会社勤めをしていると、「仕事がだるい」「今日は会社行きたくない」と感じるのは誰しも経験します。
体が疲れているときや、仕事でストレスを抱えているときなどは特にそう感じやすいでしょう。
そうでなくても、なんとなくやる気が出ないこともあります。
しかし、簡単に逃げ出したり、放り投げたりできないのが仕事の大変なところです。
なるべくなら、仕事をだるいと感じずに、すこしでもモチベーションを高く頑張りたいものです。
そこで今回は、「仕事がだるい」と感じないためのポイントをまとめました。
「最新仕事がだるいな・・」と感じる人は参考にしてみてください。
目次
仕事がだるいと感じるのはなぜか
そもそも、なぜ仕事をだるいと感じてしまうのでしょうか。
その理由にはいくつかパターンがあります。「仕事がだるいな・・」と感じるときはどれかのパターンに当てはまっていることが多いでしょう。
①仕事がつまらない
はじめはどんな仕事でも新鮮に感じるものですが、だんだん慣れてくると、つまらなく感じてしまうものです。
毎日同じような仕事を続けていると刺激がなくなるため、「仕事がだるい」と感じてしまうのです。
また、この会社の中で自分が今後どういう道をすすむのか(これ以上出世は期待できず、このまま定年まで勤め続けるなど)という、「自分のこの先」が見えてしまったときも、つまらなさを感じてしまいます。
これも仕事がだるいと感じることにつながります。
②仕事をやらされている
仕事なので、自分の好きなことや、やりたいことができるとは限らないものです。
しかし、先輩や上司から言われるがままの仕事をただこなすだけの毎日を送り続けると、だるさを感じてしまいます。
仕事にはある程度の納得感が必要で、それが感じられないまま仕事をし続けると、だるく感じてしまうのです。
③肉体的に疲れている
単純な話ですが、体が疲れているときもだるさを感じます。
疲労がたまると、体を休めるように脳が指示を出します。その指示が私たちに「だるさ」を感じさせるのです。
連勤が続き休みが取れない場合や、仕事以外の時間も活動的に動いて睡眠時間が少ないときに感じるだるさは、これにあたるでしょう。
④精神的に疲れている
ノルマ達成のプレッシャーや、人間関係の悩みなど、仕事には精神的なストレスがつきものです。
悩みや不安を抱えたまま毎日仕事をすることで、精神的に疲れてしまうのは当然のことです。
また、性格的にネガティブな人なほどだるさを感じてしまいやすい傾向があります。自分自身がネガティブだという自覚がある人は、できるだけ注意したいところです。
そのほか、周りに相談できる人がいない場合も精神的に疲れやすい傾向があるので、できるだけ相談相手を作ることが望ましいです。
仕事をだるいと感じないための対処法
このように、いろいろな原因によって、仕事がだるいと感じてしまうものですが、ではどのように対処すればいいでしょうか。
まずは、仕事をする上で、日ごろから意識すべきことについて3つのポイントを押さえましょう。
①目標を立てる
自分の仕事に関することで、達成したい目標を考えてみましょう。
これには、「〇〇のスキルを身につける」「〇〇の立場になる」「〇〇の数値目標を達成する」など、いろいろなパターンがあります。
その中で、あなた自身が、本当に達成したいと思える目標を考えてみましょう。
今の会社や仕事自体を好きになれない場合は、「仕事を早く終わらせるコツを身につける」「転職に有利になる経験を身につける」などの視点で考えてみましょう。
仕事の作業=自分の目標に向かう行動、という形になれば、仕事へのやる気が上がります。
この考え方は、大きな目標だけではなく、小さな目標を立てるという意味でも有効です。
「今日はこの仕事を終わらせよう」「今週中にはここまで進めよう」という自分なりの目標を作ることで、前向きな気持ちを生み出すことができます。
②山を越えたときの爽快さを意識する
マラソンや山登りが好きな人は、それ自体が楽しいというよりも、ゴールや登頂したときの爽快感がクセになっていることが多いです。
仕事でも同じで、大変な仕事をこなしたときや、大きな目標を達成した時の爽快感は、かなり大きいものです。
仕事は趣味とは違って責任やプレッシャーが伴うことが多く、その分成功した時の爽快感は、ほかのことでは得られないレベルのものでしょう。
仕事が大変でだるく感じるときは、終わったときの爽快感を目標にすることもアリです。
③自分のテンションが上がる仕事を見つける
