主にブラック企業に勤めていると、「仕事を辞めたい!もう無理!」と追い込まれることは多いです。
色々な要因によって仕事でのストレスがたまり、限界を迎えてしまうケースは、残念ながらよく聞きます。
体を壊してうつ病になったり、最悪自ら命を絶ってしまうということもあるくらいです。
あなたがそういう事態になってしまわないためにも、「辞めたい!もう無理!」と思ったときには何かしらの対応をとるべきでしょう。
そこで今回は、「仕事もう無理」と思ってしまったときの対処法や、体を壊してしまわないための注意点などをまとめました。
仕事がハードで限界を迎えてしまいそうな人は、本当にそうなってしまわないように参考にしてください。
目次
「辞めたい!もう無理!」と思ってしまう理由
まずは、仕事を続けていくことが無理だと思ってしまう理由についてまとめます。
以下のような理由で仕事を辞めたいと思う人は非常に多いので、これらの原因で「もう無理」と思ってしまうのは、あなたのわがままではありません。
職場の人間関係が悪い
理不尽だったり自己中な人間がいる、トラブルメーカーがいる、などの理由で、職場の人間関係が悪いと、大きなストレスになります。
実際、仕事を辞める理由として職場の人間関係を挙げる人は非常に多く、悩む人が多い問題です。
セクハラ・パワハラが横行している
性的な言動をしたり、親密な関係になることを強要してきたりなどのセクハラは大きなストレスを与えます。
また、暴言や暴行、立場を利用して業務内容から外れたことを要求するなどのパワハラも、同じように厄介です。
長時間労働・休日がない
毎日残業で睡眠時間がろくに取れない、休日も出勤させられて休みの日がない、という状況は、肉体的に疲れさせてしまいます。
肉体的に十分な休息がないと、だんだんと意欲や気力を低下させ、精神的なストレスにもつながっていきます。
給料が少ない
収入が少なすぎて生活が立ち行かないという状況は、大きなストレスになります。
また、ギリギリ生活ができていても、貯金ができないような低い給与の場合は、将来が不安になってしまいます。
このように、仕事内容や人間関係が良くても、収入が少ない場合も私たちにストレスを与えてしまいます。
仕事が合わない
仕事を始めたばかりの時は、慣れないこともあって「仕事が合わない」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、半年近く続けても全く上達しなかったり、同じミスを繰り返す場合は、さすがに環境を変えて、別の種類の仕事に挑戦した方がいいでしょう。
逆に、最初は絶対にできない、自分には合わないと思ったとしても、多くの仕事は慣れることで上達するようになります。
上司や先輩の指導能力が低い場合は、最初はコツをつかむことができずに苦労しますが、1か月程度で投げ出してしまうのはもったいないです。
少なく3か月、できれば半年くらいは、ミスの原因を考えたり、うまくいくためも工夫をしたりなどを続けるのをオススメします。
会社の方針が合わない
精神論に頼りすぎたり、ノルマが厳しすぎたりなど、会社(主に社長)の方針と合わないと感じる場合もストレスになります。
「考え方に納得できない」というストレスも、数年間続いてしまうと、だんだんと精神的に蝕まれていき、体の調子を崩してしまうことにつながります。
心身の限界に近づくサインを意識しよう
このような状況にあると、あなたの心身にストレスがかかります。
そして、そのストレスがあなたの限界を超えてしまうと「仕事辞めたい!もう無理だ!」精神的に追い詰められてしまいます。
そうならないために、限界を迎える前にストレスがかかっていることを自覚し、対処をとりたいところです。
ストレスがかかっている時は、必ずそれがサインとして体に現れます。
危険度別にストレスのサインを挙げますので、あなた自身に当てはまるものがないかどうか確認してください。
頭痛・肩こり・腹痛・寝つきが悪い
危険度★★
これらの症状は、ストレス以外でも発症することが多く、一概に仕事が原因だとは言い切れません。
