嫌われる上司の典型例として、ワンマン上司がよくあがります。
ワンマンな人は、自分の意見を無理やり突き通すため嫌われがちで、部下にとっては特にストレスが溜まります。
そこでこの記事では、ワンマン上司の特徴や、ワンマン上司との付き合い方についてまとめました。
ワンマン上司に対しては、まともに取り合わず、その習性を利用して上手く付き合うのがオススメです。
また、パワハラを伴ったり、あまりにストレスが溜まる場合は、転職も一つの選択肢として考えることも大切です。
この記事を読むと、ワンマン上司の特徴や付き合い方がわかるので、ワンマン上司から与えられるストレスを軽くすることができます。
目次
ワンマンとは独断で物事を決めること
まず、ワンマンな人(上司)とは、どんな人のことを指すのでしょうか。
ワンマンとは、他の人の意見を聞かず、自分の独断で物事を決める人のことを言います。
ワンマンな人には以下の傾向があります。
- 自分の思い通りにしたいと言う気持ちが強い
- 支配欲が強く完璧主義
- 仕事に強いこだわりがある
そして、それを人の仕事ぶりにも求めるところが厄介で、細かいところまで自分の思い通りにさせたいという欲求が強いです。
このような人間が上司の場合、あらゆることに細かい指示を付け、その通りに仕事をしないと気が済まず、強く叱りつけることも少なくありません。
ワンマン上司が持つ厄介な特徴
このように、ワンマンという性質だけで嫌なものですが、このような上司は、以下の特徴を持つことも多いです。
そのため、周りに大きなストレスを与える存在になっています。
気性が荒い
基本的にすぐ怒鳴ります。気分屋で落ち着きがありません。
部下を褒めることも少なく、逆に揚げ足をとり責めることが多いです。
また、恐怖によって部下を支配する傾向があります。
さらに、人の好き嫌いが激しく、えこひいきも少なくありません。
理不尽
指示を出すときに詳しい説明をせず、丸投げ気味です。
相手のことを思いやらずに仕事を振るので、ムチャ振りも非常に多く、面倒な仕事を押し付けてくることも多いでしょう。
自分が正しく、部下を下に扱っているため、理不尽な振る舞いをしても許されると思っています。
会社の中では評価されている
自分自身がプレーヤーとして優秀である場合が多く、会社の上層部からは信頼されていることがあります。
また、創業社長の場合は、会社を興して自らの手で人を雇える規模まで拡大させているので、仕事の能力は高いことが多いでしょう。
そのため、ワンマン上司によるパワハラを、会社の相談窓口(上層部や総務部など)に訴えても、もみ消されることがあります。
ワンマンな上司とうまく付き合う5つの秘訣
ワンマンな上司のもとで仕事をしなければいけない時には、どうするのが良いでしょうか。
以下の5つのポイントを意識するのがオススメです。
まともに取り合わない
言われたことは話半分に聞き、まともに取り合わないことが大切です。
そもそも、ワンマン上司の要求に完璧に応えようとしても無理があります。
普通、多くの人がそれに付き合いきれずドロップアウトします。頑張ったところで、あなたも同じことになるだけです。
あなたの人生は、ワンマンな人間にこき使われるためにあるのでしょうか。
そうではないはずです。理不尽な要求にまともに取り合わずにスルーし、怒鳴ってきても、なんとなく聞いている振りをして流せばよいのです。
ターゲットにならない
ワンマン上司の中には、特定の個人に集中して理不尽な指示や怒りをぶつけるケースがあります。
こういう相手の場合は、そのターゲットにならないようにしましょう。
標的にやりやすいタイプは、おとなしく真面目で、自分自身を責めるタイプです。
そのため、明らかに理不尽なことを言われた場合は、キレながら反論したり、人事やさらに上司・労働基準監督署などに訴えましょう。
適度に報連相をする
ワンマン上司が嫌がるのが「自分の知らないところで勝手に仕事が進むこと」です。
そのため、細かいことでも報連相をしておくの重要です。
しかし、あまり関り過ぎても面倒ですので、ほどよい距離を見つけましょう。
重要なことは、「あいつは俺の許可無く勝手に仕事を進めるやつだ」と思われないことです。
習性を利用する
この手のタイプに、あなたの意見を聞き入れさせるのは困難です。
ワンマン上司には何をするにも自分の行動パターンや法則というものがあり、それを周りから崩すことはできないと考えましょう。
そして、その上司の行動パターンを知り、そのパターンに合わせてこちらが動くことが大切になります。
例えば、
- ある特定の人物の言葉を聞くのであれば、その人を通じて意見を伝えてもらう
- とことん分析された数値資料を重視するのなら、詳細な資料を作りこむ
などの対策が考えられます。
しかるべきところに訴える
ただワンマンなだけでは難しいですが、パワハラを伴ったり、違法に働かせる(サービス残業の強要など)場合は、さらに上司や人事、労働基準監督署に訴える方法も取れます。
この場合は、必ず記録をとっておき、客観的に状況を伝えられるようにしましょう。
パワハラであれば、受けた被害を時系列でメモしておく、サービス残業の場合は、本当の退勤時間や労働時間を記録しておきましょう。
環境をかえることも一つの選択肢
ワンマンな上司は部下にストレスを強く与えるため、場合によっては心身を壊す危険があります。
うつ病などの精神的な病になると、それ以前の自分には戻れないと言われており、我慢した結果、あなたの人生が犠牲になる危険があります。
そのため、環境を変えることを選択肢の一つとして検討しましょう。
転職に自信が無い人はエージェントがおすすめです。
経歴と希望を伝えれば、あなたに合った求人を紹介してくれるだけでなく、面接や書類選考のアドバイスももらえるので、自分だけで転職活動するよりも成功しやすいと言えます。
最初は転職に多少迷いがあっても、話が進むうちに、本格的に気持ちが固まっていくものです。
いきなりそこまで行動できない場合は、まず転職サイトに登録して、求人情報を眺めるところから始めてもいいでしょう。
「リクナビNEXT」などの転職サイトを利用すれば、ネット上で求人が見られるので、「自分が転職するなこんな求人かな・・」というイメージが湧きます。
そのようなイメージを持つだけでも、精神的に楽になります。
ワンマン=悪とは限らない
実は、ワンマンが100%悪だと言い切れないところもあります。
例えば、組織の体制ができておらず不安定な時は、リーダーのワンマンで動いたほうが成果はでます。
立ち上がったばかりの会社や、部下が全員新人という場合は、一番力量のあるリーダーがワンマンで指揮をとらないと上手くいきません。
しかしワンマンの弱点は、独りだと限界があること、また、意見が聞き入れられにくいため部下のモチベーションが下がりやすいことです。
そして、ワンマン上司が部下に理不尽な振る舞いをし始めたとき、組織の成長は止まってしまいます。
ワンマン上司の習性を知りコントロールしよう
ワンマン上司についていくのは、肉体的にも精神的に大変です。
しかし、ワンマン上司の対処法を実行したり、その習性を利用することも可能です。
ワンマンな上司は厄介な生き物ですが、自分たち部下の理屈が通用しない「猛獣」と接するつもりでうまく付き合うとよいでしょう。