仕事にはいろいろな種類があります。メインの仕事以外にも、事務仕事や掃除や電話対応など、いろいろなものがあることが多いです。
その中で、あなたの好きな仕事、テンションが上がる仕事がないかどうか考えてみましょう。
電話対応が嫌でも書類作成が好きだったり、会議が嫌だけど客先と話しているのが好きだったりなど・・自分のテンションの上がる仕事はないか探してみましょう。
仕事がだるく感じるときは、できるだけそういう仕事を多めにやり、だんだんモチベーションをあげるという手が有効です。
④心配事を書き出す
「仕事がだるい」と感じる場合は、心配事などの心のエネルギーを奪うこと(テンションがさがること)が原因になっていることがあります。
そういう心配事は、紙に書き出すことが有効です。書き出すことで頭の中が整理され、不安が軽減される効果があります。
心配事に限らず、なにか心のエネルギーが奪われることがある場合は、紙に書き出してみて、頭の中を整理すれば、精神的なだるさを軽くすることができるでしょう。
仕事がだるい朝の解消法
一番仕事をだるいと感じるのは、間違いなく朝起きた時です。
朝起きてから出社するまでの時間をどのように過ごすかによって、だるさを解消することができるのか、それとも出社後までだるさを引きずるかが決まります。
朝起きてから出社するまでの間で、「だるい」という気持ちを解消するためには、以下の方法を試してみてください。
①朝の日課に楽しみなことを入れる
朝に美味しいコーヒーを淹れる、お気に入りの音楽を聴く、読書やゲームの時間をとる・・など、出勤前までに自分が楽しめる時間をとれないか考えてみましょう。
朝にそんな時間がないという人は、夜に早く寝る生活習慣をつける必要があります。
また、新しいゲームやカフェセットを買うなどの少々の出費をすれば実現できることが多いです。
多少お金や手間はかかりますが、仕事のだるさを軽くすることには、それだけのコストをかける価値があるのではないでしょうか。
②運動してみる
軽い運動は、目が覚めるだけでなく、ストレスを発散させる効果があります。
ストレスへの耐性を示す「レジリエンス」という能力を鍛える方法の一つに、軽い運動をするという要素があります。
精神的なだるさが原因の場合は、朝に運動してみるのが効果的だと言えます。
③物理的に目を覚ます
単純な方法ですが、物理的に目が覚めるような工夫をするのも悪くありません。
たとえば熱いシャワーを浴びると、目が覚めますよね。物理的に目が覚めると、だるさも吹き飛ぶことがあります。
また、目覚ましのアラームをベットから遠い場所に置いたり、携帯アラームのスヌーズ機能を活用することもいいかもしれません。
どれも単純な方法ですが、気軽に実践できるという意味ではオススメです。
「仕事がだるくて帰りたい」というときの対処法
このように、朝の過ごし方を工夫することで、「仕事がだるい」という気持ちを軽くすることができますが、それでも仕事中にだるくて仕方がない、帰りたいということがあるかもしれません。
そんなときの対処法についてもまとめてみました。
①こっそり15分くらい休憩する
人間の集中力はそれほど長続きするようにはできていません。8時間勤務のうち1時間の休憩だけで、あとはずっと集中し続けられるものではありません。
だるいときにはこっそり休憩してみましょう。
例えばトイレに席を立ったり、コーヒーやお茶などを飲んでもいいでしょう。
ちなみに、職場の監視環境が厳しく、自由に席が立てない場合は、パソコン画面を真面目に見つめているふりをして頭の中をぼーっとさせたり、資料に目線をやりながら何も考えないという方法なども取れます。
表立って休憩が取れなくても、さりげなくぼーっとする時間をとれないか工夫してみましょう。
②とりあえずやることを一つに絞る
「あれもやらなきゃ」「これもやらないと」と思いつめてしまうと、それがだるさにつながってしまうこともあります。
そんなときは、まず一つ、気軽にできそうなタスクをやってしまいましょう。
あれもこれもと気を散らしてしまわず、一つのことに手を動かしてみると、仕事が進みます。
そして、一つ仕事をクリアすることで弾みがつき、集中力が回復することがあります。
③本当に帰ってしまう
残業時間中で夜遅くまで仕事していて、集中できない場合なんかは、本当に帰ってしまうというのもよい方法です。
家に帰り、翌日に持ち越すことで集中力が回復し、スムーズに仕事が進むこともあります。