しかし、仕事中や、仕事に行こうとすると発症する場合は、ストレスがかかっていると言えるでしょう。
とはいえ、限界を迎えるというレベルではありませんので、連続で長く続かない場合はそこまで問題ないと言えます。
無気力・吐き気・食欲不振・過食
危険度★★★
休みの日に何もする気になれない、吐き気が襲ってくる、食事がのどを通りにくい、逆に食べ過ぎてしまう・・という症状は、ストレスが原因になっていることが明らかです。
それが、仕事の繁忙期などの一時的なものであればまだいいですが、常にこの状態の場合は、ストレス発散の方法を確立したり、環境を変えるなどの対策を考え始めた方がいいです。
この状態が続くと症状が悪化します。
睡眠障害・摂食障害・集中力や記憶力の低下
危険度★★★★
睡眠薬に頼らないと眠れなくなったり、食べても吐いてしまうなどの症状が出ている場合は、ストレスが原因で自律神経が乱れています。
放っておくと、うつ病などの病気を引き起こします。ほぼ限界状態なので仕事を続けるべきではなく、すぐに対処をとるべきです。
また、あまり知られていませんが、過度なストレスによって、集中力が記憶力が極端に低下してしまうケースもあります。
こちらの場合も仕事に支障をきたしてしまうので、すぐに対処が必要です。
うつ病・メニエール病・クッシング病などの疾病
危険度★★★★★
うつ病を発症した場合は、まともに仕事にならないので、診断書をもらい、今すぐに退職か休職をすべきです。
ここまでくるともはや限界を超えています。ただちにあなた自身を守る行動に出てください。
それでも休むことを認めてこないようなブラック企業の場合は、退職代行でも何でも使って即日逃れましょう。
退職代行サービスとは、あなたに代わって退職の意思表示を会社にしてくれるサービスで、代行会社への連絡だけで退職手続きが済んでしまうサービスです。
悪質なブラック企業が相手の場合は、退職代行サービスの中でも、弁護士が対応してくれる「弁護士法人みやびの退職代行サービス」を利用するのが良いでしょう。
また、うつ病以外にも、メニエール病やクッシング病など、ストレスによる自律神経の乱れが原因で、日常生活にも支障をきたすような状態になることがあります。
この場合も100%仕事のストレスが原因なので、今すぐ休みましょう。
仕事を続けることに限界を感じた時の対処法

このようなサインが見られるときは、仕事を続けることに無理が生じている状態です。
体を壊して仕事ができなくなってしまう前に、以下のような対処をとるべきです。
転職活動を始める
仕事のストレスが原因で限界を感じる場合の一番の解決法は、転職して環境をリセットすることです。
しかし、ストレスがかかりすぎてしまうと、転職活動をする気力も湧いてこなくなるため、早めに転職を意識することが大切です。
まずは転職サイトに登録して、求人情報や転職ノウハウを見てみましょう。
実際に転職を決意しなくても、転職の情報に触れて、「転職という選択肢もあるんだ」と実感すれば、あなたの中に「心の逃げ道」ができます。
この「心の逃げ道」が意識できるだけで、ストレスが軽くなります。
そのため、本当に転職するかしないかはさておき、まずは転職サイトに登録してみることをオススメします。
※転職サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」がどんな人にもオススメできます。
もし本格的に転職活動をしたいとなったときには、転職エージェントのサービスを利用しましょう。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
知名度優先で選びたい人は、業界最大手の「リクルートエージェント」を利用するとよいでしょう。
また、私が実際に利用してみて感触が良かったのは「転職エージェントのパソナキャリア」です。自分にあった求人を数多く紹介してくれました。
このように、限界を迎えているときは転職することが一番の解決策ですが、いきなりその選択肢がイメージできない人は、以下の方法を試してみましょう。
