ダメな上司のもとで仕事をすると、本当にストレスが溜まります。
世の中には色々なパターンのダメ上司がいますが、全員に共通するのが、部下であるあなたを苦しめるということです。
ダメ上司によって嫌な思いをするだけではなく、なかなか仕事がうまくいかないこともあるでしょう。
しかも、上司への不満というのはなかなか言えないものです。
このような上司に当たった場合、どうすればいいでしょうか、うまくつきあえる方法はあるでしょうか。
今回はダメ上司の様々なパターンとその付き合い方についてまとめました、
ダメ上司に悩まされている人は参考にしてみてください。
目次
ダメ上司パターン①人としての器が小さい
ダメ上司として最初に挙がるパターンは、「人としての器が小さい」というものです。
これは、そもそも人として望ましくない特徴を持つ人が、なぜか上司になってしまったという残念なパターンです。
このパターンは数多くあります。あなたの上司が以下のパターンに当てはまっていないか見てみてください。
自分の保身が大切・責任を取らない
普通、上司は部下の仕事に対して責任をとります。
部下に仕事を命じて仕事の成果を上げるのが上司の仕事であり、うまくいかないときはその責任を取るのが普通です。
しかし、自分の地位を失いたくないという思いのため、「私はそんな話を聞いていない」ととぼけて責任を逃れようとしたり、部下に責任を押し付けようとするダメ上司がいます。
人によって態度が変わる
自分より立場が上の人間にはご機嫌をとって媚びへつらい、下の立場の人間には偉そうにするという人っていますよね。
そういう人間は上司だからとかに関わらず嫌われ、信頼されません。
いつも機嫌が悪い
上司が不機嫌だと、部下としては声をかけにくくなります。
うかつに話しかけてしまうと、八つ当たりされる危険もあるので、思わず避けたくなります。
上司に相談や報告があっても、話しかけられないと仕事がうまく進められません。
人の意見を聞けない
自分の考えがいつも正しいと思い込んでおり、部下の意見を聞こうとしません。
自分の意見に対して賛同を求め、同調しないと不機嫌になったり、否定してきたりします。
このタイプの上には、部下が何を言っても通じません。
自分の価値観を押し付けてくる
「俺が若いころはこうだった」「このやり方ならうまくいく」という持論が強く、それを部下に強要してくるパターンです。
それで実際に成果が出るならば問題ありませんが、うまくいかない場合は非常に厄介です。
「成果が上がらないのは部下の頑張りが悪いせいだ」と思考停止になっており、成果を上げることができません。
成長しない
上司になった時点で努力を止めるようになり、ビジネスマンとして成長しない上司もいます。
このパターンの上司は過去の成功体験にこだわっており、時代や環境の変化に適応することができていません。
だんだんと優秀な部下に抜かされていきます。
ダメ上司パターン②上司としての力量が足りない
このように、人としての器が小さいダメ上司であるパターンを紹介しました。
ダメ上司とみなされる上司には、このように人間性が残念というパターンだけではなく、上司としての力量が足りていないというパターンもあります。
人としては問題があるわけではないのですが、上司としては頼りなく、部下を苦しめてしまうパターンです。
部下を育てられない・育てようとしない
部下に嫌われたくないために部下を叱ることができない上司は、チームをうまくまとめることができず、信頼されません。
また、部下の性格に合わせて叱ることができない上司もダメ上司です。
部下のタイプに合わせず、一方的に叱ってしまう上司も信頼されません。
このように、部下を育てることができない上司は、部下から信頼を得ることができず、ダメ上司扱いされてしまいます。
また、中にはハナから部下を育てようとしない上司もいます。
自分の出世にか興味がなく、部下を育てようとしない上司も、上司としてふさわしくないものです。
部下と同じ目線で会社の愚痴を言う
仕事をしていると愚痴はつきものです。
上司には、部下が愚痴を言ったらそれを聞いてあげ、なだめたり励ますことが求められます。
しかしダメな上司は、部下の愚痴に同調してしまい、自分も同じような愚痴を言ってしまいます。
さらに残念な場合、上司自ら会社の愚痴を率先して言ってしまいます。
指示が雑・あいまい
部下にどのように指示を出すかによって、上司としての力量が決まりますが、残念ながら指示が雑だったりあいまいで、部下を困らせることが多いです。
指示がわかりにくいと、仕事のやり直しや、ミスにつながり、部下にとって大きなストレスになります。
仕事を任せられない・自分でやってしまう
「部下に任せるより、自分でやってしまった方が早い」と考えてしまい、部下に仕事を振らない上司もいます。
一見カッコいいように思えますが、上司としては失格です。
本来、上司は部下に自分の仕事を振っていき、自分自身は新しい仕事に手を付けるのが望ましい姿です。
自分で仕事を抱え込んでしまう上司は、それができないどころか、部下を伸ばすこともできないダメ上司となってしまいます。
上の立場のガキの使い
上司には、会社の方針を部下に伝え、それを実行するように導くことが求められます。
会社の方針の中には部下にとって大変であることが多く、嫌がる部下を動かすことも必要です。
