部下育成

上司やリーダーは「熱意」があれば「熱血」でなくてもいい

情熱の炎を振り回している画像イメージ

部署を管理する上司は、チームのリーダーとしての役割を求められることが多いでしょう。

リーダーとして著しい成果をあげる方々の中には、熱い思いをチームにぶつけて感化していく、ということを得意とするタイプが多いような印象を受けます。

書籍やテレビなどで熱血なリーダーについて取り上げられることも多いのではないでしょうか。

そうした感化のパワーはすばらしいもので、自分もそうなりたい!と憧れつつもなかなかうまくいかないことはないでしょうか。

 

しかし自分のもともとの性格がそういうタイプではない場合、無理やり熱血に振舞うのは辛いのではないでしょうか?

熱血漢はただでさえ冷ややかな目で見られがちです。それを無理やり演じるとなるとよけい違和感が生じて部下が引いてしまう可能性もあります。

とはいえリーダーとして部下をまとめていくにはどうしたらいいか、という点について今回はまとめたいと思います。

人は急激な変化を嫌う性質がある


人は急激な変化を嫌うという傾向があります。

普段から夜更かししているタイプの人が急に朝型の生活になるのが難しいように、性格・気質を急に変えることもかなり難しいと思います。

そのため、リーダーが一念発起し熱血に盛り上げ、メンバーのテンションを上げることができても、気がつくとすぐにまた元通りのテンションになってしまうことでしょう。

皆さんも会議や研修でやる気があがったものの、その晩に飲み会を行い一晩寝たら元通り・・のような経験はないでしょうか。

熱意で感化させていくことを考えた場合は、まずこの「人は急激な変化に弱い」ということを肝に銘じた上で取り組む必要があります。

その一方で、だんだんと感化されるという性質もある


ただ、人間は急な変化には弱いですが、だんだんと適応していく傾向もあります。急に変えることができなくとも、チームの雰囲気は自然にだんだんとリーダーの影響を受けて変わっていくものだと思います。

学園ドラマのように、熱血な先生の活躍でクラスがガラリと変わるなんていうことをせずとも、リーダーが自分のキャラクターでチームを良くしようと努力し続ける限り、だんだんとチーム全体がその雰囲気に染まっていくものです。

そう考えると、雰囲気を変えるのはじっくりと時間をかけて、いわば農業のような感覚で行うことが効果的ではないかと思います。

 

ただし注意点としては、チームの中でリーダーが主導権を握ることです。

「これからはこのようなことを意識していこう」と声をかけたり、改めさせたいメンバーの行動については注意をし改善させていくことが必要です。

また、リーダーに対してメンバーから信頼されることも重要です。リーダーの言うことなんて聞きたくないと思われてしまうと、とたんに影響を与えるのが難しくなります。

熱血漢のキャラクターである必要はありませんが、主導権はリーダーが握って仕事を回していくということが重要です。

熱血漢以外のリーダー像もある


ちなみに、熱血以外のリーダー像としては具体的には以下のものが挙げられます。

 

①人情タイプ

メンバーのことを良く観察し、その働きぶりを見て適切なタイミングで褒めたり、サボっている時は注意する。

高圧的に命令をすることは無く、部下の気持ちを尊重しながら指示を出していく。「自分達を見守ってくれている」という思いが部下からの信頼を作る。また、思いやりも上手に示すことができる。

コチラを参考に:部下へのフォローは行動で示せ!上司がとるべき思いやりの行動

 

②仕事能力で引っ張るタイプ

とにかく実務に優れており、自分の言うとおり仕事をしていればすべて成功するという状態を作ることができる。

部下に対する細かいフォローは苦手だが、「この人の言うとおりに仕事をしていれば間違いない」とメンバーから信頼される関係を作り上げている。また、実力の背景にはリーダーの仕事に対する真剣な思いがあり、それが部下がついてくる源泉となっている。

 

③データで説得力を持たせるタイプ

売上目標に達成するためには具体的に一日あたり○○円必要、一日に○○円作るためにはこのような行動をとることが必要・・など、説得力のある指示が出せるタイプ。

目標や会社からの指示に対し、説得力のある背景を伝えることができる。説得力そのものだけでなく、説得力のある指示を伝えるために深く物事を考えている姿勢に部下が尊敬しついてくる。

どれもタイプは違いますが、共通点は熱心さが感じ取れるところです。それが部下を見守る姿や、仕事の成果や、指示の出し方などポイントは違いますが、それぞれに一生懸命だからこそそのようなスタイルで認められる形になります。

それでも熱血に憧れる場合は


このように、熱血にならなくても、それぞれにあったリーダー像でいればいいと思います。

チームの雰囲気を変えるためにはリーダーのカリスマ性を発揮して強烈なパフォーマンスをするような必要はありません。

時間はかかるものの、それぞれのキャラクターで主導権を握っていればだんだんと変えていけると言えます。

カリスマ性に自信がなくても(そもそもカリスマ性がある人間なんて一握りですから)、あきらめる必要はないと思います。

しかしどうしても熱血なリーダーに憧れるという場合は、週一回(無理なら月一回でも)リーダーが熱血になるような定期的なイベント(代表的なものはMTGですが、飲み会でもいいかもしれません)を設けるという方法があります。

 

つまり、熱血になるという仕組みをどこかのタイミングで作ってしまうということです。

メンバーには先に「私はこのときだけ熱血になるからな」と宣言しておき、ウチのリーダーはそういう人なんだ、という認識を植えつけます。

 

また、「俺は熱血なリーダーに憧れているから、そういう振る舞いをしたいと思っている」と宣言してしまってもいいでしょう。自分の憧れるリーダーになりたいということに真剣であることをわかってもらうのです。

最初は違和感を感じさせるかもしれませんが、だんだんと慣れてくるでしょう。

チームをよくするためにあえて熱血を演じるというスタンスであることが伝われば、多少奇妙に感じられても好意的に受け取ってくれると思います。

その人にあったリーダシップが一番


個人的にはリーダーそれぞれのキャラクターがあるので、それに合わせてチームを良くするための接し方を構築するのがベストだと思います。

正直、熱血になれるかどうかは、もともとその人に素質があるかどうかで決まることが多いと思います。無理に熱血を演じても、不自然さが透けて見えるとメンバーはしらけてしまいがちです。

 

しかし、演技であったとしてもそれを演じていくうちに自然とできるようになるという面もあります。本当に憧れるならばそれを目指すのも良いと思います。

熱血にこだわらず、それ以外の方法でチームをだんだんと感化させられればよいでしょう。ただし、自分なりの方法、キャラクターで引っ張るということには全力を尽くすことが大切です。

熱血は誰にでもできるものでは無いかもしれませんが、熱心は気持ちしだいで誰にでもできます。「熱血」より「熱心」にこだわりましょう。

熱血ではないものの一生懸命さでチームを引っ張るキャラクターの例もあります。

『K』伊達泥太に学ぶ「熱意が人をひきつける」

 

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