仕事を進めるうえで、上司を頼ることはたくさんあると思います。
自分の相談に耳をかたむけてくる上司もいれば、そうでない上司もるでしょう。
自分の話を聞いてくれず、相談ができない上司だと、仕事がうまくすすまなかったり、「これでいいのか」と不安になりますよね。
あなたの上司がそんでな相談できない上司だった場合、どうすればいいでしょうか。
今回は相談できない上司のパターンや、その対処法についてまとめました。
相談するときのコツをつかんで、そんな上司にも話を聞かせることができれば、仕事がスムーズに進むはずです。
目次
相談できない上司の3つのパターン
上司に相談できないのは、上司側に原因があることが大半です。
「こんな上司には相談ができない」というパターンがあり、あなたが相談できないと感じる上司は、これらのどれかのパターンに当てはまっているでしょう。
忙しそうで声をかけにくい
仕事に追われていて常にばたばたしている上司には、ついつい気を遣って声をかけにくいものです。
また、上司が仕事に追われていて、本人にそのつもりがなくても「話しかけるなオーラ」みたいなものを出していることがあります。
機嫌の悪い対応をされる
「それは前に教えたよね?」「少しは自分で考えたら?」などと不機嫌な対応をする上司も
相談はしずらいものがあります。
上司にしてみれば、「一度説明したことは質問しないでほしい」「ちゃんと自分で考えたうえで」という思いかもしれません。
つまり、「レベルの低い質問をするから不機嫌になるんだ」という言い分でしょう。
しかし、上司よりも部下のほうが仕事に慣れていないのが普通なので、いつもレベルの高い質問ができるわけではありません。
そんなときに不機嫌や威圧的な態度をとる上司には、部下としては相談できなくなります。
ちなみに、不機嫌な上司に困っている人は、こちらの記事を参考にしてください。

質問に対する答えが返ってこない
相談に答える気があるものの、ピントの外れた答えしか返してくれない上司もいます。
部下の言いたいことを正確に理解することができない上司や、言いたいことを最後まで聞くことができない上司が当てはまるパターンです。
聞きたい答えを返してくれない人に相談しても疲れるだけなので、このような上司にも相談はできません。
相談できない上司への対応方法
相談できない上司にはこのようなパターンがありますが、ではあなたの上司がこのパターンの場合、どのような対応をするべきでしょうか。
実際に相談に乗る側になるとわかるのですが、相談に乗る側にもある程度負担がかかります。
そこで、相談に乗ってもらうために、できるだけ上司に負担のかからないような相談の仕方をすることが有効です。
それにはいくつかのコツがあります。負担の少ない相談の仕方で、上司に話を聞かせましょう。
「今お時間よろしいですか?」と断りを入れる
上司にもタイミングというのがあり、手が話せない状況になっていることもあります。
仕事で忙しくしているときに、いきなり「すいません、●●の件で教えてください」と声をかけると、不機嫌になってしまうものです。
そこで、「今お時間よろしいですか」と声をかけると、そのときは相談がムリでも、あとで上司のほうから声をかけてくれるでしょう。
案件やかかる時間を先に伝える
相談に乗る側としては、簡単に答えられる案件なのか、難しい話なのかを最初に把握しておきたいものです。
また、最初に何についての相談かを教えられると、ある程度答えの見当がつきます。
そうするとラクに答えを出せるので、上司の負担が減ります。
また、話の長さによって、今すぐ答えられる話か、じっくり聞かないといけないのかは変わります。
そのため、話にどれくらい時間がかかるかも先に伝えましょう。
部下からこういう情報を先に伝えられることによって、上司の判断がラクになります。
これらのコツは、両方まとめて使うと効果的です。
「すみません、●●の件でご相談がありまして、10分程度お時間いただければと思うのですが、今お話しするのは可能でしょうか?」
という具合に声をかけるといいでしょう。
自分なりの考えを伝える
「これはどうすればいいでしょうか?」と質問するのではなく、「これはこうすればいいでしょうか?」と自分の考えを伝えます。
その考えが合っているかどうかはあまり関係ありません。
聞かれる立場になるとわかるのですが、「どうすればいいですか?」と丸投げされるより、「こうすればいいですか?」と聞かれたほうが、答えやすいのです。
また、「自分なりに考えてみた」という姿勢が上司に伝わり、上司に好感を与えることもできます。
ちなみに、この方法は、質問に対する答えを返せない上司に特に有効です。
「どうすればいいでしょうか?」という質問はあいまいなので誤解が生まれやすく、質問をきちんと理解できない上司にとって相性が悪いのです。
それに対して、具体的に「これでいいですか?」と聞くことができれば、質問がハッキリしているので、ピントのずれたことを言われにくいものです。
まとめて聞く
質問があるたびに上司に何回も聞くようでは、上司としても負担がかかります。
そこで、質問事項をある程度ためておき、時間をもらえた時にまとめて聞くという方法もあります。
理想としては、毎日決まった時間に打ち合わせなどを行い、そのときに質問事項をまとめて確認することです。
マネジメント能力の高い上司は自らそのような時間を設けますが、そうではない上司はその時間を取らず、自分の仕事のことだけ考えています。
そういう場合は、あなたのほうからそういう時間をとることを提案してもいいかもしれません。
本来上司は部下の相談にのるもの

