上司からの飲み会の誘いが嫌な人は多いと思います。
きっぱりと断る強さがあるなら苦労しませんが、「印象を悪くしたらどうしよう」と勇気がない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、上司からの飲み会の誘いを断る方法やコツについてまとめました。
嫌な飲み会は、時間とお金を消費してストレスだけ溜まる最悪なものです。
目次
上司からの誘いを断るときの注意点
友達などの誘いを断るのはそんなに気を遣う必要はないでしょうが、仕事の上司となると話が違ってきます。
上司にとっては、飲み会に来ない部下は「あいつは付き合いが悪い」と思われ、悪い印象を持たれることもあります。
そのため、注意したいことは、「できるだけ上司に不快な思いをさせない」ということです。
たとえば、誘われた時に即座に「ムリです。」と切り捨てるように断ったら、相手は気分が悪いでしょう。
そこで以下の2点に注意する必要があります。
理由をはっきり伝える
「理由は言えませんが行きません」「なんとなく嫌なので行けません」というのは印象が悪いものです。
そのため、行けない理由をはっきり伝えるのが誠実です。
「仕方ないな」と思わせる理由を話す
理由をはっきり言うにしても、「あなたの説教が聞きたくないから行きません」だとか「時間の無駄なので行きません」というのは当然ながらダメです。
方便でもかまわないので、相手が「それなら仕方ないな」と思うような理由を使って断りましょう。
ただし、「行きたいんだけど行けない」感を強調しすぎると、本当に改めて誘われてしまう可能性があるので注意しましょう。
飲み方の上手な断り方5選
では、上司が「仕方がないな」と思わせる理由としては、どんなものが使えるでしょうか。
ここでは代表的な5つをご紹介します。
他の用事がある
これは、当日にいきなり誘われたときに有効です。
「遠くに住んでいる友人(家族)が遊びに来る」や、「歯医者に行く」などの理由を持ち出して、「今日はいけない」という旨を伝えましょう。
簡単にはスケジュール変更できないような内容のほうが、上司としては「それなら仕方ないな」と感じさせられます。
家族を使う
一昔前とは違い、最近では家族を理由に仕事の付き合いを断っても、角が立たなくなってきました。
- 「家族の介護があって、19時には家に戻らないといけない」
- 「子供の習い事の迎えがある」
- 「夜に帰ってこないと奥さんに怒られる」
・・などの理由で、家にまっすぐ帰らないといけないというのも良い方法です。
しかし、その設定を続ける必要があり、家族とも口裏を合わせておかなければならず、少々面倒なのがデメリットです。
体調不良
実は風邪気味で朝から頭痛がしているなどで、「明日の仕事に差し支えてしまうといけないので、今日は早く帰って休みます」という方法です。
体調不良も「仕方ないか」感が醸しだせるのでオススメですが、午前中は元気に振舞っていたのに、いきなり「体調が悪い」と言うのは不自然なので、使いどころに注意しましょう。
これは、飲み会の前日や当日に断る場合に有効です。その日はマスクでもしながら出社しましょう。
ドクターストップ
「肝臓を悪くしていてお酒を止められている」などという理由も効果的です。
医者に止められていることを伝えれば、普通は勧められません。
「ノンアルコールでもいいから」と食い下がられる可能性があるときは、「周りがお酒飲んでると自分も飲みたくなるから辛い」ということも言えます。
ただし、若くて標準的な体型の人が「食事制限」といわれてもあまり信憑性がないので、そこは少し考える必要があります。
経済的な理由
「給料日までお金がない」「おこづかいがもう無い」といった理由も、相手に「仕方ないか」と思わせられます。
ただし、「月初に飲みに行こう」「今日は俺が全部出してやるよ」と食い下がられる可能性もあるに点には注意です。
飲み会の誘いをメールで断る方法
上司からの飲み会の誘いを断る場合には、このような理由を使うのが無難でしょう。
しかし、中にはメールで飲み会の誘いが来ることもあります。
さまざまな会社の人を招待するような飲み会や、たくさんの職場の社員を誘うような飲み会がそれにあたります。
メールで誘いがきた場合は、その返事もメールで返すのが基本です。
しかし、文章だと対面とは違い、ニュアンスや雰囲気が伝わりづらく、うまく断らないと反感を買いやすくなります。
メールで飲み会の誘いをうまく断るにはどうすればいいのでしょうか。
以下のコツを意識することが大切です。
- 飲み会の申し出に感謝する(幹事にねぎらいの言葉をかける)
