仕事を続けるうえで、仕事内容や給与と同じくらい、職場の雰囲気や環境も大切です。
- 給与はいいけど、パワハラがひどい・・
- 仕事内容は好きだけど、人間関係が最悪・・
などの悩みから、やる気がなくなったり、仕事を辞めたいと思う人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、以下の点についてまとめました。
- 雰囲気が悪い職場の特徴
- 職場環境が悪いときの対処法
- 職場環境の悪さが原因で辞めたい時の注意点
職場の環境や雰囲気が悪い時に大切なのは、自分を責めず、あえて鈍感になることです。
また、周りとのポジティブなコミュニケーションも有効です。
仕事を辞めたいと感じた時には、前向きな退職理由を考え、次を決めてから辞めるようにしましょう。
この記事を読めば、職場の環境が悪いときの対処法がわかるので、あなたの抱えるストレスを軽くすることができます。
目次
雰囲気が悪い職場の特徴
まずは、環境が悪い職場の色々なパターンを紹介します。
ここに挙げたパターンは、職場の雰囲気が悪い例としてよく言われるものです。
人間関係のトラブルがある
誰と誰の仲が悪い、会社や誰かの悪口ばかり言う人がいる、いつも機嫌が悪い人がいる・・など、職場の中で問題児がいる場合、職場の環境は悪くなります。
人間関係の問題は、どこの職場でも起こりがちな問題ですが、職場の雰囲気を確実に悪くする厄介な問題でもあります。
また、人間関係の悪さは退職理由のトップになる問題でもあり、職場環境を悪化させる大きな原因にもなります。
上司が身勝手でパワハラが横行している
同僚や後輩との人間関係が良好でも、上司に問題があると職場の環境はとたんに悪くなります。
例えば、自分勝手で周りに無茶ぶりをしたり、部下の手柄を奪ったりする上司は、周りの士気を下げます。
また、モラルが低く、パワハラやモラハラを繰り返すような人間だと、職場の雰囲気は最悪になります。
厳しい目標と精神論の押しつけ
営業や販売系の職種に多いですが、到底達成できないような目標を押し付けられる場合も、職場の士気が下がります。
たとえ高い目標が示されても、リーダーが適切な行動プランを示し、目標を達成できれば、社員のやる気も維持されます。
しかし、そのような導きもなく、「努力しろ!」「頑張りが足りないから失敗するんだ!」などの精神論しか言わない場合、部下はただ疲れるだけです。
こういう職場の場合、「成果のためには多少ズルしてもいい」という風潮が生まれやすいです。
その結果、不正が横行するようなことにもなり、職場環境は悪化の一方です。
実力が正当に評価されない
特定の人物にえこひいきがあったり、不正な方法で成果を上げる人間が評価されている場合などは、仕事へのやる気がなくなります。
さらに、仕事の役割分担のバランスが悪く、かかっている負荷のわりに給料などの待遇が悪いなんてこともあります。
努力や実力が正当に評価されない場合、「頑張っても無駄だ」と感じてしまい、従業員のモチベーションが下がり、職場の雰囲気が悪くなります。
ミスに厳しい・減点主義
些細なミスも厳しく追及されたり、人事評価が減点方式だと、とにかく人目を気にしながら仕事をすることになります。
このような環境の場合、モチベーションが上がりにくく、結果的に職場の雰囲気も暗くなります。
情報共有がされない
仕事にするにあたっては、情報の共有が重要です。
必要な情報が共有されておらず、トラブルが発生するケースはよくあります。
そのため、情報共有の体制が整っていない職場は、トラブルが頻発します。
また、こういう職場は社員の協力体制ができておらず、職場が活気づくこともありません。
「周りと協力して成功体験する」ということは仕事への達成感の一つですが、協力体制のない職場では成功体験はできず、モチベーションは下がる一方です。
プライベートの付き合いがない
最近では、仕事とプライベートを完全に切り離す風習も多いですが、仕事上以外の付き合いや雑談があった方が職場の環境は良くなります。
雑談が一切なかったり、飲み会もないとなると、事務的なつながりしか無くなります。
プライベートの付き合いが多すぎるのも困ったものですが、職場の雰囲気をよくするという意味では、仕事以外のことも互いに話すことも大切です。
職場の環境が悪い時にやるべきこと
職場がこういう環境である場合にはどうしたらいいでしょうか。
日ごろの心構えから、具体的な行動まで色々なポイントがありますが、無理にすべてをやろうとするのは大変なのでオススメできません。
そもそも、職場の雰囲気を一人の力で変えるというのは、簡単なことではありません。
自分を責めない
もしあなたが、ミスが多かったり、上司や同僚から責められることが多い場合、職場の雰囲気の悪さは自分のせいだと思うかもしれません。
しかし、ミスをカバーするのも周りの仕事であり、職場の空気が悪くなるのはあなたの責任ではありません。
反省は必要かもしれませんが、「自分が職場の空気を悪くしているんだ」と落ち込むのは止めましょう。
また、怒鳴られたり執拗に責められる場合は、それはあなたよりも相手の接し方に問題があるのが普通です。
いずれにせよ、職場の環境が悪いときに、自分自身を責める、病んでしまう危険があるので止めましょう。
他人を気にしない
環境の悪い職場だと、普通に仕事をしているつもりでも、悪口を言われることがあるかもしれません。
そういう人間のことは気にせずにスルーするのが一番です。
そもそも複数人の組織の中で、全員に好かれることはほとんどありません。
人に嫌われるのは普通のことだと思い、悪口や批判は気にしないのが一番です。
