「仕事ができなくて辞めたい」と感じた経験はありませんか?
仕事でミスが多くて怒られたり、周りに迷惑をかけていると、「仕事が辛い」「行きたくない」という気持ちにもなるものです。
仕事ができないと、自信がなくなってしまい、逃げたくなってしまいます。
そんな時は、いったいどうしたらいいでしょうか。
今回は、「仕事ができなくて辞めたい」と悩むときに、どうしたらいいかについてまとめました。
「仕事を辞める」という決断をする前に、これから紹介することを試してみてください。
目次
仕事ができるようになるための基本
「仕事ができない」状態とは、以下の状態のことを指すことが普通です。
・ミスが多い
・同じミスを繰り返す
・成果が出せない
このような状態は、「どんな仕事にも通じる基本」を徹底すれば防げることが多いです。
これから紹介する3つのポイントのうち、自分にできていないことがないか、振り返ってみてください。
メモを取る
同じミスを繰り返してしまう原因の大半は、仕事のやり方や大事なポイントを忘れることです。
そこで、仕事のやり方や大切なポイントは、教わるときにメモをとり、忘れないようにしましょう。
先輩の方からメモを取るように促されない時は、自分から「メモを取ってもよろしいですか?」と聞いてみましょう。
職場がブラック気質な場合は、「メモ何かに頼らず頭に叩き込め!」と言われることがありますが、それでもあとでこっそり思い出してまとめておきましょう。
この手の精神論を真に受けることはオススメできません。
また、たいして難しくないからメモする必要なんでないだろとタカをくくるのも危険です。
毎日行う業務なら問題ないかもしれませんが、たまにしかやらない場合、その時は覚えたつもりになっていても、いざやるときになったら忘れます。
ホウレンソウを欠かさない
言わずもがなですが、「ホウレンソウ」とは、「報告」「連絡」「相談」です。
自分の直属の上司や先輩には、報告・連絡・相談を欠かさないことが重要です。
仕事の進み具合を、その日の終わりのタイミングや、進展があったときにマメに報告しましょう。
また、自分が進めている仕事について、上司以外の相手(客先など)から新しい情報が入った場合は、漏らさずに連絡することも大切です。
そして、仕事をすすめるときに、不安なことや、ミスにつながりそうなことがある場合は、必ず事前に上司に相談しましょう。
このようなポイントで、自分から「ホウレンソウ」を積極的に行うと、仕事をスムーズに進めるアドバイスをくれたり、失敗しそうなリスクなどを教えてくれます。
このように上司に頻繁にホウレンソウすることで、ミスを防いだり、成果を出すための情報を引き出すことができます。
優先順位や期限を意識する
会社組織では、色んな方面から様々な種類の仕事を振られるのが普通です。
それぞれの仕事には重要度や期限が個別に存在して、大切ではない仕事もあれば、今すぐ取り掛からなければならない重要なものもあります。
重要度が高いことは優先的に取り組むべきで、そうでないことは後回しにするという順位づけが必要です。
まずは、各仕事の期限を把握して、手帳などにまとめましょう。
そして、同様にそれぞれの仕事の優先順位をつけましょう。
期限と優先順位がわかれば、今日まず何に手をつければいいかがわかるはずです。
期限と優先順位がわからない場合は、上司に相談して教えてもらいましょう。
仕事ができない原因
仕事ができないと感じた場合は、まずはこのような「仕事の基本」を押さえることで改善できることがあります。
それでもなかなか仕事が出来ない場合は、さらに突っ込んでその理由を考えてみましょう。
ミスが多かったり、成果が出せない時に考えられる原因は、以下の5つであることが多いです。
慣れていない
どんな仕事でも、経験が少ないうちは迷いや不安が多く、うまくいかないことが多いです。
単純に何回も繰り返すことによって、迷いや不安がなくなり、スムーズに体が動くようになります。
そうなるとミスも減り、成果も出せるようになるでしょう。
「最初だから仕事ができない」という場合は、まずは何回もやって慣れてみましょう。それだけで解決することもあります。
知識の不足
電話やメール応対のマナーや、営業トークのコツ、商品知識など、仕事ができるようになるために必要な知識は、仕事ごとにたくさんあります。
例えば、営業職ならば、相手から信頼を得るためのコツや、商品知識などの知識を得ることで成果がでるようになるでしょう。
先輩から教わったはずの知識が十分理解できていない場合があったり、成果を出すためにはそれ以上の知識が必要なこともあります。
