ストレスな上司のパターンとその対処法

上司からの乱暴で雑な指示は困ったものだが、実は役に立つこともある。

乱暴で雑な様子のイメージ画像

上司の指示が乱暴だったり雑だったりすると、「結局どうすりゃいいんだよ」と嫌気がさす人も多いでしょう。

乱暴だったり雑な指示だと、細かいところをどうすればいいかわからず、ストレスが溜まったり、結局やり直しになったりなど苦しいものです。

 

あなたの上司がそんな乱暴な指示を出す人間な時は、どうすればいいでしょうか。

実は、職場内で一定以上の立場になると、乱暴で雑な指示を受けることはどこの会社でもあり、テキトーな指示を上手く受け取り、実行するというスキルが求められるようになります。

もちろん、単純に上司が無能なために、乱暴な指示を受けてしまうこともあります。

 

そこで今回は、乱暴な指示が生まれる背景と、その対処法、そして意外なメリットについてまとめました。

乱暴で雑な指示に苦しんでいる人は参考にしてください。

目次

乱暴で雑な指示の特徴とは?

まず、乱暴で雑な指示とはどんなものでしょうか。

そのだいたいは以下のような特徴があります。

  • 何をしてほしいかは言われる
  • 仕事の目的や意義は教えられることもあれば、教えられないこともある
  • 成果物をみて、違うとおもったらやり直しを命じられることもある
  • 指示を出した次の日に、全く違う指示にすり替わることもある
  • 部下側が抱えている業務についての配慮はなく、「急ぎでやれ」「早々に取り組んで」という言葉がつく(具体的な期限は言われない)
  • 出した指示の進捗状況の確認はしない

 

このような指示を与えられた部下は、やり方や仕事のプロセス・成果物のイメージは与えられず、今抱えている仕事との優先順位付けを自分で行い、報告をするタイミングも部下任せということになります。

部下にとっては大変な負担です。

定以上のレベルの社員に求められる指示の出し方

一定レベルを表すイメージ画像

このような乱暴な指示は、出される部下にとってはたまったものではありません。

しかし、たとえホワイトな企業であっても、実は一定以上のレベルの社員には普通に出される指示でもあります。

 

課長クラスや経営層レベルの社員の仕事は、会社や部署の方針を示したり、問題が起きた時の対処がメインであり、一つひとつの仕事については部下に任されます。

彼らが、主任や係長などの役職の社員に対して指示を出す時は、やり方について細かい指示は与えず、大雑把に方針だけ示します。

指示を受ける社員に、それなりの経験や知識があり、大雑把に言われても遂行できる能力があることが前提になっています。

 

この方法は、指示を出す側としては、相手の都合を一切考えず、ただ指示を垂れ流していればよいだけなのでかなり楽です。

この指示の出し方がきちんと機能すると、経営層は部下に細かく指示を出す労力を省略し、方針や戦略を考えるなどの、発展的なことに時間を使うことができるため、組織として強くなります。

一定以上の規模になると、このような体制は当たり前のものになります。

能力が低い上司は指示の出し分けができない

このように、乱暴で雑な指示は、ある条件では当たり前に出されるものでもあります。

しかし、これは、受け手に相応の能力があることが前提です。

普通の上司やホワイトな環境では、指示の受け手の能力や経験に合わせて、丁寧に指示をだすか、あえて乱暴な指示を出すかを判断します。

 

ところが、能力が低い上司や、ブラックな環境では、新人や経験が浅い人に対しても、乱暴で雑な指示を出してしまうことがあります

こうなると、部下としてはストレスがたまり、仕事がうまく進められず辛いことになります。

もしあなたが、役職がなく経験も浅いのに、乱暴な指示が出されるならば、ブラックな環境だと言えるでしょう。

乱暴な指示を出された時の対処法

それでは、乱暴な指示を出された時はどうすればいいでしょうか。

あなたがそれなりの経験があり、仕事の進め方がわかっていればそれほど苦労はしませんが、経験が少なくどうしたらいいかわからない場合は、以下のポイントを意識してみてください。

仮説をぶつけて確認する

プロセスが示されていないと、仕事の進め方についての疑問が当然出てきます。

そんなときは、「どうしたらいいですか?」ではなく、「こうだと思うのですが、合っていますか?」という聞き方をしましょう。

「どうしたらいいですか?」と聞くと、「それを考えるのが君の仕事だ」などと返される可能性があります。

 

一方、「これで合っていますか?」という聞き方をすると、もし違ったとしても「このようにした方がいい」という答えが返ってくることが多いです。

そのため、「これでいいのか?」という仮説を自分なりに考えてぶつけ、修正していくようなイメージで仕事を進めましょう。

上司以外の人を頼る

仮説を考えてみようにも、経験が少なすぎると、それすら思い浮かばないことがあるかもしれません。

そういう時は、上司以外の関係者や頼れる人がいないか探してみましょう。

同僚や先輩、他の関係部署や取引先など、その仕事に関わる人で、聞いても差し支えない相手に対して、質問してみましょう。

 

質問した時は、感謝の言葉を必ず伝え、今後も質問しやすい関係を作ることも大切です。

上司が厄介な相手の場合は、上司以外のツテやコネがいかにあるかが重要です。人間関係作りに力を割きましょう。

優先順位をつける基準を持つ

乱暴な指示を出された時に困るのは、仕事間の優先順位付けです。

出される仕事についての優先順位を自分でつけなければならず、それを間違えると、重要な仕事なのに期限を破ってしまったり、大事でないのに焦って早めに仕上げてしまるという事態になります。

 

仕事の優先順位には、例えば以下のような判断基準があります。

  • 客先相手か、社内相手か
  • 相手が大手の得意先か、そうではないか
  • 仕事の規模や与える影響が大きいものか、そうでないか
  • トラブル対応か、今後の業務改善か
  • 頻繁に進捗報告を求められるか、そうでないか

前半の方が優先順位が高く、後半に当てはまるなら優先順位が低いのが一般的です(もちろん会社によって違うこともあります)。

このような基準や、他の人の仕事のぶりや社内の慣習から、仕事の優先順位づけの基準を作りましょう。

乱暴な指示が能力を伸ばすこともある

以上、乱暴で雑な指示についての特徴や、その対処法などについてまとめました。

 

乱暴な指示は、出されるほうに負担を強いますが、実は受け手にもメリットがあります。

雑な指示を形にするためには、仮説を立てる力や、優先順位をつける力、周りとの関係を作る能力など、さまざまなものが必要です。

そのため、ストレスがたまりがちな乱暴な指示ですが、それに応えることで自分の能力もついてくると言えます。

 

いつかその体制に嫌気が差して転職を考えることがあっても、乱暴な指示の元でついた仕事を進める能力は次の職場でも活きるでしょう。

「上司の指示が乱暴でやってらない!」と投げ出したくなる気持ちはよくわかりますが、仮設を立てるなどの対応をすれば、あなたのスキルがアップする可能性も十分あります。

 

上司からの乱暴で雑な指示に困っている人は、ここで紹介した内容を試しにやってみることをオススメします。

 

上司に苦しむときの選択肢のイメージ画像
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