「聞いていた話と違う!」「職場の人と合わない・・」など、一か月で仕事を辞めたいと思ったことはないですか?
入った会社がとんでもないブラックだったり、仕事やコミュニケーションがうまくいかずに、さっそく退職を考えてしまうケースは少なくありません。
そこで今回は、入社してすぐに仕事を辞めたくなった人に向けて、本当に辞めるべきかの判断基準や、すぐ退職する時の転職のコツなどをまとめました。
入って1か月くらいだけど、さっそく辞めたくてたまらない・・という人は参考にしてみてください。
目次
入社してさっそく仕事を辞めたくなる理由
一か月で早くも「仕事を辞めたい」と感じてしまうのには、どういう背景があるのでしょうか。
多くの場合は、以下の3つのケースが当てはまるようです。
聞いていた話と違う
実際に入社したら、聞いていた話と違うというケースがあります。
これには色々なパターンがあり、
- 残業時間は月数時間と聞いていたのに、毎日残業で月に何十時間にもなる
- 時給や給与が違う(入社数か月間は研修期間という理由で低くなる)
- 任される仕事内容が事前の説明と違った
などがあります。
明日も残業かな~♪
(ウォウウォ🐸)
7月はずっと残業なのよ~♪
(ウォウォ🐷)
まだ6月なのに残業よ~♪
(ウォッウォッ🐿️)
早く帰りたい~♪
(ウォォォオ🦇)
残業多すぎだよ~~~♪
(面接で聞いた話と違うぜ~🐙)— なんみ🌸@潰瘍性大腸炎 (@nanmi_k) June 26, 2020
話が違うと、やる気がなくなり、会社への不信感も募るものです。
人間関係や雰囲気がなじまない
先輩たちと話やノリが合わなかったり、冷たく扱われるなどで、人間関係がうまくいかずストレスになることもあります。
入社まもない新人君から辞めたいと相談を受けた。
職場入って1カ月ほどで嫌になる人間関係って…もう闇としか言えない…。— ひろ (@hiro_ZAFT) December 17, 2019
また、会社や部署の雰囲気にうまくなじめず、孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。
ブラック企業だと上司や先輩がパワハラをしてくることもあり、この場合も辞めたくなってしまいます。
仕事がうまくいかない
就職すると、普通は新しい仕事を覚えたり、その会社独自のやり方やしきたりがあります。
そうしたことを覚えながら、仕事をこなしていく必要がありますが、新しい仕事をうまく進めることができず、失敗ばかりしてしまうこともあります。
その結果、自信をなくしてしまい、自分にはこの会社は向いていないと感じてしまいます。
どうしようまだ2週間も頑張ってないのに仕事辞めたい こんな難しいの私にはできない どこが簡単な仕事だよ 種類ありすぎる
— かの (@kano_death) July 1, 2020
ブラックな環境ならば、すぐに辞めるのもアリ
このように、一か月で仕事を辞めたくなってしまう理由には色々なものがあります。
その中でも、ブラックな職場であれば、すぐに辞めてしまった方がいいと思います。
給与や残業時間など、事前に聞いていた内容と違う場合は、それが原因で辞めたとしても、転職するときに理解されやすいものです。
また、上司がパワハラをしてくるなどで、ストレスが溜まる場合は、我慢し続けると体調を崩してしまう危険があります。
もしストレスで体調不良が続くようであれば、体を守るために辞めてしまうことも必要です。

なお、ブラック企業の場合、こちらから退職の意向を伝えても、「退職は認めない」と主張してくることがあります。
脅しまがいで退職を拒否してきたり、数回退職の話をしても理解されない場合は、退職代行サービスを利用して辞めるという方法もあります。

仕事内容・人間関係は少し頑張ってみよう

一方で、短期間で仕事を辞めてしまうのは、今後の転職という意味でもリスクがあります。
まず、「仕事がうまくいかない」という場合は、一か月で結論を出すのは、待ったほうがいいでしょう。
最初は緊張もあって、仕事がうまくできないことは、珍しくありません。
仕事はだいたい1か月でサイクルが回ることが多いので、それを2回、3回と繰り返してくるとだんだん慣れてきます。
そのため、もう少し様子を見てみると、だんだんとうまくいくようになることも多いです。
また、人間関係についても、だんだんと時間がたつとお互いに打ち解けやすくなってきます。
また、厳しく接してくる上司も、教育のために厳しくしているだけで、仕事を覚えてくると態度が優しくなることもあります。
人間関係はストレスが溜まりやすいですが、少し耐えてみることで、良い方向に変わることもあるでしょう。
