ストレスな上司のパターンとその対処法

上司がトラウマになるかならないかは、あなたの考え方次第である。

上司がトラウマになり苦しんでいる様子のイメージ画像

上司がトラウマになってしまうという話はよく聞きます。

ミスを犯してしまい、上司に厳しく叱られたことが精神的な傷となってしまい、自分に自信がもてなかったり、会社に行くのが憂鬱になることがあります。

また、上司からのパワハラや理不尽な指示が原因となって、心身を壊してしまうこともあるでしょう。

 

一度トラウマになってしまうと、その上司の姿を見るたびに全身に緊張が走り、冷静でいられなくなります。

また、日常の何気ないことがきっかけで仕事のミスや上司のことを思い出し、取り乱してしまいます。

 

このように、上司や仕事がトラウマにならないためには、また実際にトラウマになってしまった場合はどうすればいいでしょうか。

今回は、トラウマにならないためのポイントや、トラウマの克服方法についてまとめました。

上司がストレスでトラウマになりそうな人や、トラウマになってしまい悩んでいる人は参考にしてください。

すでに心身に不調が出ている人は、以下の記事も参考にしてください。

 

仕事辞めたくてもう無理な猫のイメージ画像
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目次

上司のパワハラによってトラウマになる

仕事の場でトラウマになってしまう理由のほとんどが原因は、上司にあります。

職場では、理不尽な指示や叱責によって部下のストレスが溜まります。

 

そして、最初は「理不尽な叱り方だ」と感じていても、何回も言われるうちに「自分が悪いんだ」と思い込んでしまうようになります。

この状態になると、「自分はダメなんだ」と思ってしまい、トラウマになってしまいます。

 

確かに、ミスしてしまった場合に叱るのは上司として必要な仕事です。

しかし、部下をトラウマにさせるような上司は、自分自身にストレスやコンプレックスを抱え、それを発散させるために自分より弱い人に強く当たります。

トラウマになってしまう人は、精神的な疾患を抱えていると思われがちですが、部下をトラウマにさせるような上司も、相手を攻撃することで精神的なバランスをとるような、精神的に弱い人間です。

あなたがトラウマになるほど責められている場合は、そのことも認識しておかなければいけません。

トラウマになりやすい人の特徴

部下をトラウマにするような上司のもとでも、トラウマになってしまう部下とそうでない部下がいます。

そのため、トラウマになってしまいやすいタイプというものがあると考えましょう

自分がそれに当てはまらないかどうか確認し、当てはまる場合は注意が必要です。

 

完璧主義

完璧主義は仕事においてよいことですが、このタイプは「完璧に仕事をしないと」というプレッシャーを自分にかけてしまいます。

そのため、うまくできない時に自分で自分を追い込んでしまう傾向があります。

上司からの理不尽な指示に対しても、それに完璧に応えようとして自分を追い込み、できなかったときに自分を責めてしまいます。

 

叱られると自分の人格が否定されると感じる

ミスをしてしまったときは上司に叱られることになりますが、そのときに責められるのは仕事に進め方についてであり、その人の人格についてではありません。

ところが、「自分の人格が否定されているんだ」と勘違いしてしまうと、叱られることで必要以上に自信をなくしてしまい、自分を責めてしまいます。

 

また、パワハラ上司は、部下の人格を否定するようなことを言いますが、それは叱りではなくただの嫌がらせです。

しかし、もともと叱りを人格否定と考えてしまっている人は、それを真に受けてしまいます。

 

過剰に萎縮してしまう

自分に自信がなかったり、幼少期に上の立場の人から強く叱られるというトラウマがある人は、叱られたり注意されることを過剰に恐れます。

叱られることで「次はもうミスできない」と過剰に緊張し萎縮します。

 

このような緊張はパフォーマンスを下げることが多く、またミスをしてしまいます。

そして自分を責めてしまい、「自分はダメな人間だ」と考えてしまうのです。

上司に叱責されてもトラウマにならないための考え方

このような傾向がある人は、上司がトラウマにやってしまいやすいと言えます。

そのため、自分を守るために以下のように考え方を改める必要があります。

 

ミスしたときは再発防止を考える

あなたのミスで上司から叱られたとき、まずするべきことは、ミスについては素直に認め、再発防止のために何をするべきかを冷静に把握することです。

それができれば、叱られる原因となるミスはもう起きないので心配する必要がありません。

 

そして大切なのは「再発防止のために、何をすべきかを知るために叱られている」ということを認識することです。

そのミスが、「ただ自分が傷つくだけの機会」だったのか、それとも「次に生かして自分の成長につなげる機会」なのかを考えましょう。

そして、自分を責めるのではなく、再発防止のために自分の行動をどう変えるのかを決めることが大切です。

 

自信をつける

仕事を通じて、自分に自信をつけることも重要です。

そのためには仕事で何か成功することが一番です。しかし、自分に自信が一気につくような大きな成功はそうそうできません。

 

そこで、仕事で小さな成功(書類が作れた、トラブル無く仕事が終えられたなど)を自分で意識しましょう。

当たり前のことであっても、「これもできた」、「あれもできた」、ということを一つひとつ積み重ねることで、だんだんと自信がついてきます。

自分に自信がつけば、上司から怒られたとしても冷静でいられます。

 

人格はミスによって否定されないと考える

確かにあなたがミスをしてしまったならば、再発防止のために注意を受けたり叱られる必要はあるかもしれません。

しかし、あなたがミスをしたことと、あなたがイライラ発散の対象になったり、人格を否定されることには関係はありません。

 

