仕事の場で上司から叱られて嫌な思いをしたことがある人は多いと思います。
自分がバカにされたように感じて悔しい気持ちになります。そういうときに「この上司を見返してやりたい!」と思ったことはないでしょうか。
そんな時は自分が成長するチャンスです。悔しさをバネに努力を重ねることで実力がつくでしょう。
しかし「見返したい!」という気持ちは、注意しないとそのうち忘れてしまい努力も中途半端に終わってしまいます。
悔しさを上手くコントロールして、見返したいという気持ちを成長につなげましょう。
そこで、今回は「上司を見返したい」と感じたときの悔しさを効果的にコントロールするためのコツをまとめました。
目次
上司を見返す2つのレベル
では、具体的に「上司を見返してやった!」と実感できるのはどのレベルなんでしょうか。これには2段階あります。
まずは、上司の要求どおり・できればそれ以上のレベルの仕事ができるようになることです。
それによって自分の実力を認めさせ、上司から「成長したな」と言わせることです。
そして、さらなる見返しとしてもう一段階あります。
それは、まずあなた自身ができる仕事を増やし、職場での存在感を高めましょう。
そして、チームで中心的な成果を上げることができるか、補佐能力を高めてその上司の仕事を高いレベルでフォローできるようになりましょう。
こうなると、あなたは上司にとって無くてはならない存在になります。
さらに、もしこのときに上司への悔しさが収まらない場合には、そのレベルになったうえで仕事を辞めてやればいいのです。
これは上司にとってあなたの仕事への依存度が高くなるため、かなりの痛手になります。あなたに悔しい思いをさせた一番の上司への復讐となるでしょう。
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別のモチベーションと抱き合わせる
しかしこれを本当に実現するためには実際に努力が必要でしょうし、時間もかかります。単純に見返したいという動機であればそのうち怒りや悔しさは忘れてしまい薄れてしまいます。
また、成長するために必要な努力が嫌になって諦めてしまうこともあるでしょう。
そのため、よほどの屈辱を受けた場合や執念深い性格の人でない限りは「見返したい」という思いだけで見返すレベルまで成長できるとは限りません。
そこで、見返したいという思いとは別のモチベーションを持つことも重要です。
「収入を増やしたい」、「自分のスキルをアップしたい」など仕事へのモチベーションはたくさんありますが、そのような別のモチベーションも一緒に考えましょう。
その上司を実際に見返すことができるレベルになったときに、「見返してやった」という気分のほかにあなたが得るものはありませんか?
待遇がアップしたり権限が増えたりとなにか得るものがあるはずです。
また、それだけのスキルがあれば、復讐として退職をしようとしたときに転職もしやすくなるものです。
このように、ただ見返すために努力するのではなく、他のモチベーションも一緒にあわせて意識することが大切です。
逆に、あなたの考える「見返すためのプラン」を成し遂げたときに何も得るものがない、もしくは失ってしまうものがあるという場合はいったん落ち着いて、「見返す」という選択をしないほうがいいかもしれません。
見返すことで得るのは一時の心の満足のみかもしれません。それを成し遂げるために失うものが多いのであれば、見返したときに後悔してしまうと思います。
自分の小さな成長に達成感を得る
また、別のモチベーションを見つけるのと並行したいのが、「自分の小さな成長」に敏感になり、達成感を感じることです。
これは見返したい場合以外でも有効な手法です。
自分の目標と現状に開きがあり、すぐに達成できない場合は、目標に至るまでの小さな目標をたくさん作り、それを一つ一つクリアすることを確認していくのです。
小さな目標をクリアするごとに「上司を見返す機会が近づいた」と毎回実感すればモチベーションが持続するものです。
このように、見返したいというモチベーションに心を支配させるのではなく、「あくまで成長するために、見返したいという気持ちを利用する」というスタンスでいることが大切です。
見返したいという気持ちだけで頑張り始めると大半はどこかで折れます。
そうではなく冷静になり、他のモチベーションと抱き合わせたり、小さな目標達成を感じるというテクニックを活用しましょう。
「見返したい」という気持ちより「成長した」という事実
このようにして上司を見返すべく成長させていくと、視野も広がってくるものです。
そうなると、そのときには気づかなかったことが見えてくることがあります。
例えば、悔しい思いをさせた上司は、実はあなたの成長を思い、奮起させるように敢えてプライドを傷つけることを言ったのかもしれません。
また、あなたのほうがひねくれて受け取ってしまっただけで、実は上司は適切に叱ってくれていたという可能性もあります。
人は成長して立場が上がることで、見え方や感じ方が変わります。
それによって見返したいという気持ちが薄れ、むしろその上司に感謝するかもしれません。
それはそれで一つの落としどころでしょう。大切なのは「見返したい」という気持ちよりも、成長できたという事実です。
見返したいという気持ちを自分の成長へ
以上のように、「見返したい」と感じたときにどのように考えるべきかをご紹介しました。
実際に上司を見返してやるには努力が必要なことが多く、「見返したい」という気持ちだけでは努力が長続きしない可能性があります。
そこで、他のモチベーションと抱き合わせて考えたり、小さな目標を一つひとつクリアすることにやりがいを感じることが大切です。
そうしていくうちに自分の視野が広がり、考え方も変わるかもしれません。しかしそれはあなたが成長した証でもあります。それもよい結末です。
「上司を見返したい!」というときには、こうした意識を持ち、効果的に自分の成長につなげましょう。
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