「仕事を辞めたい」と思った人なら、「退職代行」というサービスを、聞いたことがあるかもしれません。
これは、最近特によく聞くようになったサービスで、退職したいという意向を、あなたの代わりに会社に伝えてくれるものです。
しかし、最近よく聞くようになったサービスのため、本当に大丈夫なのか、詐欺ではないか心配な人もいるかもしれません。
今回は、そんな退職代行サービスの紹介や、利用方法、メリットデメリットなどをまとめました。
目次
仕事を辞めたい人の救い「退職代行サービス」とは
冒頭にも触れましたが、退職代行サービスとは、「退職の意思を、自分の代わりに会社に伝えてくれるサービス」のことです。
退職代行サービスに依頼することで、必要な連絡を全て業者が代わりに行ってくれるため、会社の人と一切関わらずに辞めることができます。
また、連絡した日以降、会社にも行かずに辞めることができているのが普通のようです。
退職するときの、「言いだすのが気まずい」「本当に辞められるかな・・」という不安を解消してくれるサービスと言えるでしょう。
しかし、本人ではなく業者からいきなり「辞める」という連絡がされるのは、なんとも事務的で、無礼な印象になります。
「辞めるときは本人から話すのが普通だ」という意見にも一理あり、あえて退職代行を使う必要のない人もいます。
しかしそれでも、代行業者に頼ってでも会社を辞めるべき人もいると思います。
そこで、以下に条件に自分が当てはまるかどうか見てください。
①退職を切り出しても、「代わりの人が入るまでダメだ」「損害賠償請求するぞ」などと言われて辞めることができない。
②社内で暴行・暴言・長時間労働などのパワハラが横行しており、とても言いだせる雰囲気ではない。
③うつ病にかかっているのに、それを伝えても休ませてくれない
④残業代がでないのに長時間働かされており、辞めるだけでなくサービス残業分の請求もしたい。
これらのどれか一つにも当てはまる人は、自力での退職は困難で、しかも放っておくとあなたの心身が壊されてしまう危険があります。
こういう人は、退職代行を利用してあなた自身を会社から守るべきです。
逆に、「お世話になったいい会社なので、辞めるのは気まずい」という人は、退職代行に頼らずに、自分で話すべきでしょう。業者に依頼するのはお金もかかります。
退職代行を使ったときの手順
それでは、実際に退職代行を利用して、仕事を辞めるまでにはどういう流れになるのでしょうか。
一般的には以下の流れになります。
①代行業者へ連絡
代行業者への連絡は、「電話」「メール」「LINE」の三種類のどれかを使うことが多いです。
各代行業者のwebサイトに、電話番号や、メールの送信フォーム、LINEのQRコードが載っているので、好きな方法で連絡しましょう。
退職代行を使う人の多くは、精神的にも疲れていることが多いため、心理的にラクなLINEで連絡できるのは助かるでしょう。
②料金の支払い
氏名や会社などを連絡した後は、指定の方法で料金を支払います。
銀行振込が一般的ですが、クレジットカー払いに対応している業者も多いようです。
支払いが確認できたり、支払った証明(振込画面など)の写真を送れば、サービス開始になります。
③代行業者による退職スタート
実際に代行業者が会社に連絡し、あなたの退職の意向を伝えてくれます。
退職届はあなたが直接作成する必要がありますが、代行業者の指示に従って郵送しましょう。
そのほか、会社に返送する備品などがあれば郵送することになります。
また、離職票など、会社から送られる書類も郵送してほしい旨を伝えてくれます。
④退職完了
以上のステップで退職が完了します。
あなたからは、代行会社への連絡と、必要物の郵送をするだけで仕事を辞めることができます。
直接会社に連絡する必要もなく、その日から会社に行くこともなくなることが多いです。
精神的にも肉体的にも疲れ切っている人にとっては、まさに救いのような存在と言っても過言ではないでしょう。
退職代行って怪しくないの?本当に大丈夫?
このような手順で、ストレスなく会社を辞められる退職代行サービスですが、最近注目を浴び始めたものなので、本当に怪しくないか不安な人もいるかもしれません。
そこで、よくある疑問についてまとめました。
お金はどれくらい?ぼったくられない?