能力の不足
例えば、エクセルやワードのテクニックや、人前でうまく話すスキル、相手の言いたいことをうまく聞き出す能力などが足りないために、仕事がうまくいかないということもあります。
仕事における能力は、「実践の積み重ね」だと思います。
パソコンの能力は、ネットや本などで仕入れた情報を試すことで身につくようになります。
コミュニケーションの能力も、コツやノウハウを学び、人とやり取りする中でそれらを試してみることで向上していきます。
このように、仕事に必要な能力は、実践を積み重ねることで向上しますが、それが足りていないために仕事ができないこともあります。
やり方を忘れる
メモを取っていない、取っていたとしても後から読み返しても意味が分からない、ということが原因ですが、仕事やり方やポイントを忘れてしまうことも原因の一つです。
特に、同じミスを繰り返してしまうときには、以前に教わった内容や、自分自身がやってしまったミスを忘れてしまうなどが原因のことがあります。
性格が合わない
事務作業でミスを防ぐためには、忍耐強くチェックした方がいいだとか、セールスで成功するためには、勇気を出してどんどん話しかけた方がいいなど、王道とされている仕事のコツがあります。
しかし、デスクで集中するのが苦手だとか、人に話しかけるのが気が引けるなど、「わかっているのにできない」ために仕事ができないこともあります。
仕事ができない時の対処法
このように、仕事ができない原因を把握すれば、それへの対処をすることで仕事ができるようになるはずです。
以下に挙げる3つのポイントを参考にしてください。
原因を特定し、行動を変える
先ほど挙げた仕事ができない原因のうち、あなたが仕事ができない理由が、どれに当たりそうか考えてみましょう。
そして、それを改善するための行動が何かを決めて、それを実践します。
知識や能力の不足ならば、知識を得るために本やセミナーを利用したり、能力が不足しているなら、勉強したうえで実践してみましょう。
また、性格が合わない場合は、「15分だけがんばって集中してみる」「1日5人には声をかける」など、克服するためいにできそうな行動目標を、自分なりに決めてみましょう。
仕事のやり方を忘れてしまうなら、必ずメモをとるか、今からでも仕事のやり方をまとめましょう。
このように、なんとなく「仕事ができない・辞めたい」と嘆くのを止め、うまくいかない原因を特定し、それを克服するための行動をとりましょう。
ミスを繰り返さないよう徹底する
仕事ができない原因がはっきりわからない場合は、ひとまず同じミスを繰り返さないように努力しましょう。
ミスをしてしまい、上司に叱られてしまったときは、「次からこうしろ」という指示がでると思います。
「怒られた・・」と落ち込むのではなく、再発防止のポイントをしっかり意識しましょう。
また、ミスをしたときに、自分自身で「これがいけなかった」とわかることもあるかもしれません。
そういう時は、再発防止のチャンスと前向きに考え、今後同じことにならないように全力を尽くしてみましょう。
できる人のマネをする
また、あなたの周りに仕事ができる人がいる場合、その人のマネをすることも有効です。
なかなか仕事ができない原因がわからない場合は、仕事ができる人と自分を比べて、足りていないことをやってみるという方法も有効です。
その人の仕事のやり方を観察したり、相談に乗ってもらうなどの方法をとってみましょう。
この時、単純に相手の行動だけを取り入れるのではなく、仕事への考え方も学びましょう。
考え方を取り入れることで、自分なりに応用ができるようになります。
「仕事ができなくて辞めたい」とならないための心構え
このように、仕事ができないのには、きちんと原因と対処法があります。
「仕事ができなくて辞めたい」と思ってしまったときは、まずはここまで紹介してきたことを試してみてください。
しかし、ミスが多くて成果を出せないとなると、どうしても気分的に落ち込んでしまい、前向きな気持ちになれないこともあります。
自分に自信が持てない時は、どうしてもネガティブに考えてしまいがちです。
そのため、仕事ができずに落ち込んでしまうときは、まず考え方を変える必要があります。
どうにも落ち込んでしまうという人は、これから紹介する3つの心構えを意識してください。
他人と比べない
仕事ができないと落ち込んでしまうときは、他の優秀な人と比べてしまうことが多いです。
