「仕事を辞めたい」と思ったことは、誰しも一度はあるものです。
仕事をしていると色々なストレスがあり、逃げたい・辞めたいと思うのは当然のことでしょう。
その中には、本当に今すぐ仕事を辞めた方がいい人もいますし、もう少し頑張ってみた方が後々自分のためになる人もいるでしょう。
もしあなたが「仕事を辞めたい」と強く感じてしまった時には、どうすればいいでしょうか。
今回は、「仕事を辞めたい」と思っている人に、そんなときの対処法や、本当に辞めるべきかどうかの基準などをまとめてみました。
「仕事を辞めたいけどどうしよう?」「本当に辞めていいの?」と悩んでいる人は参考にしてください。
目次
体を壊している人はすぐ休むか辞めるべき
まず最初に、今すでに体に異常をきたしている人は休むか辞めるべきです。
仕事をしていて最悪なのは、体を壊して働けなくなることです。
うつ病が典型的な例として、不眠症や摂食障害などもそれにあたります。
このようなドクターストップがかかるような状況になったら、まず休みましょう。
普通の会社であれば、診断書を提出して説明すれば、有休を利用して休めます。休職ということにもできるはずです。
しかし、そのような状況でも文句を言われたり、働かせるようなどブラック企業の場合は、今すぐ辞めることをオススメします。
このような会社だと、あなた一人の力で辞めるのは大変かもしれません。
そういう場合は退職代行サービスを使うことをオススメします。
色々な退職代行サービスがありますが、知名度もあり、代表的な退職代行サービスと言えば「退職代行ニコイチ」でしょう。
退職代行業ではかなり歴史のある業者で、名の知られている退職代行サービスだと思います。
また、未払いの残業代など、相手へ請求できる権利がある場合は、弁護士が対応するサービス会社を利用することで、退職する以上の成果を得られるチャンスもあります。
その中でもオススメなのは「弁護士法人みやびの退職代行サービス」です。
また、明らかなパワハラが横行していたり、長時間労働や休みなしという環境の場合も早めに退職することをオススメします。
また、以下のような兆候が2週間以上続く場合も危険です。
これらの症状は、放置しておくとうつ病などの体調不良につながる恐れがあります。休むことか、退職してしまうことを検討した方がいいでしょう。
眠れない・眠りすぎてしまう
休みの日も無気力・物事に興味を示せない
腹痛・頭痛
些細なことでイライラするなど、気分の起伏が激しい
仕事を辞めたくなる7つの理由
今現在体調に問題はなくても、「仕事辞めたい」とずっと思い続けていると、ストレスになり、だんだんと心身に悪影響が出る可能性があります。
そういう場合は、まず「自分がなぜ仕事を辞めたいのか」を冷静に考えてみましょう。
理由がわかれば、自分が本当に辞めるべきなのかどうかや、その対処方法などが見えてきます。
給料が安い・待遇が悪い
私たちは給料をもらい、生活をするために仕事をしているので、その給与が低い場合、辞めたくなってしまうのは当然のことです。
節制しても生活費が赤字になったり、満足に貯金もできないようであれば、生活を維持するために仕事を辞めるのは仕方のないことでしょう。
特に、給与総額が15万円以下の場合、手取り額が10万円ちょっとくらいになるたため、まともな生活を維持するのはかなり難しいでしょう。
勤務時間が長い・休日出勤が多い
残業時間が長かったり、休日出勤ばかりで労働時間が長いと、体を壊すリスクが非常に高いです。
特に、月100時間になるような残業時間や、週に1日も休めないような環境は、法律違反の可能性も出てきます。
特にこのような労働時間が常に続くような環境であれば、早めに辞めた方が良いです。
人間関係が悪い
上司や先輩がパワハラ・セクハラをしてくるという完全アウトなものから、いつも不機嫌な人がいる、理不尽な扱いをされる・・などの色々な要因で、職場の人間関係がストレスな場合も辞めたくなります。
レベルの低い職場だと、社内いじめのようなこともあり、大きなストレスになってしまうこともあるでしょう。
仕事内容が合わない
単純労働ばかりでやりがいがない、仕事内容が入社前に聞いていた話と違う、仕事が自分には合わないという場合も、やる気を失ってしまいます。
この仕事を今後もずっと続けるのか・・と考えると気が滅入り、仕事を辞めたくなってしまうものです。
働きが評価されない
自分の頑張りが会社や上司に評価されないということも、仕事へのやる気を大きく下げる原因になります。
コネがある人間ばかり優遇される、上司に気に入られている人間しか評価されない、というような不公平な環境の場合も、会社を去りたくなっていしまう理由になります。
会社の方針が合わない
苛烈すぎるノルマや、既存客へのサポートよりもひたすら新規開拓、とにかく精神論の体育会系など、会社の方針に違和感を感じる場合、働くモチベーションが下がります。
この傾向は、とくにワンマン社長の会社にはっきり現れます。
会社の将来性がない
市場の変化によって、業界全体が衰退していくのが明らかになったり、社内の不祥事によって業績が一気に悪くなるなど、会社の将来に希望が見えない場合も辞めたくなってしまいます。
業績が悪化して給与ダウンやボーナスカット、最悪倒産・・という不安がある会社で働き続けるのも嫌になってしまうでしょう。
「仕事を辞めたいのは甘え」なのか?