ところが、ダメな上司は「会社の方針だから」の一点張りで、部下のやる気をあげようとしません。
会社方針の背景を伝えて部下を納得させたり、実現させるためお良い方法を伝えることが大切なのですが、「上の指示だからやれ」としか言えないのはダメ上司です。
ダメ上司の口ぐせ
このように、ダメ上司には、「上司としての力が足りない」というパターンもあります。
あなたの上司も、これらの特徴に当てはまることがあれば、ダメ上司の一面があるかもしれません。
ちなみに、ダメ上司にはそれぞれのパターン別に「共通の口くせ」というものもあります。
上司がダメ上司かどうかの判断が難しい場合は、これらの口ぐせがないかどうかで見極めてみてもよいでしょう。
「自分の時代はこうだった」
過去の成功にこだわり、いつまでも成長しない上司や、自分の価値観を押し付けてくる上司によくみられる口ぐせです。
これが口ぐせなのは、部下の仕事の仕方や意見を否定し、環境の変化に適応することができない上司の典型です
「こんなこともできないの?」
部下に対してバカにしたような言い方をする上司や、部下の叱り方がわかってない上司が言ってしまう口ぐせです。
このように、人格を否定するような言い方をする人間を信頼する人はあまりいません。
「上から言われたから」
会社の方針を部下に説明するときに、「上から言われたから」と説明するだけの上司は、部下をやる気にさせることができません。
完全にガキの使い状態になっており、上司としては不適格です。
「君の意見は聞いてない」
人の意見を聞けないタイプの上司がよく言う言葉です。
自分の意見が絶対だと思っている上司にありがちな言葉で、これを言われた部下は、その上司を信頼しなくなるだけではなく、仕事のやる気もなくしてしまいます。
「だから言ったでしょ?」
指示が雑であいまいなのに、「自分はちゃんと指示をした」と思い込んでいる上司が、部下がうまく指示を飲み込めずに失敗した場合に放つ言葉です。
わかりにくい指示を出された挙句、失敗したらこんなことを言われてしまうと、もはやどうしたらいいかわからなくなります。
また、自分のやり方が絶対だと思っている上司が、部下のやり方を否定するときによく言う言葉でもあります。
ダメ上司との付き合い方
このようなダメ上司に当たってしまったら、どう対処すればいいのでしょうか。
どんなダメ上司にも共通する対処法として、まず自分自身の意識を変えることが大切です。
「上司」というと、頼れる存在というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、それは幻想です。
上司になにかを期待するのは止めましょう。
そもそも、ここまでダメ上司の特徴をたくさん挙げてきましたが、こんなにダメなポイントがあれば、どんな上司でも一つくらい当てはまるものがあってもおかしくありません。
また、仕事の場は学校とは違い、理不尽がまかり通るものです。
実力が伴わないのに、運が良くて出世してしまった上司もいれば、会社からのプレッシャーに負けてしまい腐ってしまった上司もいます。
もしあなたが上司になることがあったら、ここまで紹介したどのポイントにも引っかからないと言い切れるでしょうか。
どんな上司にも弱点はあります。パワハラやモラハラをしてくるような悪質な人間でなければ、ダメ上司という環境の中で、いかに仕事をうまく進めるか?という点に集中して考えてみましょう。
まずは、上司への幻想を止め、ダメな上司とどう向き合うかが大切になります。
「上司だから〇〇してくれるはずだ」という幻想にとらわれてしまうと、前向きな気持ちで仕事に取り組むことができなくなります。
そのうえで、代表的なダメ上司のパターンとその対策は、こちらの記事にまとめているので参考にしてください。
ダメ上司のもとで優秀な部下が育つ
このように、ダメ上司に期待せずに「この環境でどう成果を出すか」と考えらえるようになると、部下として非常に優秀になります。
多くの人が上司の愚痴を言いながらやる気をなくしてしまうのが普通です。
そんななか、ダメ上司をうまくスルーしたり、いなしたりすることができると、周りの人から信頼されます。
あなたにそのようなスキルが身につくと、今の職場以外でも大いに活躍できるでしょう。
なぜなら、ダメ上司はどこの職場にもはびこっているからです。
そう考えると、ダメ上司のもとで仕事をするのは、自分の能力を上げるためのチャンスだと思うのも悪くありません。
ちなみに、パワハラやモラハラを繰り返し、色々な人が辞めていくような職場の上司は異常者なので、そこに留まることは避けるべきです。
転職などで環境を変えるべきです。
ダメ上司への期待を止めよう
以上のように、ダメ上司の色々なパターンや、ダメ上司との付き合い方についてまとめてきました。
理想的な良い上司はほんの一握りで、大半は程度の差はあれダメな上司であることが多いものです。
あなたが組織の中で仕事をする中で、ダメ上司というのは必ず出会うと考えておいた方がいいでしょう。
そんなダメ上司にイライラしてしまうよりも、彼らに期待することを止め、自分に何ができるかを考えた方が、色々な面でメリットがあります。
ダメ上司に惑わされず、仕事をうまくいかせるための行動をとってみましょう。