長時間仕事をし続け集中力が切れてしまったときは、思い切って仕事を切り上げて、翌日に回した方が、結果的に仕事が早く終わることもあります。
「仕事に行きたくない」とならない休みの過ごし方
このように、仕事中の対処によって「仕事がだるい」という気分を抑えることができます。
そして、休日の過ごし方によっても、仕事がだるいと感じないようにすることができます。
そのためには3つのポイントを意識してみましょう。
①とにかく休む
肉体的・精神的な疲れによって「仕事がだるい」と感じてしまう時には、まず体を休めるのが一番です。
「休みに何かしないともったいない」と思う気持ちもわかりますが、単純にたくさん寝るだけでも疲れがとれ、精神的にも前向きになれるものです。
また、「休みの日も仕事をしないと間に合わない」と休日出勤することもあるかもしれませんが、中途半端に仕事をするよりも、思い切って寝て休んだ方が、そのあとに集中できる分うまく進むこともあります。
同じような理由で、ダラダラ残業するよりも、いったん切り上げて早く帰り、ゆっくり休んでからもう一度取り組む方が早く終わることもあります。
②夢中になることを見つける
趣味などで、仕事のことを完全に忘れるような楽しみを持ちましょう。
常に仕事のことが頭から離れずにいると、精神的な疲れがとれず、鬱々としてしまいます。
その状態をなくすために良い方法が、「仕事のことを忘れる瞬間」を作ることです。
これは、スポーツに夢中になることが代表的な例ですが、ゲームや読書でもいいでしょう。
仕事以外に生きがいを作り、リフレッシュできる休日を過ごせるようにしましょう。
③充実した休みを意識する
休日に十分寝ることは大切なのですが、部屋で寝転がりながらダラダラ過ごすことはあまりオススメできません。
「休みはこう過ごす」と前もって決めておき、それを実現して「いい休みを過ごせた」という充実感を得ることが大切です。
「趣味に没頭する」でもいいですし、「仕事の本を読む」でもよいです(仕事について勉強することは、仕事に前向きになれます)。
また、「徹底的にダラダラ過ごす」と前もって決めるならば、ダラダラ過ごすこともアリです。
どのような過ごし方でも、自分が後悔しないような休みを過ごすことができれば、その充実感や達成感が仕事への気持ちも前向きにさせてくれます。
転職を考えるのも一つの方法
このような方法を試しても、「仕事がだるい」という気持ちが変わらない場合や、その思いがますます強くなるようであれば、いまの仕事を見直す必要があるかもしれません。
また、休み明けの月曜日に「仕事がだるい」と感じるのはかなりの人が感じることですが、休みが近づいていく木曜や金曜にも、月曜日と同じテンションのままであれば注意が必要です。
今の環境から逃れたいという意識が非常に強い可能性があります。
こういう時は、転職を意識することで、「将来転職するために、今は〇〇のスキルを身につけよう」だとか、「冷静に考えてみると、今の仕事にもこんないいところがあった」などを発見することもあります。
いずれにせよ、「自分は今後ずっと今の環境で仕事をしていくんだ」という前提を崩してみることで、だるさが吹き飛ぶような発見があるかもしれません。
また、精神的な疲れがひどい場合も転職を考えてみるといいでしょう。
実際に転職を決断するところまでいかなくても、試しに転職サイトに登録してみたり、エージェントに相談してみることもよいです。
ちなみに、いきなり転職することが怖い場合は、試しに自分の興味があることを副業としてこっそりやってみるという方法もあります。
もしそれがある程度の収入になれば、自分に自信がつくだけでなく、収入の基盤にもなるので、「いいところに転職できなかったらどうしよう」という不安を軽くすることができます。
仕事がだるい毎日にならないように
以上のように、仕事がだるいと感じないための方法についてまとめました。
「仕事に対して前向きになれ」とはよく言われますが、それは建前であり、「仕事がだるい」と感じることはどんな人にもあります。
多くの普通の人は、仕事をだるいと思うものです(もちろん私もそうです)。
「仕事にやりがいを感じてます!」「毎日が楽しみです!」という人は、一部の例外です。
そのため、「仕事がだるい」と思うことは悪いことではありません。
とはいえ、そんな気持ちを持ち続けながら仕事をすることは辛いことです。
ここで紹介した内容を試してみると、仕事がだるいという気持ちが抑えられると思います。
仕事の大変さはコチラも参考になります