仕事の丸投げは、日本中の多くの職場で日常的に起こる問題であり、たくさんの被害者が日々生まれています。
仕事の丸投げといえば、無能な上司が部下に仕事を押し付けるケースが代表例ですが、前任者からロクな引継ぎがされず辞められてしまうケースも多いです。
自分でいうのもあれやけど今年度から一番大変な思いさせられてんのはろくな引継ぎ無しにいきなり厄介な業務の丸投げ食らった私だと思うのね?わからないとこあってももう前任者退職してるから誰にも聞けないんだよ?孤軍奮闘しても理不尽な文句も言われるしそれでも愚痴言わない様に耐えてるのにね?
— Ń. (@Non_purple25) April 18, 2018
今日は午前中の早い時間に泣いて行方不明(笑)になった為、私1人で業務も教育も何とかこなした。
すべて引継ぎ無しで丸投げして逃げた馬鹿の所為。— ひっちゃん@コスメ好き (@hi10mi22) July 7, 2017
引継ぎなしで前任に辞められた場合は、頼る相手がいないため、かなりの不安を抱えながら仕事をこなさなければなりません。
そこでこの記事では、引継ぎなしで仕事を丸投げされた場合の対処法、無能な上司から丸投げされた場合の対処法についてまとめました。
引継ぎなしで丸投げされた場合は、決して自分だけで抱え込まず、とにかく周りに相談し、頼ることが一番です。
また、無能な上司から丸投げされる場合は、面倒くさい人になって仕事を振られにくくすることや、仕事の期待に答えないことが重要になってきます。
この記事を読めば、色々なシチュエーションでの丸投げの対策がわかるので、丸投げに矢なんでいる悩みを解決する助けになるでしょう。
目次
仕事を投げられる2つのパターン
冒頭でも触れましたが、まずは仕事を丸投げされる2つのパターンを整理しておきます。
無能な上司による丸投げ
部下のことを考えない上司は、「これやっといて」「〇〇までに頼むわ」と、軽いノリでたいして説明もせず、仕事を押し付けてきます。
やり方がわからず苦労したり、丸投げ相手にイライラするなど、色々なストレスを抱えてしまいます。
引継ぎなしで仕事を投げられる
社員が辞めるときに、ろくな引継ぎがないまま仕事を任されるというパターンもあります。
この場合、勝手がわからないまま仕事をやらされるほか、一気に仕事量が増えるという問題もあります。
また、ひどい場合には、「その仕事を知る人が社内に誰もいない」という状況になることもあります。
どちらの場合も、上司の人間性や、会社の体制に問題があり、あなたに大きなストレスを与えてしまいます。
引継ぎ無しで丸投げされた場合の対処方法
このように、仕事を丸投げされた場合には、どうすればいいでしょうか。
まずは、引継ぎ無しで仕事を丸投げされた場合の対処について、まとめてみます。
開き直り、関係者に聞いて回る
自分の業務の関係者、他部署や得意先、取引業者などに、これまでの業務について聞きましょう。
- これまではどのような方法で取り組んでいたか
- それを踏まえて今後はどのように進めればいいか
- 持っている資料で必要なものがあればもらえないか
などの点を相談しましょう。
この方法をとると、相手に「ちゃんと引継ぎをしていないのか」と、不信がられるリスクもあります。
しかし、これは事実なので仕方がありません。開き直るしかありません。
この場合、あなた自身は被害者なので、だいたいは同情して好意的になってくれるものです。
相手にもよるかもしれませんが、変に取り繕ってボロを出してしまうよりも、引継ぎができてないことを正直に話した方が、長い目で見た時にうまくいきやすいです。
自分なりに調べたうえで質問する
また、関係者に聞いて回るときに大切なことは、「自分なりに調べたうえで質問する」ことです。
「わからないからイチから教えてください!」という姿勢では、相手の反感を買うこともあります。
そのため、
「これまでの履歴から考えると、こういう流れだったと思われるけど、間違いないか」
「他の部分の資料は見つかったけれど、この資料が見当たらない。お持ちではないですか?」
のような頼り方をすることが、非常に大切です。
このように質問することで、相手も答えやすく、あなたが真剣に仕事をしようとしている姿勢が伝わります。
ちなみに、引継ぎ無しの丸投げが発生する場合、会社の体制や前任者の人間性に問題があり、まともな仕事ができていないことがあります。
その場合は、誠実に取り組む姿勢が好感を持たれ、仕事がうまくいくチャンスでもあります。
立場ある人に相談する
引継ぎ無しの丸投げというのは、一般の常識で考えて異常です。
あなたがそのような理不尽な状況に遭っていることを、立場のある人に理解してもらうという手もあります。
この時大切なのは、感情的にならないことです。
引継ぎ無しで丸投げされていることによって、何が問題なのかを理路整然と伝えましょう。
「丸投げされていてストレスだ!」「私は辛い!」ということを訴えても、「頑張ってくれ」と言われて終わりがちです。
- 業務量が多いために仕事が期限に間に合わない
- やり方が調べられないので仕事が進まない
などの問題を冷静に伝えましょう。
また、直属の上司に訴えても相手にされない場合は、さらに上の上司や、頼れそうな他の上司に相談してしまうという方法もあります。
自分も辞めてしまう
このような方法で、だんだんと仕事を回せれば良いですが、いくら工夫してみても、うまく進まないこともあるでしょう。
そもそも引継ぎ無しで仕事を振り、なんの支援もない組織は、明らかに異常なので、長居しない方がいいかもしれません。
