部下の退職対応

部下の退職連鎖は実際に起きる。その原因と対処法は知っておくべき。

部下の退職の連鎖のイメージ画像

会社組織ではまれに、部下の退職が連鎖することがあります。

部下が一人辞めてしまうだけでもダメージが大きいのが普通なのに、それが相次いで辞められるとなると、想像しただけでも恐ろしいものです。

しかし、部下が芋づる式に辞めていくというのは、ある条件がそろうと実際に発生してしまう現象です。

実際に私自身も、会社の中でどんどん人が辞めていくという経験をしています。

 

このような状態は恐ろしいですよね。

そこで今回は、社員の連鎖退職はどういうときに起こるのか、また、実際にあなたの周りでこの現象が起こったらどうすべきなのかをまとめました。

退職が多い職場に勤める人は、他人事とは思わずに参考にしてください。

部下の退職が連鎖する原因

まずは、部下の退職が連鎖してしまう原因となる典型的なパターンをまとめました。

パワハラ上司への対抗策

プライベートにも干渉してくる、異常なほど理不尽な接し方をしてくる、暴力や暴言などが日常茶飯事・・などのパワハラ上司への報復として、部下がどんどん辞めたり、一斉に辞めるというケースがあります。

パワハラ上司のことを会社に相談しても、何も対応されなかったり、社長自身がパワハラをする場合は、社員としてはほかに対抗策がないために、このような行動に出ることがあります。

会社の方針が大幅に変わった

企業買収や、社長の交代により、それまで会社経営の方針が大幅に変わることがあります。

これらの要因によって、これまで当たり前だったやり方が突然禁止されたり、今までとは違うやり方を強制されることもあるでしょう。

そうした方針展開に嫌気がさして、社員が一気に辞めてしまうことがあります。

経営不振によるリストラで辞めてほしくない人が辞める

経営不振によるリストラは、大企業であれはまれに起こります。

会社としては、不用な人物に辞めてもらうためにリストラを断行するものですが、会社に残ってほしい優秀な人材が辞めてしまうことがあります。

優秀な人は転職も引く手あまたなので、辞めることへのハードルも低いです。

詳しくは後述しますが、優秀な人が辞めてしまうことで、想定以上の退職を生んでしまうこともあります。

不正・問題発覚

大企業の場合、不正やコンプライアンス違反があったときには大々的に報道されます。

自分のそこで働いているということが周りから知られている場合は、当然心配されたり怪しまれたりすることもあり得ます。

「そんな組織にいたくない」と思うのは当然のことで、問題が起きた部署に勤める人が大挙して辞めるということが起きます。

 

このような理由が、社員の退職が連鎖的に起きる原因になります。

こういう理由の大体は、少々特殊な事情なので、関係ない人も多いかもしれません。
しかしこれ以外にも、どの会社でも起こりうるようなケースもあります。

エース社員の退職が連鎖を起こす

多くの会社では、圧倒的な成果を出すエース社員というものがいるものです。

こういう社員は、彼を慕う部下や若手の社員からの人望が厚いことが多く、目標にされることもあります。

そのような社員が辞めてしまう場合、他の人が辞めるケースに比べて負のインパクトは強いです。

 

「優秀な人が辞めるということは、この会社は勤める魅力がないんだ」「ウチの会社は、優秀な成果を出す人を大切にしないんだ」というイメージを持ってしまいます。

それによって、エース社員の後を追うようにに芋づる式に辞めてしまいます。

中堅・ベテランの退職が連鎖を起こす

退職の連鎖を止めるには中堅社員を止める

エース社員以外にも、中堅やベテラン社員の退職も負のインパクトが強いです。

若手社員は、中堅社員やベテラン社員に将来の自分を重ね合わせることが多いです。

そのような社員が辞めてしまうということは、「この会社には将来性がない」「中堅社員になったときに勤める魅力がない」と感じてしまいがちです。

 

また、ベテラン社員には、社内の人間関係の調整役になっていることが多く、彼らがいなくなることで、相談する相手がいなくなり、モチベーションが下がってしまい退職・・というパターンにもなります。

 

このように、エース社員やベテラン社員が辞めてしまうことで連鎖的に社員が退職してしまうパターンがあります。

給料が低かったり、社長や上司に不満があるなど、それだけで辞めるほどでないにしても、潜在的な不満があるときに、これらがトリガーになって大量に辞める・・ということになりやすいです。

連鎖退職を止める方法

では、このような部下の連鎖退職を止める、もしくは防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
いくつか方法があります。