感謝の言葉を伝える・相手を褒める
これは単純な方法ですが、意外と効果的です。
仕事を手伝ってくれたり、お願いを聞いてくれたときに「ありがとうございます」「いつも助かっています」というような言葉を伝えましょう。
また、仕事ぶりでほめるところがあったら、恥ずかしがらずに素直にほめてみるのも重要です。
普段褒められる風習がない場合、相手から怪しまれるかもしれません。
しかし、あなたが素直な気持ちで言っていることが伝われば、褒められて嫌な気持ちになる人はいません。
雰囲気を悪くする元凶の人ほど、周りから冷たくされることが多いので、褒め言葉は効果的です。
コミュニケーションを増やす
勤務中にあえて雑談を増やしたり、飲み会を企画してコミュニケーションを増やす方法もあります。
仕事以外の情報を共有することは、職場の雰囲気をよくする上ではやっぱり大切です。
プライベートな一面を知ることで相手に親近感がわき、雰囲気が良くなるケースはたくさんあります。
あえてお笑い役を買って出るなどのムードメーカーになるのも、成功すれば効果的です。
肉体的・精神的に負荷がかかりやすいので、万人にはオススメしませんが、自信のある人はやってみてもよいでしょう。
原因に直接対処する
雰囲気が悪い原因が特定の人物である場合、その人に働きかけるなどで改善を図る手もあります。
態度が悪い人に注意したり、対立する人たちの仲介などの対応がうまくいけば、職場環境は改善できるでしょう。
上司に問題がある場合は、さらに上の上司に相談する方法もあります。
雰囲気を悪くする原因に対処するのは、根本的な解決法なので、うまくいけばかなり効果的です。
ただし、変な相手や権限のある人が簡単に話を聞き入れる可能性は普通低いので、難易度は高いです。
環境が悪い職場を辞めたい場合の注意点
職場の環境は、あなた個人の取り組みで、ある程度改善することはできますが、うまくいかないこともあります。
このように、改善に動いてみても変わらない場合や、
- 雰囲気が悪いことが原因で心身の調子を崩している
- 雰囲気が悪いことで仕事の成果が出ず、自分のスキルが伸びそうにない
- 他にも辞めたい理由がある
という場合は、転職したほうが、長い目で見てあなたのためになります。
しかし、後悔しない転職をするために、以下の2点に注意する必要があります。
転職理由は前向きなものにする
転職面接時に、「職場の雰囲気が悪いから仕事を辞めました」というのは、やっぱり印象が悪いです。
そこで、転職によって叶えたいことを色んな視点から考えてみましょう。
- 仕事内容
- 給与
- 休日や残業などのライフワークバランス
「転職で叶えたいこと」に焦点をあて、それを転職理由にすれば、前向きな印象を与えることができ、企業への印象も良くなります。
次を決めてから辞める
勢いで辞めた場合、辞めたはいいものの、次がなかなか決まらない・・という危険があります。
そうなると焦りから、妥協してブラック気味な企業に入社し、また職場環境の悪さに悩む危険があります。
それを避けるためには、腰を据えて転職活動をして、次を決めてから辞めるようにしましょう。
しかし、在職しながらの転職活動は時間や体力的に大変です。
自信が無い場合は、転職エージェントの利用がオススメです。
転職エージェントを利用すれば、あなたの経歴や希望にあった求人が紹介されるだけでなく、企業との連絡を代行してくれるので、自分一人でやるよりも楽に転職活動ができます。
また、書類選考や面接のアドバイスにも乗ってくれるので、前向きな転職理由が作れないときの相談にも乗ってくれます。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
また、若年層の転職に特化しているのが、「ハタラクティブ」で、第二新卒や20代ならばこちらがオススメです。
職場の雰囲気の良し悪しは上司が決める
なお、職場の雰囲気を決める最も大きな要因は、上司の存在です。
上司が、
- 日ごろから細かいことに厳しい
- 情報共有をおろそかにする
- パワハラやモラハラを繰り返す
などの場合は、職場の環境は当然悪くなります。
一方で、
- 日ごろから感謝や誉め言葉を口にする
- 情報共有や協力体制の構築をしっかり行う
という場合は、職場の雰囲気は良くなります。
また、人間関係が悪い場合や、問題社員がいる場合、改善に向けて一番影響力があるのは上司の働きかけです。
あなたが上司で、職場環境の悪さに悩むならば、褒めるコミュニケーションと情報共有に力を入れることで雰囲気が変わる可能性が高いです。
部下が変えようとするよりも、かなり簡単に成功するので、勇気をもって動き出しましょう。
職場の空気が悪いことは大きなストレス
職場の環境が悪い原因やその対処法についてまとめてきました。
どのような原因であるにせよ、一番大切なことは、「自分自身を責めないこと」です。
職場内であなたが責められることが多い場合、どうしても自分を責めがちですが、悪いのはあくまで環境(周りの人間や体制)のせいだと考えましょう。
「環境」「雰囲気」という空気のようなものを変えるのはなかなか難しく(上司であれば話は別です)、あなたができそうなものがあれば挑戦してみる、くらいのスタンスでいいでしょう。
一番手っ取り早いのは、今の環境を抜け出して別の会社に転職することです。
実際に転職まで踏み切らなくても、エージェントに相談するなどによって、「自分には別の道もあるんだ」と感じられ、気持ちが楽になります。
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