感情的に怒られる毎日を過ごすことほど、ストレスなことはありません。
自分の感情をコントロールできず、思い込みが激しい人間が上司になると、部下は苦労します。
いつもガミガミ言われると自信をなくし、ストレスから塞ぎこみがちになってしまいます。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- あなたの上司が感情的な理由
- 感情的に怒られるのはパワハラにあたるのか
- 感情的な上司との付き合い方
- 上司が感情的で辞めたいと思うときのポイント
感情的な上司には色々な理由がありますが、結局は上司が人間的に未熟であり、精神的に幼いことが原因です。
対処法としては、真に受けない、怒りのスイッチを把握するなど様々なものがあるので、あなたに合いそうなものを試してみてください。
また、明らかなパワハラレベルの場合は、体が壊れないうちに環境を変えることをオススメします。
いずれにせよ、感情的に怒りをぶつけてくる相手は、上司としてはもちろん、人間としても未熟なので、まともに取り合わず、内申見下して応対するのがちょうどよいです。
この記事を読めば、感情的な上司の生態や対処の方法が分かるので、感情的な上司からのストレスを軽くすることができるでしょう。
目次
上司が感情的な3つの理由
そもそも、感情的な上司は、なぜすぐに怒り出してしまうのでしょうか。
主なものとしては、3つの理由が考えられます。
自分の感情をコントロールできない
まず考えられるものが、「自分の感情をコントロールできない」という単純な理由です。
多くの大人は、自分の感情をコントロールできますが、一部の人間はそうではありません。
また、会社からのプレッシャーなどが理由で大きなストレスがかかり、感情のコントロールができなくなってしまうパターンもあります。
このパターンは、性格的なものなので、改善させることはほぼ難しいですが、一度怒ってしまうとスッキリして、根に持たないというメリットはあります。
自分の存在感を示したい
また、自分に自信がなく、存在感を示したい上司が、やたら感情的になることがあります。
このタイプは、自分の重要性を周りに認めさせたいため、攻撃的な態度をとりがちです。
「そんな話は聞いていない」と怒り出したり、「なぜ指示したとおりにやらないんだ」と怒鳴る上司はこのパターンと言えるでしょう。
思い込みが激しい
また、人の話を聞かず、なんでも頭ごなしに怒ってくる上司もいます。
このパターンの上司は、自分の考えが正しいと思い込み、部下の意見を聞き入れることができません。
何事に対しても、「こうに違いない」と決めつけて、部下が違う意見を言おうものなら感情的になって否定してきます。
あなたのことを思って、あえて怒っていることもあります。
たとえば、大きなミスをしてしまったとき、関係者の前であえて上司があなたを叱ることで、「まぁまぁ」と落ち着かせてくれることがあります。
また、仕事を舐めている場合や、冷静に言っても聞かない場合は、怒ってでも相手を従わせるべき場合もあります。
この場合は、あえて憎まれ役を買ってくれる良い上司だと言えるでしょう。
感情的になる女性上司の背景とは
また、「感情的な上司」と言われると、女性の上司を思い浮かべる人も多いでしょう。
「お局様」という言葉があるように、ベテランの女性で感情的になりやすい人が多いイメージです。
男性と女性では、考え方に違いがあることが多いです。
男性よりも女性の方が「仕事はこうでなくてはならない」という思いが強く、その規範を守ろうとしない相手に対して感情的になってしまう傾向があります。
女性の方が、社内での評価にこだわり、真面目で真剣になるため、思い込みが強くなる傾向があります。
そのため「こうでなくてはならない」という規範が強く、それから逸脱する部下を許せない・・という心情になり、感情的に怒るケースが多いです。
また、生理によって、精神的に不安定になり、怒りやすくなってしまうこともあります。
この場合は、体調を気遣う声をかけたり、そっとしておいて嵐が過ぎるの待つのが効果的です。
感情的に叱るのはパワハラになるのか
感情的に怒られると気になってしまうのが、パワハラという言葉です。
厚生労働省のサイトによると、パワハラの例として、以下のパターンがあると言われています。
- 身体的な攻撃
- 精神的な攻撃
- 人間関係からの切り離し など
この基準のなかには、「精神的な攻撃」のなかで、以下のような記載があります。
人格を否定するような言動を行う。必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行う。他の労働者の前で、大声で威圧的な叱責を繰り返し行う。
特に、「他の労働者の前で、大声で威圧的な叱責を繰り返し行う」は実際にありがちなケースなので、この基準を満たしていないか注目してみるとよいでしょう。
感情的な上司との付き合い方
色々なパターンの感情的な上司がいますが、このような上司とうまく付き合うためには、どうすればいいでしょうか。
