社会は学校とは違い、理不尽なことばかりです。
あなたがいい人であるほど、悪意のある会社や上司から利用され、潰されてしまう危険が潜んでいます。
仕事で頑張ることは大切ですが、それ以上に、あなたが上司や会社から潰されないように気を付けるべきだと思います。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- あなたを潰そうとする危険な存在
- 上司や会社に潰されないための対策
- 自滅してしまう危険なパターン
職場には、あなたを潰そうとする上司や犠牲を強いる会社などがあり、いい人・優しい人であるほど潰される危険があります。
そうならぬよう、潰されないための対策のほか、いつでも環境を変えられるように転職を意識することも大切です。
この記事を読めば、職場であなたが潰されるリスクやその対処法を知ることができるので、いい人なあなたでも、潰される危険を避けられるでしょう。
目次
部下を潰すクラッシャー上司の特徴

まずあなたが潰される一番の原因になるのは上司の存在です。
優秀な上司であれば、あなたのサポートをし、成長させてくれますが、残念ながら、優秀ではない上司が世の中にあふれています。
そんな中でも最も厄介なのが、「クラッシャー上司」という存在です。
数年前から広まった言葉ですが、これは「部下を精神的に追いつめ、成果を出して出世する上司」のことです。
典型的な例としては、売上をあげるために無茶なノルマを与え、達成できないと罵倒してくる上司が当てはまるでしょう。
このタイプは自分が優秀であり、他人への共感能力が低いため、ついてこれない部下がいても、「あいつが弱いからだ」と考えます。
このタイプは、会社や部下の成長のために厳しくしているという意識があり、部下を潰そうという悪意がありません。
そして、会社にとっては成果を出す優秀な人間でもあるため、会社内で問題にされにくいことも厄介です。
このような上司のもとでは、部下が体を壊したりうつ病になり、休職や退職がたくさん出ます。
クラッシャー上司という生き物の存在を知らないとあなたが餌食になってしまう
わざと潰しにかかるような人間も職場にいる

また、あなたが気にすべき相手は、クラッシャー上司以外にも職場にいます。よくある例を3つ挙げておきます。
人間的に未熟な上司
仕事を丸投げする、嫌味を言ったりえこひいきをする・・など、上司の人間性が未熟な場合、部下にストレスがかかります。
もちろん、上司の仕事には部下を叱ることも含まれるため、上司が部下にストレスを与えることはあります。
しかし、上司として未熟な人間は、八つ当たりや話をコロコロ変えるなどで、部下に本来与えるべきでないストレスも与えてしまいます。
自分を守るために攻撃する人間
優秀だから気にくわない、態度が鼻につく・・などの理由で、あなたに攻撃を仕掛けてくる同僚や先輩社員もいます。
あなたが周りよりも仕事ができると、「自分の立場がなくなってしまう」と不安になったり、プライドが傷つく悲しい人間がいるのです。
こういう人間は、自分を守るために、あなたに攻撃を仕掛けてくる危険があります。
無視などのわかりやすい嫌がらせをする場合もあれば、あえて間違った仕事の仕方を教えるという巧妙な場合もあります。
犠牲を強いる会社体制
大量の仕事を課してサービス残業をさせたり、売り上げノルマを達成させるために自腹を切らせるなど、あなたに犠牲を強いる体制の会社も危険です。
少しであれば潰れるレベルにまでではないかもしれませんが、労働時間が多すぎると疲れがたまり、自腹を切らされることであなたの生活資金は減ります。
また、職場のイベントや接待などで、休日も拘束されるパターンもこれに当てはまります。
性格がいい人・委縮する人が潰されてしまう

このように、クラッシャー上司をはじめ、あなたが潰されてしまう危険は会社にはたくさんあります。
ただし、全員がその餌食になってしまうわけではありません。そのような環境に負けず、逞しく生き残ったり、さっさと逃げ出して安全な職場に移る人もいます。
上司や会社に潰されてしまいやすい人は、どのような特徴があるのでしょうか。
「自分を責めやすく、委縮する傾向が強い人」では、上司や会社に潰されてしまう危険が高いです。
あなたを攻撃してくる人の言動を受け入れてしまうと、「うまくいかないのは自分がダメなせいだ、努力が足りないせいだ」と考えてしまいます。
適切な指摘を反省することは、あなたの成長につながりますが、強すぎるプレッシャーや嫌がらせをそのまま受け入れるのは避けるべきです。
また、強く言われたり、面倒くさいことを押し付けられても抵抗できないでいると、ますますターゲットになってしまいます。
上司や会社に潰されないための3つの対策

