転職は当たり前のことになってきましたが、それでも実際に動き出すのは不安な人は多いです。
収入や人間関係、場合によっては仕事内容も変わる大きな変化なので、不安に感じないほうが珍しいくらいです。
そんな思いにとらわれると、「転職したい」と思いつつも、踏ん切りがつかないまま過ごし続けることになります。
転職して後悔するケースもあるので、慎重に考えるべき問題ですが、うだうだ「転職したい」と考え続けるのは精神的によくありません。
そこでこの記事では、以下のポイントについてまとめました。
- 転職に踏み切れない理由
- 転職へ踏み出すための考え方
- 腹がくくれなくても転職活動を始めるコツ
転職したいけど踏み出せないという人は、考え方次第で前向きになることもできます。
また、人間には、変化を恐れる本能があり、転職を必要以上に不安視してしまうこともあります。
そういう場合は、少しずつ転職活動を動いてみることで、だんだんと意識を変えていくこともオススメです。
転職に動き出すための考え方や行動の方法を紹介するので、「転職したいけど踏み出せない」という悩みから抜けだすきっかけになるでしょう。
目次
仕事を辞めたいのに踏ん切りがつかない5つの理由
まずは、仕事を辞める踏ん切りがつかない理由の、代表的なものを挙げておきます。
人間には、「現状を維持したい」という本能があり、あなたが踏ん切りがつかないのも、その防衛本能による可能性が高いです。
それに打ち克つには、まず「なぜ踏ん切りがつかないのか」という理由を具体的にすることが重要です。
上司に怒られる・引き留められるのが憂鬱
退職を告知したときには、だいたい上司に引き留められます。
「仕事を辞めるなんて甘えだ」「どこへ行っても同じだ」「新しい人が入るまで待って」など、色んな言葉であなたを引き留めるでしょう。
このような引き留めや怒りを突破しなきゃ・・と考えると、憂鬱な気持ちになって、動き出せなくなることがあります。
職場に迷惑がかかるのが申し訳ない
職場の人間関係がよかったり、会社に恩義がある場合、辞めることで迷惑がかかることに罪悪感を感じがちです。
「お世話になったのに申し訳ない」という気持ちや、辞めると言いだした後の気まずさが、あなたの決心を鈍らせることもあるでしょう。
次の仕事が決まっていないので不安
次の会社が決まっていないうちに辞める場合、ちゃんと転職できるのかという不安もあるでしょう。
仕事を辞めた後に転職活動をすると、自由な時間が増えるので、効率的に転職活動を進められますが、安定した収入がないことから焦ってしまいがちです。
また、不採用が続いて自信がなくなると、妥協して条件の悪い会社に決めてしまうリスクもあります。
次の職場でうまくいくかどうか不安
「新しい職場でうまくいかなかったらどうしよう」という不安が、私たちにブレーキをかけることもあります。
「人間関係でモメないだろうか」「新しい仕事はきちんとこなせるだろうか」など、新しい職場に関する不安は確かに色々あります。
「新天地でも同じ苦労をするのではないか」という不安によって、踏ん切りがつかないこともあります。
退職へ踏ん切りをつけるための考え方
このように、仕事を辞めたいけど踏ん切りがつかない理由には、色々なものがあります。
まずは、自分がどういう理由で踏ん切りがつかないかを特定してみましょう。
それがわかると、そこから抜け出すための考え方や行動を試せます。
仕事を辞めるのに上司の許可など必要ない
多くの人が勘違いしてしまいがちですが、会社を辞めるのに、会社や上司の承認なんて必要ありません。
民法上、雇用期間の定めがない労働者は、退職の意思を示してから2週間後に会社を辞めることができます。
期間の定めのない雇用の場合(民法第627条第1項)
労働者には「退職の自由」がある。そのため、退職を希望する労働者は自由に退職することができ、退職の意思表示から2週間が経過すると雇用関係が終了(=退職)する。
そのため、退職届を提出し、退職の意思を示せば、最短で2週間後に退職が成立するのです。
つまり、「会社が辞めさせてくれないから退職できない」という考えは完全にお門違いであり、一方的に辞めると宣言し、退職届をだすことで退職は成立します。
とはいえ、パワハラが横行するブラック企業などは、「退職など認めない!」となぜかキレ出したり、退職届を受け取らなかったりするかもしれません。
そういう時は、退職代行サービスを活用することをオススメします。
退職の意思をあなたの代わりに伝えてくれるので、会社や上司と直接話すことなく仕事を辞められます。
退職できないと数か月以上悩み続けるなら、お金を払ってでもさっと辞めてしまったほうが、長い目で見た時にあなたにとって得でしょう。
退職代行についてはこちらのサイトで詳しくまとめられています。
退職代行を使うのは邪道なの?手順・注意点・オススメ業者などまとめました。|僕たちは仕事を辞めたい
あなたがいなくても会社は回る
あなたが辞めてしまうことで、多少は会社に迷惑や混乱が生じるかもしれませんが、それでも会社は回ります。
会社は役割分担によって動いていくので、あなたがいなくなっても、誰かが代わりにその役割を引き継いで動くものです。
会社に対する忠誠心や責任感から、辞めたくても頑張り続けるのも素敵な人生でしょう。
ただし、あなたに何かあっても、会社は責任をとってくれません。特定の個人によりかかるような零細企業なら、なおさらそんな余裕はありません。
自分が望む将来像を描いてみる
仕事や人生において、どのような自分でありたいかを描いてみましょう。