退職について考えるとき、「仕事を辞めたいなんて甘えだ!」という考えもありますが、それは果たして本当にそうなのでしょうか。
確かに安易に仕事を辞めてしまい、後から苦労することもあります。
しかし、あなた自身ではなく、明らかに会社に問題がある場合は、辞めることは甘えでもなんでもなく、自分の身を守るための当然の行動とも言えます。
このように、仕事を辞めることが甘えかどうかは、辞めたい理由や会社の状況にもよります。
では、あなたの「会社辞めたい」が甘えなのかどうかを理由別に分析してみましょう。
給与・労働時間・人間関係が原因のケース
程度にもよりますが、これらが原因の場合は、基本的に甘えではありません。あなたの生活を守るために辞めた方が良いです。
特に、給与が総額月15万以下や、残業時間が月100時間程度、週一回の休みもないという待遇の場合はすぐさま辞めた方が良いです。
そこまでいかない場合は、もっと良い待遇の環境に転職が出来たなら辞めた方がいいでしょう。
また、人間関係に問題がある場合は、放置するとストレスが溜まってしまうので、早めに環境を変えるのが望ましいです。
評価・将来性がない・会社の方針が原因のケース
これらの原因は、基本的には会社に問題があり、あなたの甘えではないことが多いです。
しかし、一度家族や友人など社外の人に相談したり、自己啓発の本などを読んでみることをオススメします。
それによってあなたの考え方や行動が変わった結果、仕事を辞めなくても、状況を良い方向に帰ることができる可能性もあります。
仕事内容が原因のケース
仕事内容が合わない・やりがいがない、という理由の場合は、仕事内容やハードさにもよりますが、人によっては「甘え」とみなされることがあります。
同じ仕事を続けてみても変わらない場合は、退職した方がいいことが多いですが、まずは1年程度は続けてみると、途中でその仕事の違った一面が見られるかもしれません。
この理由以外の原因がない場合は、勢いで辞める前に、このあと紹介する方法で、本当に辞めるべきかじっくり考えた方がいいでしょう。
仕事を辞める前にやりたいこと【特に新卒向け】
このように、ひとくちに「仕事を辞めたい」と言っても、本当に辞めるべきかどうかは人によって違います。
避けたいのは、一時の勢いだけで辞めてしまい、後悔することです。
次の会社が決まる前に仕事を辞めてしまうと、収入がなくなってしまいます。
もちろん一定期間は失業手当がもらえるので、無収入になることはありませんが、収入がないことのプレッシャーは人によっては大きな不安を与えます。
また、転職活動に慣れていない人は、スムーズに転職が決まらない可能性もあります。
その結果、焦ってブラック企業に入ってしまい、前職と同じかもっと悪い環境で働いてしまうというリスクもあります。
そのため、体を壊していない限りは、勢いで辞めるのではなく、以下のことを試してみた方がいいでしょう。
周りに相談してみる
信頼できる会社の上司や先輩・同僚や、家族や友人などに相談してみましょう。
納得できるアドバイスや回答がもらえなかったとしても、人に話すことで自分の中で整理がつき、冷静に考えられるようになるものです。
ちなみに、社内の人に相談するときは、信頼できる人にしましょう。
「あの人は辞めるつもりだ」と噂が回ってしまったり、あなたの印象が悪くなる可能性もあります。
また、残業時間が多すぎる場合はやパワハラ・セクハラなどが明らかな場合は、労働基準監督署などの外部に相談することも効果的です。
異動願いを出してみる
原因が人間関係だったり、仕事内容が嫌だという場合は、社内の他の部署に移ることであっサリ解決することもあります。
どうせ辞めるんだったら、ダメもとで異動の相談を上司や人事部に相談してみましょう。
それが叶わなかったら転職活動に移ればよいだけです。
辞めたい理由を整理してみる
漠然と「辞めたい」と考えるのではなく、
「今の会社にどういう不満があるか」=「なぜ自分が辞めたいか」
「転職によって、その不満をどのように解決したいか」=「どういう会社に転職したいか」
ということを紙に書き出して整理してみましょう。
これをしっかり考えることで、「あなたが仕事を辞めた後のビジョン」を見ることができます。
これを考えることができれば、転職活動をする際の退職理由や志望動機などが説明しやすくなります。
この作業が苦手な人は、転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。
転職エージェントdodaは、親身な相談に乗ってくれると評判です。
希望する業界・職種の待遇を調べる
給与や勤務時間・休日日数が辞めたい理由の場合は、まずあなたが希望する職種や業界の求人情報を見てみましょう。
転職サイトにはそのような情報がたくさん載っています。
求人数の多さなら、業界最大手と言われるリクナビNEXTがオススメです。
あなたが希望する業界や職種の求人情報が、今の待遇よりも良いものであれば、転職によって改善することができます。
現職で成果を出してから辞める
より良い会社に転職しようと考えると、今の会社で成果を出したり、資格を取得した方が転職は成功しやすくなります。
今すぐ仕事を辞めてしまうより、少し我慢して成果を出したり、経験を積んだり、資格を取得する・・などしたあとに転職活動をした方が、長い目で見て、良い結果になることも十分にあります。
このように、「仕事を辞める前にやりたいこと」を紹介してきましたが、特に新卒で入社した場合、他の会社や社会の相場がわからないことが多いです。
確かに、20代のうちならば転職は簡単に行くことが多いですが、勢いで退職するのではなく、じっくり考えたり、準備してから辞めた方が、良い転職を実現しやすいです。
「実は今の会社の方が環境が良かった」ということすらあります。
そのため、心身に異常をきたしていない場合は、まずこのようなことを試してみてもいいでしょう。
辞めたいけど辞められない時はどうしたらいい?