特に委縮してしまいがちな人は、上司や会社に潰されないためにどうすればいいでしょうか。
ここでは3つの対策をご紹介します。
仲間を作る
上司や会社に問題がある場合、被害を受けるのはあなただけではありません。同じように苦労している同僚や先輩がいることが多いものです。
そこで、同じような被害者たちと悩みを共有しましょう。
上司や会社への対策を相談したり、つらい気持ちを共有するだけでも心が軽くなります。
証拠を残しておく
サービス残業が強要されるなら実際に勤務した時間や、パワハラを受けた場合はその内容を記録しておきましょう。
手書き形式でも、wordにまとめておくでもよいです。
証拠を残すときは時系列形式で残しておき、第三者が見てわかりやすいようにしておくことが重要です。
また、最近では、録音や録画もしやすくなっています。何かしらの方法で証拠を残しておくと、あとあと役に立ちます。
第三者に相談する
会社や上司から受けていることを、第三者に相談しましょう。
上司に問題があるなら、会社の人事や総務に相談すれば、良心的な会社であれば対応してくれます。
相手がパワハラやサービス残業などの法令違反をしている場合には、労働基準監督署に相談するのも手です。
いろいろな手間はかかりますが、うまくいけば一番相手に大きなインパクトを与えられます。
労基に訴える時のポイントは、こちらのサイトに詳しくまとめられています。
いつでも転職できる状態を作るのが理想

上司や会社から潰されない方法をご紹介しましたが、実は一番有効な方法は、「いつでも転職できる状態になること」です。
上司や会社に「潰される」と危険を感じても、今の職場にとどまって環境を変えるのは、実際かなり難しいものです。
そうであれば転職してしまうのが一番効果的です。転職以上に環境をガラっと変える方法はありません。
ただし、危険だと感じても、すぐに転職に動きだすのは不安があるものです。
そこで、以下の2点を意識しましょう。
自分の転職市場での価値を高める
資格が転職に有利な職種なら、資格を保有しているだけで拾ってくれる会社もあります。また、資格を持っていることで待遇がよくなるケースもあるでしょう。
また、普段から転職サイトを眺め、「転職するならどんな求人に応募するか」「そこで評価されるためには、今の仕事でどういう実績を上げるべきか」を意識しておくのも大切です。
転職へのマインドを高めておく
転職したいけど自信がない人は、ひとまず転職エージェントに登録し、相談しておくのがオススメです。
転職エージェントには、以下のメリットがあります。
- あなたの経歴や希望にあった求人を探してくれる
- 書類選考や面接対策のアドバイスをくれる
- 非公開求人(エージェントを利用しないと見られない求人)を保有している
そのため、幅広い求人から、プロの目でピッタリの求人を紹介してもらえるうえ、内定を得るためのアドバイスがもらえます。
実際に転職するかの覚悟ができていなくとも、早いうちに相談しておくことで、実際に良い求人と巡り会えた時に動き出しがスムーズになります。
また、転職に向けた具体的な動きをとることで、「辛くなったら転職すればいいんだ」という一種の逃げ道ができるので、気持ちが楽になる効果もあります。
こうなると危険!自滅を起こす2つのパターン

転職が不安だったり、仕事内容は好きな場合は、ストレスがかかる状況でも働き続けたいと思うかもしれません。
しかし、ストレスのかかる状態が続くと、心身に異常をきたし、働けなくなってしまうリスクがあります。
特に、以下の状態になってしまうと、自分の手で環境を変えることができなくなるため、非常に危険です。
エネルギー切れ
心身共に疲れ果ててしまうと、今の環境を変えるためのエネルギーすら湧かなくなってしまいます。
「辛いけれど自分ではどうすることもできない」という状況になると、もう体が動かなくなるまで、潰れてしまうまで働き続けるしかなくなってしまいます。
エネルギー切れになる前、まだ余裕があるうちに、何かしらの行動をとることが必要です。
こちらのサイトでは、無気力状態になってしまったときの対処法がまとめられています。
がんばる自分に酔ってしまう
環境を変える不安から、
- 「本当は逃げたいけど、お客さんや仲間の期待を裏切れない」
- 「こんな大変な環境で頑張る自分は根性がある」
という思いを持ってしまうケースがあります。
こうなると、自分で環境を変えられないどころか、周りからのアドバイスも聞けなくなり、潰れるまで働き続けてしまいます。
エネルギー切れも自分への酔いも、その状態になると、自力では抜け出すの難しくなります。
こういう状態があることを知っておき、自分がそうなりつつと感じがしたら、なりふり構わずに逃げるべきです。
潰される危険から自分で身を守ろう
あなたが上司や会社に潰されないために必要なことをまとめてきました。
クラッシャー上司や嫌がらせをする先輩や同僚、犠牲を強いる会社など、色々な危険が会社には潜んでいます。
しかし、その対策を知り、いつでも環境を変えるという意識をもてば、そのような危険から身を守ることができます。
世の中には危険な職場ばかりではなく、あなたが安心して働ける環境もあるはずです。
「今の環境から逃げ出せない」と思いつめず、希望をもってたくましく働きましょう。