あなたの上司が相談できない(相談しずらい)のであれば、このようなコツを使うことで、相談がしやすくなるでしょう。
また、部下のあなたが相談の工夫をしている様子を感じると、普通の上司は「相談に乗ってやらないと」という気持ちになります。
また、本来は仕事を進めるために、部下からの相談や質問を受けることは必要なことだと上司はわかっているはずです。
そのため、部下としては遠慮しすぎる必要はありません。
「ある程度相談や質問はするべきもの」だと考えつつ、相談しやすい工夫をしてどんどん相談しましょう。
とはいえ、上司の器がもともと小さい場合や、仕事の多さでキャパーオーバーになってしまっている場合は、なかなか上司に相談に乗る余裕がありません。
また、上司が精神的に未熟で、あなたを困らせるために相談に乗らないというケースも中にはあります。
上司が相談に乗らない場合はどうするか
では、上司がキャパオーバーや人間性が低いために、上司が相談にのらない場合はどうすればいいでしょうか。
社内にネットワークを作る
まずは、同僚やほかの先輩に相談してみましょう。また、同じように上司に相談できない仲間と連携を取り、いろいろなツテで情報を集めるのも有効です。
上司に相談しなくても、不明点が解決して、仕事が進められるようになれば、あなたのストレスも解消されます。
会社の上層部に訴える
その上司が、ほかの部下や後輩には協力的なのに、あなたを助けようとしない場合は、あなたを苦しめたいから相談に乗らないという可能性があります。
その場合は、会社の総務や上司のさらに上へ訴えるという手もあります。
このときにはできるだけ客観的な証拠(メールを送ったのに返信がない、上司との会話の履歴をメモしておく)などをもとに説明しましょう。
ただし、会社側があなたではなく上司の肩をもつ場合もあります。
その場合は、あなた自身が会社に居づらくなってしまう危険があることも覚悟しておきましょう。
転職準備をする
上司が相談に乗らないことを訴えても、会社側が何も対処しない(むしろあなたを責める)対応をする場合は、残念ですが、改善の見込みはありません。
普通の会社は、社員からこのような訴えがあった場合は、何かしらの動きを取ります。
それがされない場合は、今後も改善する機会はないでしょう。
また、会社の構造的に、管理職の負担が圧倒的に多く、部下の相談に乗る余裕がない状況が生まれている場合もあります。
この環境に見切りをつけ、在職しながらじっくり転職活動をすすめましょう。
在職中に仕事を探す場合は、なかなか時間が取れないという問題がありますが、転職エージェントサービスを使うことでかなり楽になります。
あなたに合った企業を紹介してくれる
転職サイトに載っていない情報をたくさん持っている
選考活動のアドバイスをしてくれる
応募先企業とのスケジュール調整をしてくれる
など、転職エージェントには、忙しい人の転職活動を助けてくれるメリットが非常に多いです。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
知名度優先で選びたい人は、業界最大手の「リクルートエージェント」を利用するとよいでしょう。
また、私が実際に利用してみて感触が良かったのは「転職エージェントのパソナキャリア」です。自分にあった求人を数多く紹介してくれました。

上司が相談を受けやすい工夫をしてみよう
以上のように、上司が相談に乗らないパターンやその対処法についてご紹介してきました。
上司に相談ができないという状況はストレスになりますよね。
このような場合は、まず上司が相談を受けやすいように話すことを心がけましょう。
上司としても、本来は「あなたからの相談を受けないといけない」という意識はあるはずなので、あなたがそのように工夫する姿を見せれば、より積極的に相談に乗ってくれる可能性も高まります。
ここまで紹介した内容が、少しでも役に立てば幸いです。
