目次
テーマ・オススメ対象
テーマ(概要)
時代小説から昔の人のすごさを感じ、それが環境による違いだと実感
オススメ対象
時代小説や歴史が好きな人が響きやすい。
※このカテゴリー記事の見方はこちら
本文:人は環境によってどうにでも変わる。なにしろ昔の日本人は切腹もしていた。
最近は読まなくなりましたが、昔は時代小説が好きでよく読んでしました。
そのなかでいつも驚くのが、今でいう未成年や、若ければ15歳くらいの年齢で、刀を持ち殺し合いをしたり、切腹するという場面が多々あることです。
小説はあくまでフィクションですが、昔の日本では、現代でいう学生の年齢のうちに命のやり取りをすることがあったというのは間違いないと思います。
今の中学生や高校生は果たしてそんなことができるでしょうか。
少なくとも私は中学生の頃は「長生きしたい」というような夢しかなかったし、高校生の倍くらいの年を生きていますが、未だに命のやり取りをするようなことはできません。
長生きというくだりはともかく、私と同じように、何歳になっても命のやり取りは出来ないという人が圧倒的に多いと思います。
しかし彼らは、一体なぜこんなことが出来たのでしょうか。
私が思うに、やはりそれは環境によるところが大きいのだと思います。
当時は武士と農民などで身分が分かれており、武士は農民のように労働をする義務はなかったものの、戦とあらば自分の命をかけて争う義務がありました。
生まれながらにそのような役割を与えられており、そう生きるのが当たり前の環境だった、そう生きる以外の選択肢がない環境だったのだと思います。
人間にとって環境と言うのは非常に重要で、それによって人はどうにでも代わるものなのかもしれません。
有名な心理学の実験で、囚人役と看守役の2つのグループに分けて生活させたところ、看守役が本来の役をこえて囚人に攻撃的になり、それがあまりに顕著なので途中で打ち切った、というものがあります。
本当の看守・囚人でないにも関わらず、役割を与えられてそれに近い生活をさせるだけで人はこんなにも影響されるものなのです。
こう考えると、やはり人間は環境から受ける影響は大きく、それによって簡単に変わるものだと言えるでしょう。
そのため、職場や生活の環境が変わり、はじめはついていくのは大変だと思うことがあっても、人間の適応能力を持ってすれば次第に慣れていくものだと思います。
昔の人は武家に生まれるという環境によって、若いうちから命のやり取りが出来るようになることができると考えると、人間はいかようにでも変わることができるでしょう。
ただし、環境に適応できない場合は鬱などの形で体に悪影響が出ることもがあります。その場合は頑張るのを止めて落ち着いたほうがいいです。
しかしそうならないうちは、人間の適応能力を信じて頑張れば、環境に適応しで自分の能力を向上させることができるでしょう。
また、人は環境によって大きく左右されるのであれば、なるべく望ましい環境で仕事をするということも重要だと思います。
もちろん突然環境がガラッと変わるということは普通ありませんが、些細なことであっても環境を改善することが、自分に良い影響を与えるのだと思います。
例えばデスク周りを整理整頓してきれいな環境にすれば、書類の溜め込まなくなるかもしれません。
また、明るい挨拶や積極的なコミュニケーションをとる環境を作ることで、情報の伝達ミスをなくすことが出来るかもしれません。
人は環境に影響されやすいという特徴を利用すれば、環境が良くなるように自ら働きかけることで環境を変え、その変わった環境が自分にもいい影響を与える・・ような、そういう好循環を起こすことができるはずです。
逆に、悪い環境が私たちにいつの間にか影響を与える危険もあるかもしれません。例えば周りが締め切りを守らないことが多い場合、自分もついつい締め切りを破ってしまうなどの可能性もあります。
人は環境の影響を受けやすいということをしっかりと認識することで、悪い環境の影響を受けないように心がけ、むしろ良い環境に変えていくという心構えた非常に大切であると思います。
エッセンス・構成・代替案
エッセンス
人は環境の影響を受けやすいものである。そのため自らプラスになるように環境を変えるという意識を持つことが大切。
構成
①時代小説から、昔の武士のすごさを紹介、自分には昔のような人の行き方は出来ない
②昔と私たちの違いは、環境の違いによるところが大きいだろう
③人は環境によって大きく変わるし、どんな環境にも適応できる
④自らプラスの環境を作るよう心がけよう
代替案
①小説以外でも、劇やドラマ、観光地などの切り口から武士の話にもっていってもよい
③囚人と看守の心理学以外でも、環境によって大きく変わる例が使える
④自分たちの職場で、具体的に環境を変えることができる例を挙げても良い
↓他のスピーチネタはコチラ↓