成へのプランを考え、部下に目標を達成させるイメージを持たせないと、部下が勝手に諦めて腐ってしまいます。

 

なお、どうしても無理だという目標を提示されることもあるかもしれません。

その場合はやむを得ませんが、上司が独自に達成可能そうな目標や目安を示してやることも必要でしょう。

本来は会社からの目標を目指させるべきですが、それがあまりにも非現実的である場合ならばこうした目安を示したほうがよいです。

仕事が簡単すぎる場合も腐る

また、目標が簡単すぎるや、業務そのものが簡単すぎるという場合も問題です。

簡単に出来てしまう場合も、人はやる気があがりません。

仕事を退屈に感じてしまい、やりがいを感じなくなり、やる気もだんだんと下がります。

この場合は、まずその仕事の重要性を伝えてあげ、その仕事への意義を持たせることが重要です。

 

また、上司の裁量で適切な難易度の仕事を任せてみるということもよいでしょう。

これの良し悪しは会社の文化にもよりますが、一般的に部下を成長させるのは上司の役割の一つです。

 

そのため、自分の仕事をいかに任せて部下にやらせるかということが重要です。

なので自分で責任を負える範囲であれば、仕事を振ってみましょう。

仕事が簡単すぎて腐ってしまう状態ならば、新しい仕事、より難しい仕事を与えるのは本人も喜ぶはずです。

こちらの記事の参考になります。

 

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部下が腐る理由③理不尽をフォローできていない

そして3つ目は「理不尽な環境をフォローできていない時」です。

まず大切なのは、「理不尽な現象」自体はどの組織でも大なり小なり起こることを理解することです。理不尽そのものをなくそうとすることは不可能です。

その上で、理不尽な環境におかれた場合に上司がどのようにフォローするかということが大切になるのです。

 

部下が会社の理不尽さに直面してしまったときには、それが発生している背景や、その環境に対して上司自身はどう考えているか、どう捉えているかを伝えます。

そうしたアプローチによって部下の心のモヤモヤを少しでも軽減させることが大切です。

こちらが参考になります。

 

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厄介なのは、理不尽な状況が部下自身の評価に直結してしまう場合です。

昇格や昇給が関わる目標の設定が理不尽で、頑張っても目標が達成されず、その結果会社からも評価がされないとなった場合は大半の部下が腐ります。

 

この場合もやることは同じですが、特に気を使って色々と話をする必要があります。

会社からの評価以外の点で、モチベーションが上がるような働きかけを行ないましょう。

部下が腐る理由④「会社から評価されない」と感じる

また、「自分はこんなに頑張っているのに、会社から評価されない」と感じるときも腐る傾向にあります。

このとき、上司として注意したいのは、

  • 部下が評価されるべきことをしているのに、上司が放置していないか
  • 評価される基準を部下が勘違いしていないか

の2点です。

 

部下のことを見ること

昇進や昇給に関しては、経営層の意向や事情もあるので、部下の頑張りに100%応えることは難しいかもしれません。

しかし、上司による承認やねぎらいの言葉、あなたの意識次第でいくらでも掛けられます。

評価に値する成果を部下が挙げた場合は、それをきちんと認め、褒めてあげることが非常に大切です。

それだけで、部下が腐るのを防ぐこともできます。

 

部下の褒め方について自信がない人は、こちらの記事を参考にしてください。

 

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会社にとっての評価の軸は「利益」

また、部下が評価の軸を勘違いしている場合は、それに気づかせてあげる必要があります。

ほとんどの会社に当てはまる評価の軸は、「利益」であることが多いはずですが、社会人経験が少ないうちは、それに気づかないことがあります。

 

会社にとって、利益は家庭でいうと収入にあたるもので、いくら愛情に溢れる家庭でも、収入がないと生活していくことは不可能です。

そう考えると、利益をあげることができるかどうかは、やはり会社にとって最重要であり、それができる人材は重宝されます。

そのことに気づかず、自分が評価されないと腐ってしまうケースが多いと思います。

 

例えば、「顧客満足度を高めているはずなのに、自分を評価してくれない!」と考える部下がいたとします。

しかし、「顧客満足度を高める」社員が優秀なのではなく、「顧客満足度を高め、そこからリピーターや紹介を作る」社員が優秀と判断されるのです。

 

このように、「利益を作ることができるかどうか」という視点で考えるように促す必要があります。

自分の評価に不満を持つ社員は、この視点が抜けていることが多いと感じます。

どんな会社でも、続いていくためには利益が必要で、それを生むことができる人を評価すべきなのです。

それを部下に理解させることが大切です。

 

営業や販売の仕事では、売上を上げる=利益上げるというイメージが湧きやすいですが、事務系の職種は、コストを下げることが利益に直結します。

 

コスト削減は、移動費や宿泊費など、支払う金額を抑えることだけではありません。

例えば1時間かかっていた作業を、10分で終えることができるようにやり方を変えたりするなどの改善も、人件費の削減につながる立派なコスト削減です。

 

事務系の仕事の場合は、こういうことも部下に伝えるのが効果的です。

綿密なコミュニケーションで早期治療を

このように部下が腐ってしまう理由と、その対策法についてご紹介しました。

基本的な方針としては、綿密にコミュニケーションをとり、腐るリスクを事前に察知することが重要です。

ここで紹介した「どんなときに人は腐るか」というポイントを事前に知っておけば、事前にリスクを察知しやすくなるはずです。

 

人は、一回腐ってしまったら、元に戻すのに大変な労力がかかります。

食品も、一度腐ってしまったものはもとには戻りません。それに近いものがあります。

そうならないためにもリスクを知り、頻繁に話しかけ、早期治療を行なうようにしましょう。

 

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