有給で休む・休職する
うつ病などの疾患や、摂食障害・睡眠障害などの場合は、仕事が原因で体調を崩しているという診断書を書いてもらい、有給休暇で休むか、休職しましょう。
1週間~数か月程度、仕事のことを何も考えずに休むことで体のバランスも整えられ、気力も復活していきます。
相談する
頼りになる相手に相談することで、ストレス原因を解消してくれたり、気持ちを楽にしてくれることもあります。
上司が信頼できる場合なら、上司に相談してみるとよいでしょう。
また、100人を超える会社ならば、人事や総務がある程度頼りになるので、相談してみるのもアリです。
逆に、100人に満たないような組織の場合は、人事や総務に社内トラブルを対処する能力がないことが多いです。
また、会社が長時間労働やハラスメントの法令違反をしている場合は、労働基準監督署などの外部機関に相談することで動いてくれる可能性もあります。
そのほか、家族や友人などの第三者に相談することで、具体的なアドバイスがもらえたり、話を聞いてもらうことで気持ちが楽になったりします。
自分を責めない
思いっきり精神論ですが、この考え方は意外と大切です。
仕事のストレスで限界を迎えてしまう人は、真面目で責任感が強い人が多く、ストレスの原因が自分自身の能力にあると考え、自分で自分を追い詰めてしまうことが多いです。
しかし、従業員が限界を迎えてしまうのは、だいたい会社側に原因があるのが普通で、あなたに原因があることは少ないです。
会社というのは、仕事ができる人や、責任感が強い人、断れない人に仕事を集中させるものです。特にブラック企業であるほどその傾向があります。
自分を責める思考から逃れれば、ストレスがかかる環境でも、割り切って仕事に取り組めることも可能です。
本当に自分がやりたいことを考える
自分にはやりたい仕事がある、家族のために生活費を稼ぐ、夢のために貯金をする・・など、あなたが仕事をする目的を改めて考えてみるのも効果的です。
ストレスのあまり、目先のことばかり考えてしまうと人生に希望が持てなくなりますが、少し大きな視点から自分自身を見つめてみましょう。
自分がなんのために仕事をしているかを見つめなおせば、転職する勇気が湧いてきたり、割り切って仕事をするモチベーションが湧いてくるものです。
もう限界なのに仕事を辞められないのはなぜ?
仕事を続けるのがもう無理と思った時には、このような対処によって、気持ちを楽にすることができます。
根本的には転職によって仕事を変えるのが一番ですが、しかし心身の限界を迎えていても、なかなか仕事を辞める決断ができないことも多いです。
それは何が原因なのでしょうか。
いくつかのパターンがあるので、その対応策とともに紹介していきます。
「仕事を辞めるのは甘え」という考え方
日本人は我慢が大好きな民族なので、「辛いことを耐えるのが立派なこと」という考え方が根付いています。
そのため「もう無理・限界」と思っていても、あなた自身が「仕事を辞めるのは甘えだ」と自分自身を縛ってしまうことがあります。
確かに安易に仕事を辞めることは望ましくありませんが、睡眠障害や摂食障害になってまで仕事を続けでは本末転倒です。
昔ながらの価値観に縛られ続けて、病気になり仕事ができない体になってしまうなら、環境を変えた方がはるかにマシです。
もっと悪質なのが、会社の人間から「辛いから辞めるなんて甘えだ!」と言いだして退職や休むことを認めないパターンです。
会社の人間によるこの手の発言は、あなたのためを思っての発言ではなく、100%会社や自分自身の利益のための発言です。
単純に、仕事をこなす「駒」を減らしたくないために言っているだけです。
このような言動をしてくるブラックな会社は、退職や休職の話をしてもまともな会話にならないので、退職代行サービスを使ってでもさっさと辞めてしまうべきです。
代行実績が業界トップクラスの大手業者に頼りたいなら、「退職代行ニコイチ」がおすすめです。
退職の旨をあなたの代わりに伝えてくれます。
