困った上司のパターンとうまく仕事を進める方法

自分を棚に上げる人は害悪だが、それが上司にとって必要な時もある。

棚上げする人や上司にはどう対応する?

自分を棚に上げる人を見ると、イライラする人は多いと思います。

こういう人は他人のミスを指摘するのは得意なのに、自分のミスは言い訳をしたりごまかします。

また、人の欠点を責めるのに、自分も同じ欠点があったりします。

彼(彼女)らは、「自分ができていないのに、なぜ偉そうに人に指摘するのか」と周りをイライラさせます。

プライベートでの付き合いでこういう人がいると、イライラして気持ちよく過ごすことができません。

 

さらに、職場の上司がこのようなタイプの場合は厄介です。

完全に無視することもできず、ある程度は付き合わなければいけないでしょう。

そこで今回は、自分を棚に上げる人の特徴や対処法をまとめました。

人間関係でイライラしてしまうのは大きなストレスです。特徴と対処法を知れば、ある程度はそのイライラを減らすことができるでしょう。

目次

自分を棚に上げる人の特徴

まずは、自分を棚に上げる人の特徴を知っておきましょう。

彼(彼女)らはなぜ棚上げして周りをイライラさせるのか、その思考回路を知ると、その行動にいたる理由が見えてきます。その特徴は3つあります。

 

①承認欲求が強い

承認欲求とは、「自分が認められたい」という気持ちです。

「自分のことを褒めてほしい、すごい存在だと思ってほしい」という気持ちだと言い換えることもできます。

自分に自信がなかったり、プライドが高い人がこの欲求が強い傾向にあります。

このタイプの人が、周りから認められない場合に心のバランスをとるために、他の人を下げたり落とすことで自分の心の整理をつけようとします。

 

②客観視できない

よく「裸の王様」と言われますが、自分で自分自身のことを客観的に見れていません。

「自分が周りからどう思われているか」「自分の言動が周りにどういう印象を与えるか」というのを気にする意識が弱いためにこうなります。

実際、自分のことを棚にあげている人は、その自覚が全く無いことが多いものです。

 

③ストレスを外にぶつける

人はストレスが掛かったとき、どのように対処するかで「内罰型」と「外罰型」に分かれます。

内罰型は、「自分に原因がある」と考え、自分自身を責める傾向があります。

 

それに対し、外罰型は「周りに原因がある」と考え、そのストレスを怒りなどの気持ちに変え、周りに発散します。

ストレスを発散することを目的で怒っているので、論理的ではないことが多いです。

言っていることが矛盾していたり、話を盛ったり嘘をつくなんてこともよくあります。

 

この3つの傾向がある人は、自分の怒りを発散するためにキレたり、人のミスを指摘します。

そして、認められたい気持ちが強いがゆえに人の悪口を言い「人の間違いを指摘してる自分は偉い」と思わせようとします。

さらに、自分が客観視できていないため、指摘している内容が自分もできていないなんてことを意識しようとすらしません。

こうして「自分を棚に上げる人」が生まれるのです。

自分を棚に上げる人の対処方法

このようなメカニズムで、人は自分を棚に上げるのですが、身近にそうした人がいる場合はどうすればいいのでしょうか。

これには方法が3つあります。

 

①棚上げしていることをツッコむ

「あなた、今自分のことを棚にあげてるよ」「そんな偉そうなこと言う自分はできてるの?」とツッコんでやる方法です。

これは、指摘したあなたや周りのイライラがすっきりすると言う意味では、一番良い方法です。

しかし、相手よりあなたの方がかなり立場が上の場合や、あなたと相手が強い信頼関係で結ばれていない限りはオススメできません。

 

先ほども述べましたが、自分を棚に上げる人は自尊心が強いため、自分のプライドを傷つけられることをかなり嫌います。

あなたに指摘されたことをいつまでもネチネチ根に持ったり、変な理屈で逆ギレしてくることがあります。

丁寧に論破できる自信がない限りは、あなたの方が責められる危険性があります。

 

②なるべく関わらない

棚上げしている発言を聞くだけストレスが溜まるので、そういう相手と関わらないという方法も有効です。

そういう発言をしても「ああ、いつものやつね」と思って流すのです。

「君子危うきに近寄らず」ではないですが、棚上げ発言にツッコミを入れて恨まれるのも馬鹿馬鹿しい話です。

相手がそのような話を始めたら、さり気なく席をはずすか、気のない返事をして流すかなどの対応を取りましょう。

そもそも、そういう人と関わりを少なくしていくというのも良い方法です。

 

③反面教師にする

反面教師とは、「参考にしない見本」ということです。

自分を棚に上げている人の様子を見て、「もし自分が同じことをしたら、こんなに周りに嫌な思いをさせるのか」と自分への戒めとしましょう。

 

先ほどもご紹介しましたが、棚上げする人は基本的にその自覚がありません。

あなたもひょっとすると自覚無く棚上げをしているかもしれません。

日ごろから他人の棚上げを戒めとしていると、その分客観的に自分を振り返られるため、自分が棚上げしてしまう危険性が少なくなるでしょう。

職場の上司が自分のことを棚に上げる2つのパターン

このように、自分のことを棚にあげる人は周りをイライラさせ、嫌われてしまいます。

プライベートな付き合いの場合は、ある程度距離を持って接することができますが、これが職場の上司だった場合は厄介です。

毎日顔を合わせなければならず、無視することもできません。

しかし注意しておきたい点として、仕事の場においての棚上げは必ずしも悪ではない場合もあります。

 