仕事上では誰しもが何かしらのミスをして、それを別の形でフォローするのが当たり前のことです。

もしその被害が大きい場合は、あらかじめ定められている就業規則(ルール)に則り処罰を受けることもあるかもしれません。

 

しかし、だからと言ってイライラをぶつけられたり、人格を否定されてもよいということにはならないのです。

そのため、イライラをぶつけられたり人格を否定されるのは、ミスへの制裁ではなく、ただの言葉の暴力です。

 

この場合はミスをしたあなたではなく、暴力を振るう相手が悪い人間であると考えなければなりません。

この点が理解できていないと、イライラ発散や人格否定をあなたがモロに受けたとき、「自分はダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。

こうなるとトラウマになってしまう可能性が高まります。このパターンにならないように十分注意しなければいけません。

上司によるトラウマを克服する方法

このように、上司がトラウマにならないために必要な考え方をご紹介してきました。

それでは、実際にトラウマになってしまった場合はどうすればいいでしょうか。これには大きく分けて5つの方法があります。

自分に合いそうな方法を試してみてください。

 

人に相談する

困っていること、悩んでいることを誰かに聞いてもらうということは非常に重要です。

実際、愚痴をこぼす人がいるかどうかでうつ病になるリスクが大きく変わると言われます。

そのため、辛い思いは自分で抱え込まずに誰かに聴いてもらいましょう。

 

また、トラウマになるように叱られる環境では、あなたよりも会社や上司の環境のほうがおかしいことが多いです。

上司や会社から言われる「常識」が世間からすると「非常識」ということもかなりあります。

これを自分だけで抱え込んでしまうと「環境ではなく自分が悪い」と考えてしまいます。

 

そこで、誰か第三者に相談に乗ってもらうことえで、客観的な意見をきくことでき、思い込みをなくすことが出来ます。

たとえ相談したところで、あなたのためになる答えがもらえなかったとしても、「話して聞いてもらう」ということだけで気持ちの整理もつくものです。

 

怒りの感情を吐き出す

特定の人物がトラウマの原因になっている場合、「自分が悪い」と思い込んでいるうちは克服できません。

その人物への怒りの感情を吐き出すことが重要です。

 

そのために有効な方法は、紙に書き出すことです。自分がその上司に何をされたのか、そのとき自分はどう感じたのかを書き出しましょう。

辛くて涙が流れることもありますが、それでも怒りの感情を吐き出すことで気持ちの整理がつくものです。

こうして怒りの感情を吐き出すことで、その人物への気持ちの整理をつけることが大切です。

 

復讐する(イメージでも可)

「また同じことになったらどうしよう」、「同じ人物と関わることになったらどうしよう」と悩んでいるうちはトラウマが克服されたとは言いがたいです。

「また同じことになったら今度はこうしよう」というイメージを持つことが重要です。

そのためにどうすべきだったか、どのように言い返すべきだったかをシミュレートしてみるのです。

また、「同じような状況にならないようにどうするか」というシミュレートも大切です。

 

簡単にはいかないことかもしれませんが、徹底的に考えてみることであなたの思考力も深まります。

そこまで考えられたら自分に自信がつくかもしれませんし、実際にやってみるのもいいかもしれません。

 

なお、どうしてもそれが思い浮かばないという場合は、開き直って空想の世界でその相手を一方的にやりこめたり、陥れるような妄想をしてみましょう。

これも徹底的に復讐するような妄想をすることで、そのうちあなたのなかで「もういいや」という気持ちになります。

そうすると、そのトラウマもかなり小さくなっているでしょう。

 

徹底的に忘れる

人には忘れるという機能があります。この機能によってミスをしてしまうこともありますが、辛い記憶も忘れることができるということができるものです。

そのため、「アレは過去のことだ」を割り切り、時間が解決してくれると期待して忘れてしまいましょう。

なにか集中できる趣味や勉強することを見つけると、より忘れやすくなります。

ひとつのことで頭がいっぱいになると、トラウマのことを思い出す暇はなくなります。

 

法律を学ぶ

労働基準法を学ぶことで、何が違法で、何が合法であるかということを知りましょう。

そうするとその上司の振る舞いが異常なのか、そうではないのかが客観的に判断できます。

これによって「相手がおかしい」と分かれば、自分自身を責めることはなくなるでしょう。

 

また、どこに訴えることができるか、どう訴えるのが効果的かについても詳しくなれます。

パワハラを繰り返す上司に対しての、合法的な復讐のイメージが具体的にもなるので、③の復讐にもつながります。

職場でトラウマにならないために

以上のように、仕事において上司がトラウマにならないための考え方や、なってしまったときの対処法についてご紹介しました。

トラウマは、そのショックが大きかったり長く続いた場合は、精神的に病んでしまうことがあります。

自分で自分を責める傾向のある人ほどトラウマを生んでしまいやすいものです。トラウマにならないためには、まずはここでご紹介した考え方を理解してください。

 

職場においては上司の指示や命令に従うことになります。そして仕事でミスをしてしまった場合は叱られることもあるでしょう。

しかし、あなたがミスをして会社に迷惑をかけたからといって、人格を否定されて良い理由にはなりません。

人格を否定するのはただの暴力です。仕事のミスの反省は必要ですが、自分の人格が責められる必要はりません。

何はともあれ「自分を責めすぎない」という考えが重要です。

トラウマを抱えやすい人は、この考えを大切にしましょう。

 

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