ここでは5つの対策をご紹介します。
感情を吐き出させる、言い返さない
感情的に怒りだしたときは、その嵐が収まるのを待ちましょう。
こちらも怒鳴り返したり、言い返したりすると、ますますヒートアップしてしまい、なかなか怒りが収まりません。
とことんやり合いたいのなら言い返すのもアリですが、穏便に終わらせたいなら、言い返すことはせず、相手の怒りの感情を吐き出させることに集中しましょう。
相手の怒りを真に受けない
「言い返さない」という対策とセットで意識してほしいのが、「真に受けない」ことです。
怒りの感情に触れるとついつい委縮してしまいますが、その必要はありません。
怒ってるのは上司が感情をコントロールできていないからであり、「怒らせてしまった・・」などと反省する必要はありません。
再発を防ぐためにどうしたらよいか、だけを考えさえすればよいです。
いずれにせよ、怒りを受け流さないと、こちらが憂鬱になってしまうので、真に受けないことが大切です。
怒り出すスイッチを把握する
すぐ怒り出すといっても、大体の場合は、なにかしらのスイッチがあるものです。
自分の存在感を示したいときや、自分の意見を否定された時など、ここまで紹介してきたパターンによって、怒りのスイッチは違います。
あなたの上司が、どんなときにキレだすかを分析してみましょう。
冷静でいる
委縮させることで、自分の存在感を示そうとしたり、言うことを聞かせようとしてくる上司に対しては、怒りが通じないことをわからせるのも大切です。
感情的な上司のなかには、感情的に叱る相手を選ぶこともあります。
そのため、感情的な上司に対して怯えてしまい、声が震えたり、いっぱいいっぱいになってしまうとターゲットにされてしまいます。
感情的になる上司には、相手の人間性を軽蔑しつつ、口でははいはい言っておいて流しましょう。
すぐには難しいかもしれませんが、「こいつが怒っているのは人間性に問題があるからだ」ということを意識し続けていれば、だんだんと冷静になれます。
敵ではないことを伝える
自分の存在感を認めさせたい上司には、自分が敵ではないことを理解させるのが効果的です。
頻繁に雑談したり、協力的に仕事をするなどの対応をとれば、あなたに親近感が湧き、感情的になりにくくなります。
自分の思い込みが激しいタイプも、日ごろから褒めてやったり認めてやることで、態度が柔らかくなり、こちらの言い分も聞き入れやすくなります。
感情的な上司が嫌で転職するのはアリ?
感情的な上司がストレスで、「仕事を辞めたい」と感じる人も多いです。
実際に人間関係が原因で仕事を辞めるケースが多く、毎日感情的に怒りをぶつけられるのであれば、ストレスから心身を壊してもおかしくありません。
とはいえ、本当に仕事を止めても大丈夫か・・という不安があるでしょう。そこで、仕事を辞める基準を紹介しておきます。
パワハラレベルであればすぐに避難を
パワハラレベルの接し方をされている場合は、非常にストレスが溜まり、体を壊す危険があるので、すぐに辞めるのがむしろ望ましいです。
退職理由も、そのままパワハラを受けているとしても問題ありません。普通の会社なら、辞めるに値する理由として好意的に受け取ってくれます。
パワハラが苛烈で、辞めることも言い出しにくい場合は、退職代行サービスを使うのも効果的です。
知名度が高く対応が親身な「退職代行Jobs」や、業界最安級の価格で利用できる「退職代行ネルサポ」などがオススメです。
なお、こちらのサイトでは、退職代行の使い方や、オススメ業者がまとめられています。
そこまでではない場合は転職理由を考えること
そこまでのレベルではない場合でも、転職することは悪くありません。
ただ、この場合は、上司との人間関係以外の要素を退職理由とした方が望ましいです。
- 給与アップを狙いたい
- レベルの高い仕事にチャレンジしたい
など、転職によって実現したいことを考え、それを理由とした方が好印象を与えられます。
転職理由づくりに自信がない場合は、転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
たくさんの転職をサポートしてきたプロが、書類選考や面接対策のアドバイスをしてくれるため、自分で転職活動するよりも成功しやすいです。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
また、若年層の転職に特化しているのが、「ハタラクティブ」で、第二新卒や20代ならばこちらがオススメです。
感情的な上司の大半は精神的に未熟で面倒くさい
感情的な上司のパターンとその対処法をご紹介しました。
感情的になられると、おびえてしまったり、自分を責めてしまいがちですが、大体の場合は、相手が精神的に未熟なために怒りだしてしまうだけです。
上司が感情的に怒りだしたときは、冷静に聞き流すのが一番ですが、パワハラレベルに達している場合は、我慢せずに相談や環境を変えた方がよいでしょう。