転職活動をするにあたり、最近ではネットを利用することが非常に多いでしょう。
現在は大手転職サイトやエージェントが無料で利用でき、サービスも充実しています。
むしろ、逆に転職活動に関する情報が多すぎて、どのように進めたらよいかが分からなくなるかもしれません。
しかし、このようなサービスを上手く活用することで、あなたにとって理想的な転職ができる可能性が高くなります。
今回は、私自身が転職活動を行った結果、これらのサービスをどう活用するとよいのかについてまとめました。
転職活動をやりたいものの、どうするのが良いか迷う人は参考にしてください。
目次
まずは転職サイトのノウハウを
転職活動を始めたことがない人や、久しぶりの人は、まず大手転職サイトの「転職ノウハウ」のページをざっと見てみることをオススメします。
転職を進めるにあたり、書類の作成から内定後の退職交渉まで、幅広く知識を得ることができます。
読んでいく中でタメになりそうな内容をメモすると効果的ですし、それが面倒でも、ただ読み進めるだけで転職への意識が高まります。
また、複数のサイトを眺めることで、幅広く知識を得ることができ、復習にもなります。
ちなみに、リクナビサイトの「プロ論」などは、もはや転職に直接関係なく、仕事で活躍するために必要なことは何か、という勉強になります。
このような内容を学び、現職で実践していれば、あなたのスキルアップになり、ひいては転職のときにアピールできるポイントにもなるでしょう。
希望条件は思い切って絞る
このように転職サイトの情報を見て、転職活動のイメージが湧いたら、次は実際に仕事を探してみましょう。
転職サイト上ではたくさんの求人情報があるので、そこから自分の望む条件で絞り込むことが大切です。
どのサイトにも、希望する条件を選択する欄があるので、その機能を利用して絞り込みましょう。
職種(営業、販売、経理、採用、エンジニア・・などなど)
勤務地(転勤の可否)
年収(基本給・賞与・諸手当)
休日(休日数、土日休みを希望するのか)
必要スキル(未経験歓迎か)
雇用形態(正社員か、契約社員や派遣でもよいか)
残業時間数
企業の規模(従業員数、創立からの年数、業界内での位置)
などが代表的な条件です。
これらは転職サイトの「詳細条件」「こだわり条件」という名前で詳しく設定できるようになっています。
これらの条件について、自分がこだわるものとこだわらないものに分け、こだわる条件で絞り込んで検索してみましょう。
こだわる条件が多いほど検索結果に表示されるものは少なくなりますが、一つの転職サイトで3~5件になるまで絞り込んでください。
はじめからこうした条件を妥協するのではなく、まずは理想的な条件で絞り込んでみましょう。
その結果、条件に当てはまる求人が数件程度になっても構わないと考えましょう。
転職サイトやエージェントを利用する
このように、条件を絞り込んだあとは実際に応募を進めます。
このとき、以下の3つのポイントを意識してください。
①必ず複数のサービスを利用する
転職サイトやエージェント、ハロワなど、現在はたくさんの求人情報が載っている媒体があります。
一つのサービスで確認できる求人情報には当然限りがあります。
そのため、一つの媒体だけで「理想的な条件に当てはまる求人が少ない」と嘆くのはやめましょう。
たとえ一つのサービスでは3つくらいしか希望に当てはまるものがなくても、3つ4つのサービスを利用すれば、10~15くらいの応募先が見つかります。
このくらいの数の企業に応募しても、なかなか決まらない場合は条件を広げる必要があるかもしれません。
しかし、一つのサービスしか利用せず、「希望する条件だと応募先が見つからないから妥協しよう」と簡単に諦めないでください。
いろいろなサービスを利用して、理想にあった応募先を見つける努力をしましょう。
②エージェントを利用するとノウハウが学べる
利用するサービスの優先順位ですが、まずは転職エージェントがオススメです。
エージェントを通して応募した場合、選考を進める中で様々な情報を教えてくれるので、自分にあったノウハウが学べます。
志望する企業へのアピールポイントを教えてくれたり、落ちた場合の理由や評価されたポイントをフィードバックしてくれることもあります。
このような情報は、ほかのサービスでは得ることができません。
転職活動の初期にこのような情報を得ることができれば、その後の転職活動を有利に進めることができます。
また、エージェントは非公開求人(転職サイトには載せない求人情報)も扱うので、求人数がかなり豊富です。