なお、事務やシステムなどのバックオフィスの部署だと、わからないままテキトーにやってしまった結果、会社に大きな損害を与えてしまい、問題になる危険性もあります。
丸投げされてもまず頑張ってみることは大切ですが、今の環境に居つづけることに身の危険を感じる場合は、さっさと辞めてしまうほうがいいこともあります。
ストレスなくさっさと仕事を辞めるためには、退職代行サービスを利用する方法もあります。
あなたの代わりに、退職の意向を会社に伝えてくれるサービスです。
業者に依頼した日から、即日会社に行かずに辞められることも多いため、仕事に関する苦しみからすぐに逃れることができます。
こちらのサイトに詳しくまとめられています。
また、じっくり転職を考える場合は、転職エージェントを利用しましょう。
エージェントを利用する会社は、大量採用ではなく数名に絞っているため、ブラック企業でないことが多いです。
無茶な引継ぎをしてくるのはブラック企業によくあることなので、エージェントから紹介される会社は、ハロワや求人サイトの会社よりもホワイトである可能性が高いです。
少なくとも自分だけで転職活動をするよりも、ブラック企業に当たる危険性は減らせるでしょう。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
また、若年層の転職に特化しているのが、「ハタラクティブ」で、第二新卒や20代ならばこちらがオススメです。
無能な上司から丸投げされるときの対処法
引継ぎ無しで仕事を丸投げされるのと同じくらい多いのが、無能な上司による仕事の丸投げです。
自分が楽するためなど、色々な理由がありますが、あなたを都合のいいように使うかのようにこき使ってきます。
このようなケースでは、以下の対処法がオススメです。
- 仕事の内容や進め方について質問攻めにする
- 冷静に反論する
- すぐに取り掛からず、遅らせる
- 仕事の質を上げない
- 上司を追い越すチャンスにする
質問攻めにしたり、反論するのは、素直に仕事を受けず、上手に抵抗するという方法です。
また、早くて質の高い仕事をしてしまうと、「こいつは便利なやつだ」と思われ、ますます丸投げされる可能性が高まります。
それを防ぐために、問題のない範囲で、あえて遅くて質の低い仕事をする方法もあります。
そして、完全に考え方を変えて、丸投げされる仕事を徹底的にこなすことで、自分の成長に変えて、上司を追い抜いてしまうというアプローチもあります。
これらの方法については、こちらの記事に詳しくまとめています。
丸投げする上司や会社に復讐する方法もある
このような方法で丸投げ上司に抵抗できますが、いずれにせよ、丸投げを喰らうのはストレスがたまります。
そんな上司や会社に復讐する方法があります。
復讐というと大げさに聞こえますが、丸投げによって生まれる負の感情を、あなたのプラスに変える方法だと考えてください。
その方法は、以下の3ステップです。
- とことん仕事をやり切り
- 自分がいなければ仕事が回らないという状況を作り上げ
- そのうえで会社を辞めてやる
まずは丸投げされる仕事をこなし、仕事が集中する状況を乗り切ります。
丸投げされる環境では、どんなに投げられても黙々と仕事をこなす人に仕事が集中します。
優先度の低い仕事は時には無視し、重要な仕事は最低限回すようにして、うまく手を抜きながら乗り切りましょう。
この状態をある程度続けると、「この仕事はあなた以外できない」という状況ができるので、そのうえで「仕事を辞めます」と伝えてやりましょう。
この方法は、ただスッキリするだけでなく、2つのメリットがあります。
他の会社でも渡りあえる実力がつく
丸投げされる仕事を、しかも大量の仕事をこなせるのは、社会人にとって重要なスキルです。
転職に臨む際には、あなたがどんな種類の業務を、どのくらいの量をこなしていたかを書類や面接の場でアピールしましょう。
それが過酷なものであればあるほど、応募先の企業には「この人は凄い人材だ」と思わせることができます。
丸投げされても乗り切れる自信がつく
正直、仕事の丸投げは、どこの職場でも起こりうる現象です。
実際、twitterやgoogleで「仕事 丸投げ」と検索すると、色々な被害者の声を見ることができます。
しかし、一度丸投げ状況に打ち克った経験があると、次の職場で丸投げに遭ってしまっても、「同じように乗り切ればいい」という自信がつきます。
このように、丸投げされる仕事ととことん向き合って、のちに復讐するという方法もあります。
動機が復讐というと、ネガティブなことのように思いますが、実力や自信がつくという意味で、あなた自身にメリットがあります。
ひとまず、丸投げを受けて辛い・辞めたいという状況を乗り切るための一つの方法として、復讐をモチベーションにするという方法もあることを、ぜひ知っておいてください。
仕事の丸投げが本当に辛かったら退職しよう
丸投げには、引継ぎ無しの押し付けパターンと、無能上司によるものの2種類があり、それぞれに対策方法はあります。
どの方法をとるにしても、多少なりともストレスは抱えるので、無理をしすぎて体を壊してしまわないよう注意してください。
仕事を丸投げされると、どうしたらいいか分からず、周りから文句を言われたり、責任をとらされる危険があります。
頑張ることで道が開けることもありますが、ストレスや不安から、体の調子が悪くなっている場合は、退職することも有効な選択肢です。
じっくり転職活動をする場合は転職エージェントが、すぐにでも逃げ出したい場合は退職代行サービスが役立ちます。
私たちは生きるために仕事をしているのであり、仕事のせいで人生を台無しにしてしまわないように気を付けてください。