退職代行サービスの相場は3~5万円です。
弁護士が対応してくれる業者の場合は料金が高くなり、サービス残業代を請求するなどの対応を依頼した場合は、成功報酬的に追加料金を支払うことが多いようです。
料金面で注意したいのは、「格安業者をうたっている業者」です。
2万5千円より料金が低い場合はかなり格安だと言えます。
しかし、そういう業者は、あとから追加的に色々な料金を請求することがあります。
サービス残業代の請求のように、あなたにお金が入る交渉を依頼するときに、追加報酬を支払うのは普通ですが、それ以外の交渉で追加料金を要求するのは、良心的な業者ではありません。
料金が不安な人は、2万5千円以上で「追加料金一切ナシ」と説明している会社を選ぶとよいでしょう。
「退職代行SARABA」は、税込み24,000円で追加料金一切なしでの対応をしてくれます。
24時間365日受付をしてくれているところも強みです。
「退職代行ニコイチ」は、税込み27,000円で、追加料金なしで退職をサポートをしてくれます。
創立14年の実績で、退職実績7000件以上をうたっているところも安心でしょう。
「退職代行は違法」という話を聞くけど?
退職代行を依頼すること自体は、何ら違法ではありません。
退職代行業者で法令違反という話が上がるのは、「非弁行為」というものです。
非弁行為というのは、弁護士以外の人が、報酬を受け取って弁護士業務を反復継続の意思を持って行うことです。
出典:「モノリス法律事務所」
従って、退職代行に際しては、
・依頼者の、退職の意向を会社に伝えること
・依頼者と会社の間の連絡を代行すること
は弁護士行為に当たらない、というのが一般的な解釈です。
一方、
・未払いの残業代を請求すること
・有給消化や買取について会社と交渉すること
は弁護士行為に当たる、と解釈されていることが多いです。
つまり、弁護士の資格がない人が、残業代の請求や、有休消化について、あなたの代わりに会社と交渉することが「非弁行為=違法」となります。
退職代行業者には、弁護士が対応に当たってくれる業者と、そうではない業者があります。
退職代行に依頼するときには、代行してもらいたい業務が、弁護士行為に当たるか当たらないかを知り、それに応じて依頼業者を見極めることが必要です。
非弁行為が不安な人は、「弁護士が対応してくれる業者」もしくは「弁護士が監修に入っている業者」に依頼するのがいいでしょう。
「弁護士法人みやびの退職代行サービス」は、弁護士が直接退職交渉にあたってくれるため、非弁行為になる心配は一切ありません。
退職の交渉だけでなく、残業代の請求や有休消化について交渉できるとことも強みです。
「退職代行Jobs」は、弁護士が代行業務を監修しており、自社の業務が非弁行為にならないように監督しています。
監修弁護士が、webサイト上に実名と顔を公開しているところも安心できるところです。
失敗したらどうしよう?
まず大前提として、「会社は、従業委からの退職の意向を拒めない」ということを知っておきましょう。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。(民法627条1項より)
つまり、あなたが退職の意向を伝えれば、あなたの上司が「退職は認めない!」と叫び散らしたところでそれを拒否はできないということです。
そのため、退職代行業者があなたに代わって退職の意向を伝えるだけで、2週間後に自動的に退職が成立する、ということになります。
退職代行業者のうたい文句の中には、「退職代行が失敗することはありません」という言葉がありますが、それは民法上のルールが根拠になっています。
ちなみに、退職代行に依頼する場合は、業者が退職の意向を伝えるときに、「2週間は有給を消化する・もしくは欠勤する」という意向も、あなたに代わって伝えてくれることが多いです。
これを会社に了承させることによって、業者が連絡後、一回も出勤せずにそのまま退職することが可能になるのです。
以上のことから、退職代行が失敗することは理論上あり得ないということになります。
もしどうしても不安だという人は、返金保証をしている業者もありますので、そこに依頼するとよいでしょう。
(失敗しないのに返金保証とは矛盾していますが、利用者の安心感を持たせるためのサービスと言えるでしょう)
「退職代行SARABA」は、利用料金が24,000円とリーズナブルなだけではなく、返金保証がついているため、金銭的なハードルがかなり低いです。
また、退職代行サービスの中でも有名な大手業者なのも安心できるところでしょう。
「退職代行Jobs」にも、返金保証がついています。
弁護士が監修しているため、自社の業務が非弁行為にならないように監督されているところも魅力です。
会社に訴えられない?