このように、仕事を辞めるべきかどうかについてまとめてきました。
しかし、中には仕事を「辞めたいけど辞められない」という人もいるかもしれません。
原因別に対処方法をまとめていますので、以下の方法を試してください。
会社が退職を認めてくれない
まず知ってほしいのは、「従業員には辞める権利がある」「会社は従業員の退職を止められない」ということです。
法律的にも、2週間前に申し出れば辞められるという内容があります。
もしあなたが退職の意向を示したり、退職届を提出しても、退職を認めないなどと言ってくる場合は、退職代行サービスを利用して辞めてしまいましょう。
色々な退職代行サービスがありますが、知名度もあり、代表的な退職代行サービスと言えば「退職代行ニコイチ」でしょう。
退職代行業ではかなり歴史のある業者で、名の知られている退職代行サービスだと思います。
また、未払いの残業代など、相手へ請求できる権利がある場合は、弁護士が対応するサービス会社を利用することで、退職する以上の成果を得られるチャンスもあります。
その中でもオススメなのは「弁護士法人みやびの退職代行サービス」です。
「周りに迷惑がかかる」と考えてしまう
確かにあなたが抜けてしまうと、多少なりとも会社に迷惑は掛かってしまいます。
しかし、普通の会社であれば、誰かひとり抜けても組織は維持されるものです。
「周りに迷惑がかかる」と考えてしまうあなたは、とても真面目で優しい人です。
そして、ブラックな会社ほど、そういう真面目で優しい人を踏み台にして利益を上げています。
会社のためにあなたの人生を捧げたいならば、そのまま働き続けるのもいいでしょう。
しかし、そうでないならば、辞めるべきです。せめてもの罪滅ぼしとして、引継ぎを丁寧にしてあげましょう。
すぐ辞める人だと思われる
転職が一般的になってきてるとはいえ、今の日本では転職回数が多かったり、在職期間が短いと、「この人はすぐやめる人だ」と感じられてしまうのは事実です。
もしあなたの転職回数が多かったり、現職を一年以内に辞めてしまう場合は、退職理由と志望動機をじっくり考えましょう。
先ほども触れましたが、
「今の会社にどういう不満があるか」=「なぜ自分が辞めたいか」
「転職によって、その不満をどのように解決したいか」=「どういう会社に転職したいか」
ということを整理して、応募先の企業にしっかりと伝えられれば、カバーできます。
退職後の生活が不安
辞めた後に希望通りの会社に転職できるのか、収入が下がってしまわないか不安・・という場合は、転職を決めてから退職しましょう。
在職しながらの転職活動は、準備の時間が少なく、スケジュール調整も結構大変です。
こういう人は転職エージェントを頼りましょう。
あなたに合った企業を紹介してくれる
転職サイトに載っていない情報をたくさん持っている
選考活動のアドバイスをしてくれる
応募先企業とのスケジュール調整をしてくれる
など、忙しい人の転職活動を助けてくれるメリットが非常に多いです。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
知名度優先で選びたい人は、業界最大手の「リクルートエージェント」を利用するとよいでしょう。
また、私が実際に利用してみて感触が良かったのは「転職エージェントのパソナキャリア」です。自分にあった求人を数多く紹介してくれました。
「仕事辞めたい病」ならばよい気分転換を
以上のように、仕事を辞めたいと感じているときの対処法などをまとめてきました。
まず、仕事のストレスが原因で体調を崩している場合は、休むか、それもできないのならすぐにやめてしまいましょう。
そこまでではないのなら、自分が辞めたい理由や、本当にやめるべきかどうか考えたり、辞める前にやってみた方がいいことなどを試してみるとよいでしょう。
また、深刻に「仕事を辞めたい」と考えているわけではなく、仕事のへのだるさから単にネガティブになっているだけのこともあるでしょう。
そういう状態は「仕事辞めたい病」と言われたりします。
そういう時は、仲の良い人に不満を愚痴ってたり、うまくリフレッシュしたり、転職サイトを眺めてみることで気持ちがまぎれるものです。
いずれにせよ、勢いで仕事を辞めるのではなく、気分転換したり、じっくり考えてみるのが良いでしょう。