上司からのコミュニケーション

社員の退職が続いているときや、影響力の大きい社員が辞めた時など、部下社員が動揺するタイミングで個別面談を行います。

部下の不安を聞いたり、これからの仕事の進め方を伝えたり、普段の頑張りへの感謝や、これから頼りにしているということなどを伝えましょう。

そういうコミュニケーションがあることで、「自分は会社にとどまっても大丈夫だ」と安心しやすくなります。

エース社員の定着を図る

そもそも退職の連鎖を防ぐためには、エース社員の退職を防ぐことも大切です。

こういう社員の退職を防ぐためには、社員の挙げた成果に、報酬(給与やボーナス)や出世や、表彰などの形で応えてあげましょう。

 

また、ともすると仕事ができる人に仕事が集中してしまいがちで、それでもたいして待遇が変わらないとなると、退職の原因になります。

こうしたことにならないような体制づくりも必要です。

中堅社員の定着を図る

エース社員同様に、定着を図りたいのがベテラン社員です。

長年の勤務にこたえるような制度作り(退職金など、長く勤めているインセンティブが働くような仕組み)をしたいところです。

特に、派手な仕事をしていないものの、会社にとって有益な仕事をしている人を評価するような仕掛けをとると、会社を支えるベテランの意欲が上がります。

仕事分担のプラン作り

連鎖退職が起きやすいのは、ある社員が辞めることで、残る社員の負担が増えてしまうことです。

社員が辞めた時、上司が仕事の分担を考えないと、特定の社員の負担が増えてしまいます。これが連鎖退職を引き起こすケースがあります。

そのため、社員が辞めた場合には、その後の仕事分担を明確に示すことが大切です。

これを怠る上司や会社は退職連鎖を加速させます。

若手社員が連鎖退職しやすい

このような方法で、退職の連鎖を引き留めたり、芋づる式の退職を防ぎましょう。

この時、特に注意したいのが若手社員の退職防止です。

エースやベテランと違い、若手社員の退職が他の社員の退職のきっかけになることは少ないです。

しかし、若手社員は中堅に比べて会社を辞めやすく、連鎖して退職する危険が高いです。

 

若手社員は勤務歴が浅いために愛着が少なく、転職もしやすいです。

また、中堅が辞めると、負担が増えるだけでなく、相談相手がいなくなってしまいます。そのため、連鎖的にやめてしまう危険が多いと言えます。

 

若手社員を辞めさせないためには、上司から部下への個別面談が大切です。

日ごろから綿密なコミュニケーションをとることで、若手社員の退職を防ぎましょう。

周りが退職!あなたはどうする?

では、実際に連鎖退職が起きてしまった場合は、どう対応するべきでしょうか?

もしあなたが上司としての立場であれば、ここまで紹介した方法が対処法になると思います。

 

しかし、もしあなたが部下の立場だったらどうでしょうか。

周りの人が大量に辞めてしまうと、嫌でも「自分はどうしようか」という気持ちになります。

また、同じ業務量をこなすとなると、残る人の負担は当然増えます。

 

はっきり言ってしまうと、特に会社の愛着がないならばやめた方が無難です。

社員が連鎖的に辞めてしまうのは、必ずそれ相応の理由があります。あまり良い環境とは言えません。

 

ただし、社員への個別面談を実施したり、これからの業務分担を提示するなどの対応を積極的に行っているならば、とどまってもよいかもしれません。

社員が辞めることをちゃんと問題視して、対策を取ろうとしている場合は、これから良い環境になる可能性が若干があります。

逆に、なんの対策も取って来ない場合は、状況がさらに悪くなる可能性の方が高いので、さっさとあなたも辞めてしまった方がいいでしょう。

転職サイトに悩む人のイメージ画像
転職サイトってどういうもの?何を選べばいい?の疑問に答えます転職サイトとは、「求人情報を掲載しているwebサイト」のことを言います。 一昔前までは、転職活動をするときには、ハローワークに行っ...

連鎖退職は職場の崩壊につながる

以上のように、社員の退職の連鎖についてまとめてきました。

あなたが上司なら、部下の退職の連鎖ほど恐ろしいものはないでしょう。

それ防ぐためには、芋づる式に辞めてしまうパターンを知り、普段からのコミュニケーションなどの予防策をできる範囲で実施していきましょう。

 

また、実際に退職の連鎖が起きてしまった場合は、あなた自身がどうするかを冷静に考える必要があります。

連鎖退職は職場の崩壊につながる危険な現象です。

その原因や対処法、対応方法を事前に知っておいて損はないでしょう。

部下の退職にショックを受ける様子
部下が辞めるのにショックを受ける暇があるなら残る社員を気にかけろ部下から「会社を辞める」と言われた時のショックは、何回経験しても嫌なものです。 部下が辞めることで上司である自分の責任は問われるの...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です