常識が通じないブラック企業などでは、「辞めるなら訴えるぞ!」と言ってくるケースもあります。
しかし、従業員が退職することに何の違法性もなく、それによる損害が裁判で認められるとうケースはほとんど見られません。
そのため、裁判になっても企業が勝つケースはほとんどなく、そもそも裁判を起こすには手間とお金がかかるので、実際に裁判を起こすことはまずありません。
もしどうしても不安だという場合は、弁護士が対応してくれる業者に相談しましょう。
「弁護士法人みやびの退職代行サービス」は、弁護士が直接退職交渉にあたってくれるため、非弁行為になる心配は一切ありません。
退職の交渉だけでなく、残業代の請求や有休消化について交渉できるとことも強みです。
「退職代行NEXT」は、弁護士が直接交渉にあたるので、退職に関わる様々な交渉を安心して任せられます。
着手金が税込み33,000円と、弁護士対応業者にしてはかなりお手頃というところも魅力です。
退職代行のメリット・デメリットとは
以上のように、退職代行を利用して会社を辞める方法についてまとめてきました。
最後に、退職代行のメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
・自分で交渉する必要がない
・即日辞められる
・未払い残業代なども請求できる
なんと言っても、自分で交渉する必要のないというメリットは大きいです。
退職するときに一番ストレスがかかるのが、退職を言い出す時の上司や周りの反応です。
上司や会社の反対や引き留めを振に負けてはいけない簡単に回避できます。
デメリット
・会社側との縁が切れる
・非弁行為に注意する
・費用がかかる(3万~5万程度)
退職代行を使う場合は、一方的に絶縁状をたたきつけるようなものなので、会社の印象は悪くなります。
そのため、かつての上司や同僚との縁が切れてしまうこともあります。
(まぁ今後関わりたくもないブラックな会社なら、それくらいの方がいいかもしれませんが・・)
また、サービス残業や有休消化などの交渉も希望する場合は、弁護士が対応もしくは監修いている業者を選びましょう。
そして、デメリットのなかで一番大きなものは、ある程度の費用が掛かるということです。
数万円の出費は決して安いものでないため、自力で辞めることができる人は、無理に退職代行を使う必要はないと私は思います。
しかし、辞めたいけど辞められずにストレスを受け続け、体を壊して働けなくなってしまった場合、あなたが受ける損失は数万円では済みません。
心身共に限界な人が、今の環境から抜け出すためならば、数万円は決して高い金額ではないはずです。
また、転職によって年収があがったり、失業手当がもらえたり、サービス残業代を手に入れることができれば、数万円の実入りはあるはずです。
うだうだ悩んでしまい、自分ではいつまでも辞められそうにない場合は、多少お金を払ってでもスパッと辞めてしまうのも一つの手です。
長い目で見た時に、その方が、あなたの人生にとってプラスにもなるでしょう。
今、仕事を辞めたいけど、辞められなくて困っている人には、退職代行サービスは一つの選択肢になりえます。
その特徴やデメリットを踏まえたうえで、あなたの人生にとってよりよい決断ができることを願っています。
最後に、この記事で紹介した退職代行サービスを掲載しておきます。
「退職代行SARABA」は、税込み24,000円で追加料金一切なしで、返金保証もついているため、他のサービスより金額的に安心でしょう。
「退職代行ニコイチ」は、税込み27,000円で、追加料金なしです。創立14年で、7000件以上の実績があることもも安心でしょう。
「退職代行Jobs」は、弁護士が代行業務を監修しているだけでなく、返金保証がついているところも安心です。
「退職代行NEXT」は、弁護士が直接交渉にあたる業者の中で、着手金が税込み33,000円と、弁護士対応業者ではかなりお手頃なのが魅力です。
退職代行サービスのNEXT
「弁護士法人みやびの退職代行サービス」は、弁護士が直接退職交渉にあたる業者のなかでも、メディアに多く取り上げられているため安心感が強いです。