未払残業代の請求や、有休消化の申請も代行してほしい場合は、弁護士が対応に当たる会社を利用しましょう。
弁護士対応の退職代行サービス「退職110番」がおすすめです。
退職110番親の反対・親の期待
仕事を辞めることに反対する人物としては、会社の人間以外には親が当てはまります。
「そんなことで辞めるなんてもったいない」「もう少し頑張ってみたら?」という言葉をかけられることもあるでしょう。
確かに、入社して1か月くらいで辞めるという話の場合はそういうことも言われるかもしれません。
そういう場合は、会社の様子や、あなたの体のことを正直に話してしまうとよいでしょう。
普通の親御さんなら、あなたがそこまで苦しんでいることがわかれば理解してくれるでしょう。
また、あなた自身が「せっかく入社した会社を辞めるなんて、親の期待を裏切ってしまう」と自分を縛りつけているケースもあります。
その思いを糧にして耐え続けることは美しい心情かもしれません。
多少のストレスなら、それで乗り切るのもいいでしょうが、それで限界を越えてしまい、体を壊したときに、本当にあなたの親御さんが喜ぶのかを冷静に考えてみてください。
環境を変える勇気がない
この仕事を続けるのは無理だ!と思っていても、その一方で、転職という大きな環境の変化に対して勇気が出ないこともあるでしょう。
収入が変わったり、次の職場に適応できるか不安だったり、そもそも次の就職がスムーズに決まるか不安・・ということもあるでしょう。
環境の変化を恐れるのは人間として自然な反応なので、そう思うのも無理はありません。
しかし、このまま働き続けてもストレスが解消されず、体を壊す未来が見えている場合は、転職サイトを覗くところから転職を意識しし始めてみましょう。
追い詰められすぎて思考停止してしまう
あまりに多忙だったり、ストレスがかかりすぎてしまうと、環境を変える行動を起こす気力さえ湧かなくなってしまいます。
私の知り合いで、仕事が多忙すぎて、家にいるときでさえも「帰りたい」と考えてしまうことがあり、この状態になってしまうとかなり危険です。
この状態になってしまうと、自力で抜け出すことがかなり難しくなり、体を壊してしまうまで進むしかなくなります。
最悪、自ら命を絶ってしまうケースもあるほどです。
もしあなた自身がこのような状態になった場合は、退職代行サービスを利用して、一刻も早く抜け出しましょう。
代行サービスを利用すると、会社との交渉は一切せず、代行サービスの相手とやり取りするだけで退職が完了します。
精神的に疲れている場合は、退職後に心理カウンセリングをサービスしてくれる「退職代行Jobs」がオススメです。
未払残業代の請求や、有休消化の申請も代行してほしい場合は、弁護士が対応に当たる会社を利用しましょう。
弁護士対応の退職代行サービス「退職110番」がおすすめです。
退職110番もし、あなたの大切な人がこの状況に陥っている場合は、体を完全に壊してしまう前に、積極的にサポートすべきです。
「辞めたい」「無理」という気持ちを否定しないこと
仕事を辞めるべきだと本当は思っているのに、動き出せない人には、このような原因があります。
周りやあなた自身が仕事を辞めることにストップかけてしまっているのです。
努力し続けること、耐え続けることは、日本人の美徳として昔から称えられていますが、それであなたが体を壊しても、誰も責任をとってくれません。
会社は、働けなくなったあなたをあっさり見捨てます(あなたを壊すほど働かせるブラック企業ほど、使えなくなった人間を容赦なく見捨てます)。
親御さんは生活費や生活をフォローしてくれるかもしれませんが、あなたが元のように社会生活を送れるように導くことまではできません。
そのため、「仕事がもう無理!辞めたい!」と思ったら、まずはその気持ちを否定せずに、素直になりましょう。
退職以外にも、休んだり、自分の考え方を変えてみるなどの対処法は色々あります。
ストレスの対処方法で、自分にあったものを色々試してみましょう。

それでもダメで、今のストレスがずっと続くなら退職や転職を本格的に進めた方がいいでしょう。