辞めずに仕事を続けてみる目安として、3か月という期間が一つの目安になります。
最初の3か月を試用期間に設定している会社は、それが切れるタイミングで、今後の継続の意思確認をされます。
その時に辞める旨を伝えると、会社側とも揉めにくいです。
そうでいない場合でも、「1か月目から退職を考えていたが、3か月頑張ってみた。でも辞めたいという意思が変わらない・・」というトーンで話すと、1か月で辞めるよりは理解を得やすいでものす。
このように、1か月目で結論を出さず、3か月後に結論を先延ばしするという手もあります。
転職のコツは「説得力ある退職理由」
一か月などの短い期間で仕事を辞めた時に、気になってくるのが転職活動です。
短い期間での退職経歴は悪い印象を与えることが多く、「ウチもすぐに辞めてしまうのではないか?」とという不安を持たせてしまいます。
また、転職面接の際、短い期間で退職した理由は必ず聞かれます。
そのような不利な状況を乗り越えるためには、説得力ある退職理由を説明することが重要です。
採用面接してると、転職回数が多い人は「何かあったのかな?」って思うし、逆にこれまで1社を長く経験してきて初転職って人も「何かあったのかな?」って思うから、結局誰に対しても「何かあったのかな?」と思うし、そこをしっかり答えられれば転職回数なんて関係ないのかもしれないな、と思う。
— ゆう@中間管理職ワーママ (@yuu_workingmama) January 28, 2020
説得力のある理由を説明するためには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
不満や批判をストレートに言わない
前の会社への文句を言いたいくなる気持ちはよくわかりますが、転職面接の場でそれをストレートに言うのは、あなたの自身の印象を悪くさせてしまいます。
特に、感情的になって語りだしてしまうと、感情をコントロールできない人だと思われてしまいます。
そのため、不満や批判をストレートに言わず、オブラートに包んで遠回しに言う必要があります。
「頑張ったけどダメだった」という「型」で作る
「うまくいかなかったから辞めた」という説明ではなく、「うまくいかなくて、改善しようとしたけど、やっぱりダメだった」という「型」に当てはめて作りましょう。
例えばこんなパターンです。
- 「入社前に聞いていた業務内容と、違うことを任された」「新しい仕事に慣れようと努力してみたが、なかなかうまくいかず、自分が将来やりたいこととも合わないので、転職を決意した。」
- 「職場内での人間関係がうまくいかず、日々怒鳴られる。」「仕事を覚えても同じような状況が続き、この環境で長く働くのは苦しいと思ったので、辞めることにした」
このような形で、「最初は何とか頑張ろうと行動したけど、やっぱり見切りをつけることとにした」という流れを意識してみましょう。
「自分だけこの説明を作るのは難しい」と思う人は、あなたの転職を無償でサポートしてくれる、転職エージェントに相談するのも効果的です。

転職を決めてから辞めるほうがリスクは少ない
このように、説得力ある理由を説明できれば、早期退職のリスクはある程度解消されます。
とはいえ、短期間で仕事を辞めてしまう場合は、「転職に不利にならないだろうか」という不安が付きまうものです。
その不安を根本的になくすためには、在職しながら転職活動をするのが一番です。
在職中に仕事を探す場合は、なかなか時間が取れないという問題がありますが、転職エージェントサービスを使うことでかなり楽になります。
- あなたに合った企業を紹介してくれる
- 転職サイトに載っていない情報をたくさん持っている
- 選考活動のアドバイスをしてくれる
- 応募先企業とのスケジュール調整をしてくれる
など、転職エージェントには、忙しい人の転職活動を助けてくれるメリットが非常に多いです。
特に、転職に自信がない人は、プロのアドバイスをうけることができるのは心強いでしょう。
短期で仕事を辞める人に、特におすすめな転職エージェントは以下の3つです
転職エージェント最大手のリクルートエージェントは、保有する求人の数も多く、他のエージェントサービスよりも多くの求人に触れやすいです。
転職に失敗しないように、たくさんの求人から探したい人にオススメです。
リクルートエージェント
あなたが20代なら、第二新卒や若年層の転職に特化した転職エージェントもおすすめです。
たとえば、「マイナビジョブ20’s」は、大手就職・転職サイト「マイナビ」の運営元による、第二新卒や若手の転職に特化しているエージェントです。
20代の転職ならマイナビジョブ20's