他の人がやっている行動と、自分の行動を比較して、足りないことを分析するのは成長につながりますが、仕事の出来や周りからの評価を比べて落ち込むことは、自信を無くすだけで、前向きな気持ちを殺してしまうだけです。
つまり、意味がありません。
落ち込んでしまうときに比べるべきは、「過去の自分」です。
過去の自分と比べてできるようになったことを考え、成長をしているならば、このペースで行動を変えていきましょう。
もし変わっていない場合は、その原因を自分なりに考えて、どのように行動を変えるべきか決めてみるのをおすすめします。
ミスをしたときは素直に謝る
ミスをすると、周りに迷惑をかけたり、叱られることもあります。
成果を出せずに詰められることもあるかもしれません。
この時大切なのは、ミスや成果をごまかさずに、認めて謝ることです。
というのも、仕事ができない時に避けたいのは、周りから孤立してしまうことです。
孤立してしまうと、周りからのサポートが受けられなくなり、ますます仕事ができなくなる危険があります。
ミスをしたときに、素直に謝れば、周りの人も協力的になってくれますが、それを認めず言い訳や逆切れをしてしまうと、反感を買ってしまいます。
現実を認めたくない気持ちになることもありますが、仕事ができない状態を抜け出すためには、周りからの協力も大切です。
事態をこじらせないようにするためにも、素直になることが大切です。
自分を責めない
仕事ができない状態が続くと、とにかく自分自身を責めてしまいがちです。
これは、真面目で責任感のある人ほどその傾向があります。
ミスの原因や成果が出せない理由を分析し、反省すべきところは反省するのは大切ですが、自分自身を必要以上に責めることはプラスになりません。
感情的になって、「自分はダメな人間なんだ!」ち落ち込むことは止めましょう。
ちなみに、仕事ができない理由があなたではなく、周りの環境にあるケースもあります。
この場合は、自分を責めるよりも、どのように環境を変えるかを考えるべきです。
本当に仕事を辞めた方がいいこともある
このように、仕事ができないと悩んだときにするべきことを紹介してきました。
このとき基本的には、仕事ができるようになるための取り組みをした方がいいですが、場合によっては本当に仕事を辞めた方がいいこともあります。
性格が合わず、1年以上続けても仕事ができない
仕事内容と個人の性格は、どうしても向き不向きは存在します。
デスクで集中することが大好きで事務職に苦労しない人もいれば、人と長時間コミュニケーションをとることが苦にならず、接客業に向いている人もいます。
慣れや事後努力で、ある程度不向きの克服はできますが、1年近く続けてみてもほとんど成長できない場合は、異動を願い出たり、転職を考えた方がいいでしょう。
転職する際には、転職エージェントと利用するのが効果的です。
上司や組織全体の育成能力が低い
「メモなんて取るな!体で覚えろ!」「限界まで働けば自然を結果はついてくる!」などの精神論が横行している組織だと、行動を改善したらいいかわかりません。
また、仕事の重要度や期限を示せない無能な上司のもとだと、自分が何を優先していいか決められません。
こういう環境では、たまたま能力や経験が足りていて、仕事ができる人もいますが、仕事ができない人にとっては、「慣れる」くらいしか対応方法がありません。
このような、育成能力が低い環境であがき続けるのは、かなり苦痛です。
半年程度続けても仕事ができず、プレッシャーなどでストレスがかかるなら、退職した方が良いかもしれません。
ちなみに、このような悪質な組織は、スムーズに辞めさせてくれない恐れがあります。
その場合は、あなたに代わり退職の交渉をしてくれる退職代行サービスに頼るのが良いでしょう。
色々な退職代行サービスがありますが、知名度もあり、代表的な退職代行サービスと言えば「退職代行ニコイチ」でしょう。
メディアで取り扱われていることも多く、名の知られている退職代行サービスだと思います。
また、未払いの残業代など、相手へ請求できる権利がある場合は、弁護士が対応するサービス会社を利用することで、退職する以上の成果を得られるチャンスもあります。
その中でもオススメなのは「退職110番」です。
退職110番仕事を辞める決断をする前にあれこれ試してみよう
以上のように、「仕事ができなくて辞めたい」と悩んだ時にやるべきことをまとめてきました。
多くの場合は、慣れと努力によって克服できるものです。
まずは、ここで紹介したことのうち、できそうなことを試してみてください。
それでも仕事を辞めたいという気持ちが変わらない場合は、仕事を続けるか辞めるべきか検討してもよいでしょう。