目次
テーマ・オススメ対象
テーマ(概要)
バラエティ番組を見て、仕事での経験がリタイヤ後プライベートにも生きてくるのではと感じた話
オススメ対象
どんな人でも響きやすい。バラエティ番組が好きな人や、今なにか苦労している人はより響きやすい。
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本文:やはり若いうちの苦労は買ってでもした方がいいのか
先日、テレビ番組「アンビリーバボー」の再放送をぼんやり見ていてふと感じたことがありました。
その回の内容は、死者の思いを汲み取ることができる能力の女性についての特集でした。
相手を霊視?か何かすることで、その相手にゆかりのある死者の霊からメッセージを受信して、相手に伝えることができるという女性が、色々な人を霊視してメッセージを伝えるというものでした。
その中で、一人の老齢の女性について取り上げられていました。
彼女の相談事は数年前に他界してしまった夫のことでした。
普段は大人しく穏やかな人だったのですが、定年後、突然アルコール依存症になってしまい、そのまま体を壊して他界してしまったとのこと。
彼女は夫がなぜ依存症になってしまったのかが分からず、夫の死後もそのことが気になり続けていたため、霊視してもらうこととなったのです。
結局その原因は、女性の母親(つまり義理の母親)との関係に悩み、ストレスからアルコール依存症になってしまったということでした。
女性は、自分自身が何か夫に悪いことをしてしまったのではと感じ、ずっと罪の意識があったようなのですが、結局そうではなく、その原因が分かり涙するような感動のお話で終わっていました。
個人的な感想としては、夫の男性は定年を迎え、これからは仕事もなく自由に生きられるという時に、そうしたストレスを受けて依存症になってしまって気の毒な人生だな・・と思いました。
しかし冷静に考えてみると、彼は長年の仕事の中で、「異なる立場の人と上手くやっていくためのスキルや考え方」を学んでこなかったのだろうか・・とふと頭をよぎりました。
もちろん義理の母親との確執がどのようなものかは全く分かりません、彼がどのような仕事をしていたのかもわかりません。
しかし、多くの仕事においては、上司や部下、取引先やお客様などなど立場の違う人と接し、自分の言いたいことを伝えたり、相手の言いたいことを聞いたり・・というやり取りをしているものです。
その中で学んだことが、リタイヤ後の生活でのコミュニケーションでも活かせるものなのではないかと思います。
例えば中間管理職なら、上司からの指示をそのままではなく、部下に受け入れやすいようにモチベーションをあげるように言い換える技術や、接客業ならお客さんのクレームに対してどのように応対するかという考え方などを、仕事を通じて学べるものです。
また、そのときに苦労した経験が自分を精神的に強くしてくれるため、新人のころはストレスに感じていたコミュニケーションもだんだんと慣れてきて、感じるストレスも少なくなるものです。
そのようにして学んだスキルや鍛えられた精神力は、プライベートでの対人関係にも活かせるはずです。
実際私は、仕事において色々な価値観を持つ人が世の中にはいて、そういう人には自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の考えを尊重して、その上でこちらの考えを伝える・・というスタンスを家族のコミュニケーションでも取り入れています。
その結果、家庭内でのケンカはかなり回避できています(と自分では思っています)。
社会人経験を通じてこのような学びを積み重ねていくことで、リタイヤ後の生活をより快適に過ごすことができるようになると思います。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とよく言われますが、苦労が好きな人間はそうそういませんから、私たちは極力苦労から逃れたいと思うでしょう。
しかし、苦労によって学んだことは自分の中での財産となり、それが後に自分に襲い掛かるかもしれないトラブルやストレスに対抗する武器や防具となるのです。そしてそれは苦労すればするほど、より大きな財産になります。
本当に自分から苦労を買って出るようなことまではしなくていいと思いますが、逃げてはいけない責任や、自分が負うべき苦労には目を背けずに引き受けるべきでしょう。
そのときはもちろん大変ですが、そこで苦しんで学んだ経験が私たちの糧となって必ず活きてくるものです。
また、苦労しているときにくじけそうなときも「この経験は後で必ず自分の糧になる」と信じてやりきることが出来るのではないでしょうか。
苦労から逃れず、むしろそれを利用して、自分を成長させるような意識をもつことが大切だろうと思います。
エッセンス・構成・代替案
エッセンス
仕事で苦労した経験によって身につけたスキルや鍛えられた心の強さは自分の財産となり、将来自分を守ってくれる。
構成
①バラエティ番組の感想で、仕事での苦労がリタイヤ後にも生きるのではないかという考え
②仕事において人間関係を調整する経験が、プライベートでも行かせるのではないかということを実例交えて紹介
③若いうちにした苦労は必ず自分の財産となり自分を守ってくれる
代替案
①仕事での苦労がリタイヤ後に生きると感じる例
②実際の自分の仕事の中で、人間関係のスキルがプライベートにも役立つ例があれば良い
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