- 行けない理由を伝え、お詫びの気持ちを示す
- また誘ってほしい旨を伝える(関係を続けたい旨を伝える)
これらを踏まえて、例文を作ってみるとこうなります。
「お疲れ様です。今回はお誘いいただきありがとうございます。
せっかくのお誘い、とてもありがたいのですが、この日は取引先との会食がすでに予定されており、参加が難しい状況です。申し訳ありません。
また同じような機会がありましたら、そのときはぜひお誘いください。」
飲み会の内容や相手によって言葉遣いは変わっていくると思いますが、このようなパターンで文章を作れば、うまく断ることができるでしょう。
飲み会を断る勇気のない人へ
ここまで紹介してきた方法を使えば、上司からの飲み会を断ることは難しくないと思います。
しかし、職場によっては飲み会に参加しないことで評価が下がったり、周りから冷たくされる可能性はゼロではありません。
そうしたことを恐れて、「本当は断りたいのに断れない」という人も多いかもしれません。
そんな人にオススメな戦略が二つあります。
このうちのどちらかを実現することができれば、不安なく飲み会を断ることができるようになるでしょう。
「職場になくてはならない存在」になる
圧倒的な成果をだすエースになる、他の人が嫌がる仕事(掃除や面倒な事務仕事など)を担当している、自分にしかできない仕事がある、というポジションを得ると、あなたは職場になくてはならない存在になります。
そうなると周りの人もあなたに冷たくするわけにはいかなくなります。
「この職場には自分がいないとダメだ」と実感できれば、あなたも周りから嫌われる心配はなくなるでしょう。
圧倒的な成果を出すことは難しいと思いますが、面倒な仕事や事務処理に詳しくなるのは、時間をかければ難しくないかもしれません。
「飲み会に来ない人」ポジションを獲得する
職場に加わるときに、「お酒がまったく飲めない体質である」「家族の介護があり、必ず毎日帰宅しなければいけない」という話をしましょう。
事実を盛って伝えようが、方便だろうがこの際かまいません。
最初にそういう人間であることを周りの人に理解してもらうことで、最初から「飲み会に誘われない」ポジションを確立することができます。
ただし、話を持ったり方便を使う場合は、あとからバレないように常に話のつじつまを合わせる必要があります。
少々面倒くさいですが、覚悟ができる人にはオススメの方法です。
飲み会を断らずに参加するメリット
このように、飲み会を断る方法を色々とご紹介してきました。
ここまでご紹介してきたノウハウを駆使すれば、上司からの誘いだけでなく、いろんな飲み会を断ることができるでしょう。
しかし、飲み会に参加することはデメリットばかりではありません。
飲み会に参加するメリットはやはり「コミュニケーションがとれること」です。
お酒の席を通じて上司や先輩と距離を縮めることができれば、仕事の場で多少失敗しても優しく接してもらえるかもしれません。
また、仕事仲間のことを良く知ることで、どのように接すればいいかわかり、仕事をスムーズに進められる可能性もあります。
気難しい人だと思ってたけど面白い一面があることがわかったり、クールに見えたけど実は熱い一面を発見したりで、職場に愛着が湧くこともあるでしょう。
このように、コミュニケーションが活発になることで、あなたのとってプラスになることも確実にあります。
とはいえ、飲み会に参加することにはデメリットもあります。
お金と時間を消費する、同僚の愚痴や上司の説教に付き合わされる可能性がある、というのがそれです。
そのため、飲み会は「面倒くさい」と毛嫌いせず、メリットとデメリットをよく考え、デメリットのほうが大きいときは断る・・というバランスが大切でしょう。
本来は飲み会の参加率より仕事の能力
仕事の場で、特に上司からの飲み会の誘いは断りたい人が多いものです。
飲み会に参加したくないときは、ちょっとしたコツを意識してうまく断りましょう。
最近では、飲み会に参加しなくても評価には関係なく、仕事を遂行するスキルや能力で評価されることが多いものです。
きちんと仕事をこなしていれば、飲み会に参加しなくても問題ないと言えるでしょう。
とはいえ、コミュニケーションが活発であれば、印象が良くなり仕事がスムーズに進むことも事実です。
そのため、飲み会を断る時には相手に「仕方がないな」と思わせる理由を伝え、相手の気を悪くしないことがが大切です。
また、飲み会のメリットをデメリットを理解して、参加するかどうかを判断しましょう。
上司からの飲み会の誘いに悩んでいる人は参考にしてみてください。