会社・職場は理不尽なもので、上司から乱暴な指示が出されてやる気が無くなるなんてこともあるでしょう。
「仕事丸投げ上司」に前向きな気持ちを蝕まれないためのポイント
この記事の中で、「場合によっては仕事を流す(=全力を尽くさずほどほどにする)」というスタンスもアリだよ、という話をしています。
熱心に仕事に取り組む方からすると怒られてしまうような内容ですが、乱暴な指示に真剣に向き合っていたら体が壊れてしまうような時もありえます。
全力で仕事に向き合うということは人として素晴らしいことであるのは間違いないと思いますが、果たしてどんな時も、どんな環境でも全力で頑張ることがベストなのでしょうか?
時には自分の身を守るためにも流すという選択肢をとることも必要かもしれません。そのような選択をするときのポイントを今回ご紹介したいと思います。
目次
本当にいつもどんなときも頑張らなければいけないのか?
仕事が原因だと思われる中高年や若者の自殺や、うつ病の発症、果ては過労死まで・・日本では仕事が原因でその人の人生が狂ってしまうということがよくあります。
これは「人生が仕事のすべてだ」と考えてしまい、仕事で上手くいかないことが人生のすべてが上手くいかないと思いつめてしまった結果だと思います。
考えてみれば当たり前ですが、仕事だけが人生ではありません。自分の人生が、仕事の奴隷になってはいけません。
仕事が上手くいかないなら転職すればいいのです。一時的に収入が減っても生きていけるでしょう。
「会社に命を捧げる」なんてノリが昭和の頃にあったようですが、それは時代遅れです。
こっちが会社に命を捧げても、その会社は自分を守ってくれるとも限りません。リストラによる人員整理、早期退職の募集などは珍しくともなんともありません。
10人以下の零細企業でもない限り、あなたが仕事を辞めても周囲がフォローして何とかします。組織とはそういうものです。
人生が仕事に支配されてしまう人は、「自分じゃないとこの仕事ができない」「自分がいないとこの組織はダメになる」と思いつめてしまがちです。
それが前向きに仕事を頑張るモチベーションになるならいいですが、それが仕事から抜け出せない足かせになるんなら、変な自意識過剰は今すぐやめたほうが自分のためです。
仕事を流すときの基本姿勢
さて、実際に仕事を流す場合のコツですが、まず考え方としては、
・あからさまに手を抜いている様子を見せない
・努力している感をだしつつも仕事のスピードは抑えて適度に仕事を遅くする
この2点が重要です。
この考えでいくと、締め切りが決まっている場合の仕事、あえて遅く出すことで仕事を減らすという戦法がとれます。
早く提出すると、相手が欲張って「あれも直して」「これも直して」と要求され仕事が増えます。そこで提出をギリギリまで粘った場合、相手も焦り、最低限の修正だけで済むことが期待できます。
力の抜きどころを見極める
サッカーが好きな人は知っていると思いますが、世界トッププレーヤーのメッシは、試合中走らないことで有名です。自分の仕事はゴールを決めることと考え、自分のチームが守備に入るときはそれに参加しないようです。
それでもゴールを決めるという能力に長けており認められています。このように自分が力を抜いても大丈夫なところを見極めることが重要です。
私達はメッシのようなトッププレーヤーではありませんが、手を抜いても問題ない仕事というのも存在します。
・仕事の依頼主が実はその仕事に乗り気ではなく、他とのしがらみにより依頼しているだけなので、仕事の出来や早さにこだわっていない場合
・依頼主に以前恩を売っており感謝されているので、着手の優先順位を下げても強く言われない場合
・依頼主自身も、「この仕事は対して重要ではないけど、やらないよりはやったほうがいいかな」程度にしか考えていない場合
このような場合は仕事の早さやクオリティを下げてもあまり問題ありません。こういう状況というのは結構存在します。そういう条件をずる賢く探すのもありです。
「自分の代わりはいない」と思わせる
もちろん仕事に全力を出さないことであなたのパフォーマンスは落ちるので、周りからの評判は下がる(上がらない)可能性が十分あります。他の人にあなたの立場を取って代わられることリスクも出てくるでしょう。
ここで大切なことは、何か一点でも構わないので「自分の代わりはいない」と周り思わせることです。
あなた自身は「自分の代わりはいない」と思いつめるべきではないですが、周りの人には「あの人の代わりはいない」と思わせるべきです。
何かの分野のスキルの面や、社内の人間関係など、なんでも構わないので、あなたがいないと困るという状況を作ることが重要です。
こうなると評価が上がらずとも他の人に挿げ替えられるということはないでしょう。
責任感はほどほどに
一般的に仕事の多くは、それをしなくても大きな悪影響はない、いわば「やらないよりはやったほうがいい仕事」であることが多いです。
特に日本人は几帳面な性格であることから完璧や改善を目指して色々と手をつけがちですが、本当に大切な仕事はそれほど多くなく、それに注力することで十分に成果は出ると思います。
やる気を失ってしまったり、仕事で心身に支障をきたすような環境では、不要な業務の見直しのようなことはされていないことが多いです。落ち着いて仕事の棚卸しができるほど余裕がないことが多いからです。
仕事はあなたの人生のためにあるわけであり、あなたの人生のために仕事があるわけではありません。どんな環境においても、このことを忘れないほうがいいでしょう。
会社の創業者が心身を壊すほど全力で頑張りまくるのならまだ話はわかります。しかし会社に雇われたような身にも関わらず、自分のすべてを犠牲にして仕事をするのは本当に価値あることでしょうか?
次から次に振ってくる乱暴な指示・めちゃくちゃな環境に振り回されず、重要でない仕事は積極的に流し、幸せな人生になるように意識しましょう。
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