正社員の経験があまりないなど、経歴に不安がある人には、「就職shop」がおすすめです。
若手社員育成の体制が整っている企業の求人を中心に紹介してくれるほか、就職shopを通じた応募では書類選考が必要ない、というのも大きなウリです。
事前にブラック企業を見抜く3つの方法
一か月で仕事を辞めたいと思うような会社には、もう転職したくないものです。
事前にその会社の本性を見抜くのは難しいものですが、これから紹介する3つの方法で企業の情報を集めれば、ブラックかどうかをある程度判断することができるでしょう。
職場見学や社員と話す機会を依頼する
応じてくれるとは限りませんが、職場の見学や、直属の上司や先輩になる人と話す機会をもらえないかどうかお願いしているという方法があります。
職場を実際に見学できれば、そこで働いている社員の表情や、デスクの整頓具合で、荒れ具合がわかります。
また、上司や先輩と直接話す機会があれば、事前にどんな人わかるので安心しやすいものです。
起業の口コミサイトを利用する
実際の社員や元社員による、企業の口コミが掲載されているサイトがあります。
実際に働いた社員の声を掲載するサービスで、利用するには自分自身が投稿するか、指定する転職エージェントサービスに登録する必要があります。
閲覧するには多少の手間がかかりますが、だからこそ誰もが書き込めるわけでもなく、ある程度の信頼性が感じられます。
実際の社員、もしくは元社員による企業の評価が見られるサイトで、このタイプのサイトとしては日本最大級です。
こちらも利用するには、自分自身も口コミを入力する必要があるため、誰もが気軽に書き込みや閲覧ができないところに信ぴょう性があります。
このようなサイトに検討中の会社の評判が載っていれば、それを参考にするのも一つの手です。
ただし、あくまでも匿名の口コミなので、内容をうのみにするのは避けた方がいいです。
一つのコチコミを真に受けるではなく、「悪評の数が多いとブラックな可能性が高い」、「色んな人が同じことを言っている内容は信ぴょう性が高い」というような見方をしましょう。
転職エージェントに聞いてみる
転職エージェントを利用するなら、応募する前に、その企業の評判や特色などを聞いてみるのもよいです。
社風など、求人情報には載せきれない細かい情報を把握していることも多く、率直に聞いてみることである程度聞けることもあります。
ただし、エージェントにとっては、応募先の企業も顧客なので、あからさまな批判などはしません。
これも100%鵜呑みにするのではなく、ある程度の参考にとどめておきましょう。
入社してすぐ辞める人の未来はどうなる?
以上のように、一か月などの短い期間で仕事を辞めたいと悩んでいる人向けに、転職のコツや、次の転職で失敗しない方法などを紹介してきました。
早い段階で仕事を辞めるのは、若い人に多いようです。
若いと社会経験が少なく、それまでの環境との違いに拒否反応が出やすいということや、年齢を重ねると仕事を辞めるリスクが大きくなるという理由があると思います。
若いころから転職を繰り返す人は、たんだん転職しずらくなり、苦労する人もいるようです。
@NOiRTGiF : 経理は人気&イスが少なくてなかなかご縁がないのよね。
私経理3年になったけど転職回数がネックで審査どころか紹介してもらえないし人材バンク登録さえもできないよ。好きでこんなに転職してるわけじゃないのにー!働きたいのに働けない。この状況なんとかならないかねぇ— hiro_ex (@hiro_ex) August 5, 2010
しかし、その一方で自分に合った仕事を見つける人もいます。
面白そうだなと思う会社からオファーが頂けそうなので、テンション上がる。
今回の転職活動は常にオファーを貰いながら進められたので今までで一番いい転職活動だったと思います。アラサーで7回転職していますが、結局転職回数なんて関係ないという言葉が実証されたのではと思います。以上— ひよこさん🐤@転職活動中 (@aiueo_1_2_3_a) July 2, 2020
仕事を一か月で辞めるのが良いかどうかは、結局はその人次第であり、辞めた後にどのように行動するかによって決まってくるのだと思います。
大切なことは、一時の勢いで結論を出すのではなく、冷静になって考えてみることです。
- 本当に一か月で辞めてもいいか・3か月まで頑張ってみるべきか
- 説得力ある退職理由を考えてみる
- 在職しながら転職活動をしてみる
- 次の職場で後悔しないための情報収集
など、考えるべきポイントはいくつかあります。
入社して一か月で、「仕事を辞めたい・・」と悩む人は、このような視点で考えてみるとよいでしょう。