- 望む収入や生活水準、家族構成
- 仕事内容な地位や立場
このような点を描いてみて、今の会社に居続けるままでそれが達成できるかどうかを考えてみましょう。
それが難しいならば、アクションを起こさないと、あなたの希望はいつまでたっても叶いません。
現職にとどまった場合の未来を考える
そんなポジティブな未来を描くのに気乗りしない場合は、逆に、今の環境にとどまった場合の将来を考えてみましょう。
- 収入はどうなるか
- 社内の地位や立場はどうなるか
- どんな仕事内容か、かかるストレスはどれくらいか
などの将来像は、先輩社員を見ることでイメージができるでしょう。
それが納得できるものならば、無理に転職なんかする必要はありません。
しかし、それが受け入れがたいものならば、いま動き出さないと、そんな将来が実現してしまうことになります。
次を決めてから辞める
転職できなかったらどうしようという不安は、そもそも先に転職を決めてしまえば、気にする必要はありません。
まず在職しながら転職活動を行えば、うまくいかずとも焦る必要はなく、転職活動に疲れたら休憩しても問題ありません。
ただし、在職しながらの転職活動には、時間的な余裕が少ないというデメリットがあります。
この問題は、転職エージェントを利用することで解消できます。
エージェントを利用すると、あなたの希望や経歴に合った求人を紹介してくれ、応募先とのやり取りも代行してくれるので、自分だけでやるよりも効率的に転職活動ができます。
転職は年齢が高いほど可能性が狭まる
転職市場では、以下のことがよく言われます。
- 「20代のうちは未経験の職種に転職できる」
- 「30代になると即戦力が求められる」
- 「40以上はマネジメント経験がないと転職は厳しい」
あなたに当てはまるかは定かではありませんが、年齢が高くなるほど転職の幅が狭まるのは、ほぼ間違いないでしょう。
ウダウダと、1年2年悩み続けているうちに、あなたの可能性がだんだん狭まっているという事実をイメージしてみましょう。
人生の時間は巻き戻せないので、「あの時転職しておけばよかった・・」と悔やんでも、取り戻すことは一生できません。
一度体を壊してしまうと、もとの自分には戻れない
うつ病などの精神的なものが代表例ですが、一部の病気は一度かかってしまうと、二度とその前の体には戻れないと言われています。
私たちは本来、生きるために仕事をしているはずですが、これでは仕事が原因で生きることに支障が出ています。
ストレスで体に悪影響が出ているならば、休むなり環境を変えるなりしないと、仕事に人生を壊されてしまいます。
だんだんと転職へ腹をくくる方法
転職へ踏み出すための考え方を紹介してきましたが、いきなり全力で転職へ踏み出すことに抵抗があるかもしれません。
そんな時は、少しづつ行動を起こし、だんだんと腹をくくる方法があります。
転職サイトなどで求人情報を見てみる
まずは、「自分が転職するならどういう求人に応募するか」をイメージするために、転職サイトなどに登録してみましょう。
経歴を入力すれば、企業からスカウトがくる機能もあるので、自分が転職市場でどれくらいの価値があるのかも分かります。
また、「自分が転職するなこんな求人か」と想像すると、今の状況から逃れるイメージができ、精神的に楽になるという効果もあります。
スカウトが多く来るようであれば、「辞めても次の働き口がある」という気持ちになるので、ストレスの緩和につながります。
このように、すぐに本気になれなくても、転職情報に触れる環境にするだけで一定の効果があります。
エージェントで二人三脚的に転職活動をはじめる
不安なのは、現状維持バイアスの影響の可能性が高いため、実際に動き出してしまえば意外と簡単にその気になることもあります。
たとえ有益であったとしても、知らないものや経験したことのないものを受け入れることに心理的な抵抗が生じ、現在の状況に固執してしまう傾向(バイアス)。
人が意思決定をするときに強い影響力を持つ心理傾向であり、現状から未知の状態に変化することを「安定した現状が無くなってしまう損失」と認識する心理が影響している。
そこで、転職エージェントに登録して、不安なことをアドバイスしてもらいながら二人三脚のように転職を進めてみましょう。
エージェントは多くの転職者を見ている、いわば転職のプロなので、あなたの不安にもきちんと答えてくれる可能性が高いです。
自分一人ではなく、エージェントに相談しながら転職活動をすることで、不安が払しょくされていき、転職する方向に頭が切り替わっていくでしょう。
数あるエージェントサービスの中でも、親身なサポートで評判なのは「dodaエージェントサービス」です。
また、若年層の転職に特化しているのが、「ハタラクティブ」で、第二新卒や20代ならばこちらがオススメです。
「辞めて正解だった!」という未来へ
「仕事を辞めたいけど踏ん切りがつかない」という時のポイントなどをまとめてきました。
新しい環境に飛び込むのは不安があるため、辞めたいはずなのに動き出せないという気持ちになるのは自然なことです。
しかし、うだうだ悩んでいる時間はもったいなくもあります。
ここまで紹介してきた内容を、自分なりに考えてみて、少しづつでも転職に動き始めてみることをオススメします。
- 大手の転職サイトなら「リクナビNEXT」
- 親身なサポートで評判なエージェントサービス「dodaエージェントサービス」
- 20代や若手社員の転職サポートに特化している転職エージェント「ハタラクティブ」