転職サイトよりも多くの理想的な求人情報に出会う可能性が高いです。そういう面でもオススメです。
まずはエージェントを利用してノウハウを身につけたうえで、転職サイトやハロワなどのほかのサービスを利用するとよいでしょう。
なお、社会人としての経験が不足しており、エージェントにサポートと断られてしまった場合はハロワークに相談するとよいです。
エージェントはある程度の就業経験やキャリアがある人を支援するのに長けている一方、ハロワはそうした経験が少ない人を支援するための制度があります。
③特定業種に特化したサイトやエージェントがある
転職サイトやエージェントでは、リクナビやDODAが有名ですが、それ以外にも特定の業種に特化した転職サイトやエージェントもあります。
求人の件数が大手よりも少ない傾向がありますが、サイトやエージェントが保有している情報の専門性や詳しさは、大手よりも優れているでしょう。
自分の業種に特化したサービスがないかどうか検索してみるのもよいでしょう。
特化型の代表的な業種をまとめたページも参考にしてください。
転職サイト・エージェントからのメールは絞る
このように、様々なサービスを利用することで、理想に近い求人に出会う可能性が高まります。
しかし、色々なサービスを利用すると、情報が混乱するという問題点もあります。
特に、転職サイトやエージェントに利用するときにはメールアドレスを登録する必要がありますが、登録したメールに、「おすすめ求人」や「お役立ち情報」などの名目で、大量のメールが送られてきます(1日30件のメールになることも・・)。
そのため、転職サイトからの不要なメールには配信停止を希望しましょう。
送られるメール本文の後半部分に、「配信停止はこちらから」というURLをクリックすることで配信停止の手続きができます。
また、転職サイトほどではありませんが、エージェントサービスからも不要なメールが送られてくることもあります。
この場合も面倒くさがらずに配信停止の依頼をしましょう。
このように、届くメールを最小限に抑えつつ、また、メールの「ラベル機能」を利用して、どのサービスから届いたメールなのかを後から検索しやすくしておくことも大切です。
明らかなブラック企業は口コミサイトで判別できる
このように転職活動を進める際には、基本的に転職サイトやエージェントが役立ちます。
しかし、それ以外にも、会社の評判を把握する一つのツールとして、従業員からの評価をまとめたサイトがあります。
国内最大級の社員口コミと求人情報 Vorkers(ヴォーカーズ)
日本最大!社員・元社員による100万件の口コミサイト。 カイシャの評判
詳しく利用するためには、登録などの作業が必要で手間がかかりますが、ある程度、会社の評価や評判を参考にすることができます。
もちろん匿名の投稿で、個人の思い込みなどが反映されていることもあるので、内容が100%正しいとは言いがたいでしょう。
また、古い投稿の内容が現在の実情とは違うということもありえます。
そのため一つ一つの内容を鵜呑みにしてはいけません。
こういうサイトでは、色々な人の内容やその傾向を大まかに見る程度にしておきましょう。
例えば、「社長がワンマンだ」「給与が上がらない」という意見がかなり多ければ、実情を反映していると言えるでしょう。
一つひとつと言うよりも、全体としてどのような意見が多いかという視点で見るのがオススメです。
また、社員数に対する口コミ数の多さもポイントです。
この手のサイトは、転職を考える人が見るもので、投稿者も転職活動をする人であることが多いものです。
そのため、他の会社より、社員数に対する投稿数が多い場合は、離職者が多いと考えてよいでしょう。
離職者が多いということはもちろん何かしらネガティブな要因があると思われます。
このような視点で、会社の評判サイトも活用する方法もアリです。
自分から情報をつかむ姿勢が成功につながる
以上のように、転職サイトやエージェントなどを利用して、理想の転職活動をするためのポイントについてまとめました。
たくさんの情報源がある現在において、一つの媒体に絞ってしまうのは非常にもったいないと言えます。
たとえ情報の整理に手間がかかるとしても、複数の媒体にあたり、少しでも理想の条件に当てはまる会社を探しましょう。
そして、エージェントを利用してアドバイスやフィードバックをもらいながら改善していいくことで、転職活動を少しでも理想的なものになると言えます。
どのように転職活動を進めるのが良いか自信がないという人はぜひ参考にしてください。