自分を棚に上げる上司のパターンでよくあるのが、「部下を否定して自分が優位に立ちたい」「ストレスを部下にぶつけて自分がスッキリしたい」というものです。

このような棚上げは間違いなく職場においては悪であり、先ほど紹介したどれかのパターンでの対応を検討しましょう。

 

しかし一方で、仕事で成功するために必要な指摘をあなたにしているだけで、それがたまたま自分も出来ていないというパターンもあります。

これも、自分のことを棚にあげている発言なのは間違いないのですが、そこには自分のプライドを守ろうという意識はありません。

純粋にあなたを成長させたいという気持ちや、仕事を上手くいかせたいという思いで指摘をしています。

良い棚上げか、悪い棚上げか見分ける方法

良い棚上げか悪い棚上げか見分ける目を

このように、職場にて自分を棚に上げる行為には2つのパターンがあります。

では、この2つのパターンはどのように見分ければよいでしょうか。

 

まず、その指摘が自分のプライドを守るための場合は、たいして重要ではないことや、発言者が得意なことについてネチネチ言う傾向があります。

また、自分がミスをしたら責任を部下に押し付けたり、自分のミスをたいしたことないように見せます。

そしてその割に他の人のミスを大きく扱います。こういう人は自尊心のために棚上げしていると考えてよいでしょう。

 

一方、指摘の内容が、お客さんのためであったり、会社やあなた自身を良くしようとするものであるならば、よい棚上げであることが多いでしょう。

このタイプの棚上げは、指摘された内容をあとから冷静に考えてみると、その内容に「もっともだ」と感じることが多くあります。

上司からの指摘が「良い棚上げ」であった場合には、イライラする気持ちを抑え、指摘された内容を反省し、次に生かすことで成長できます。

 

このような基準で、上司の棚上げを分析してみましょう。そして「この上司は自分のことを棚にあげているよ」と心を閉ざすのではなく、冷静にどちらのタイプの棚上げかを判断してみるとよいでしょう。

上司が自分を棚に上げてくるときの対処法

このように、職場において自分を棚に上げる行為は2パターンあります。

その対処法ですが、職場の上司が棚に上げている場合は、前にご紹介した内容以外にもいくつか方法があります。

まず、上司が自分のプライドを守るために棚に上げている場合は、以下の方法が考えられます。

 

・文句を言われないレベルにまで徹底的に仕事の完成度をあげる

・言われた内容を記録しておき、パワハラなどのラインに触れそうなものがあれば第三者に見せて上司を陥れるチャンスを狙う。

・同じように困っている人たちと連携をとり励ましあい、上司から引きずり下ろすための策を練る

 

一方で、周りを良くしようというための指摘の場合には、イライラを我慢して、あなた自身が改めなければなりません。

仕事である以上は成果を求められ、それによって給料をもらっています。

そのために、「上司が棚に上げしてイライラするから」というのは反省しなくていい理由にはなりません。

 

そしてこれはぜひ理解してもらいたい点なのですが、上司は「部下を動かして成果を上げさせる」ことが求められています。

そのためには棚に上げようがなんだろうが、部下の悪いところを指摘しなければいけないのです。

棚上げを恐れて上司が指摘や注意をしないと、チームに規律や緊張感がなくなり、成果を出せないリスクがあります。

そうなると上司はおろか部下たちも評価されないということになります。

 

また、親子の例でも、親が自分の棚上げ感を気にして子供に注意できないのでは、子どもの教育上よろしくありません。

自分が出来ていようがいまいが、相手が良くなるために言うべきことを言うということが大切なのです。

あなたが将来棚上げするときの注意点

このように、上司は自分を棚上げをしてでも部下に注意をすることが必要です。

しかし、やはり棚上げ感を感じさせると、部下からは反感を買います。

とはいえ、あなた自身が将来上司になった際、部下に棚上げしてでも指摘しなければいけないこともあります。

では、このときにはどのように注意すべきでしょうか。

 

例えば、「今後君たちにはしっかり机の上をきれいにしてほしいと思う、でも恥ずかしながらそういう自分自身が出来ていないので、これからは自分もきれいにする!」と言うのです。

このような宣言をして実際に継続することが出来れば、もともときれいに出来ていた場合よりも部下からの信頼感が増すこともあるくらいです。

 

また、そこまで出来なくても、自分で棚上げを認めながら指摘するという手もあります。

「自分のことを棚にあげていうのもなんだが、机の上はキレイにしなければいけない」という感じです。

上の例ほどではありませんが、少しは棚上げ感による反発が払拭されるでしょう。

世の中には色々な「棚上げ」がある

以上のように、自分のことを棚にあげる人についての特徴や対処法をご紹介しました。

棚上げする人は自分に自信がなかったり、ストレスを周りにぶつけるような、幼い人であることが多いものです。

プライベートであれば極力関わらないほうが良いかもしれません。

 

しかし、職場の上司が棚上げする場合には、幼さが理由だけではない場合もあります。

成功するために、周りからなんと思われようが、自分のことを棚にあげて指摘しなければいけないこともあります。

 

このように、一口に「自分のことを棚にあげる人」と言っても色々な傾向や注意点があります。

周りの「棚上げ人」に日ごろからイライラしている人は、このような知識を持つことで、そうしたストレスを軽くしてもらえれば幸いです。

 

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