部下育成

気持ちに寄り添う上司は部下から嫌われずに済む

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組織において、上司やリーダーが部下から嫌われたり煙たがられてしまうというのは良くある話です。

よほどひねくれていない限り、人に嫌われるよりも好かれたいと思うのが人情でしょう。しかし現実には「上司が嫌い」「リーダーが気に食わない」という話はどこの会社でも起こります。

出来れば嫌われないような上司になりたいと思う人は多いと思います。そこで今回は、嫌われる上司にならないためのポイントをお伝えしたいと思います。

上司が嫌われる理由は、チームが生き残るため


まず、なぜ上司やリーダーが嫌われるのかということを理解する必要があります。

上司に求められることは、「成果を出すこと」です。成果を出すためには、部下に望ましくない行為があった場合はそれを指摘して改めさせなければいけません。

それは「部下から嫌われない」ということよりも優先されます。成果を出さなければチームは長続きしませんので、いくら上司が部下から嫌われていない状態を作っても、成果を出さなければチームは消滅してしまいます。

 

そのため上司は部下から嫌われようがなんだろうが、成果を出すための行動を優先させなければいけません。

またその他にも、上司は組織の上層部から組織の方針について部下に伝える役割もあります。世の中は理不尽ですから、その中で生き残るためには理不尽な方針転換や、部下が不利になるような話もあります。

組織の方針変更も成果を出して生き残るための手段ですから、上司としてはその方針変更に部下を従わせなければいけません。

このように、上司はチームや組織が生き残るため、部下に言いにくいことを言わなければいけません。その役割を徹底するため、上司はむしろ部下に嫌われるべきだという意見すらあります。

嫌われないためには「気持ちに寄り添うこと」


そのため、「言うべきことを言う」ということが一番に求められるわけですが、そうしたことを伝えるときのポイントというのがあります。

それが「相手の気持ちに寄り添うこと」です。

言いにくいことを伝えるときは、相手の心に嫌な思いをさせるものです。その状況を察して相手に言葉をかけます。

同じように相手に指摘をするにしても、一方的に言うのではなく、相手の気持ちによりそうようなワンクッションがあった方が受け入れる側の心も荒れにくいといえます。

嫌われないことを意識し過ぎて媚を売ってしまってはいけませんが、これくらいの気遣いは見せてもよいでしょう。

 

例えば大事な会議に遅刻してしまったとき、

「どうしてこんな大事な会議に遅刻してしまうんだ!先方からの信用問題に関わるんだぞ!」

と叱るべきだと思います。

ただ、相手の気持ちに寄り添って叱る場合は

「きっと前日は緊張して眠れなかったり、これまでの準備で疲れていたからこんなことになってしまったかもしれないね。でもここで遅刻してしまうことは先方からの信用問題になるじゃないか」

という言い方になると思います。どちらも叱っていますが、後半の方は相手を気遣うような言葉をかけています。このような声かけをしたほうが、受け入れやすくなるものです。

会社方針を伝えるときも気持ちに寄り添う


もう一つ、部下から嫌われてしまいやすいシチュエーションとしては、組織の上層部の方針転換を伝えるときです。

部下にとって不利であったり不都合なことを伝えなければいけません。中には多少理不尽なことを伝えなければいけません。そのとき、部下としてはその不満はまず上司に向かいやすいでしょう。

しかしながらその役割を果たさなければならない時にも、気持ちに寄り添うということが効果的です。

 

具体的には、

「今回、○○のような指示がある。」「これはあなたにとって都合が悪いということを私は理解している。」

「なるべくそうならないようにしたいと考えたのだが、××という理由・背景があって今回のような指示が下りたんだ」

という言い方をするということです。

ただ一方的に「このような指示が出た」という言い方をするのではなく、

「あなたの思いはわかっているけれども・・」

というクッションを挟む言い方をします。

 

このとき、そのような言い方をしたところで結局相手にとって都合の悪い事実は変わらないのですが、人は自分の気持ち・言い分を理解してもらうことで「自分のことを大切に思ってくれている」と感じます。

せめて気持ちはわかってあげ、あなたを軽視しているわけではないというメッセージを伝えるだけで、相手の理解も得られることが多いと思います。

そうしたクッションを挟まず、ただ一方的に指示・命令を伝えるだけでは相手にしてみれば都合の悪い指示を受けなければいけないだけでなく、自分はどうでもよい存在なんだと思われてしまいがちです。

せめてその点だけでも回避したいですよね。

「相手を尊重するという思い」を伝える


このようにして、相手に指摘するとき、都合の悪い話をするときにおいてただ一方的に話すよりも、相手の気持ちに寄り添うという言い方で嫌われる可能性が少なくなります。

それは自分の保身のためということもあるかもしれませんが、相手をいたわるという意味もあります。

人は叱られたり都合の悪いことを言われるとマイナスの感情を抱きますが、自分の気持ちをわかってくれていると感じるとプラスの感情を抱きます。マイナスの感情をプラスの感情で相殺することを狙いましょう。

このようにすることが、言うべきことを伝えるという目的を果たしつつも嫌われずに良好な関係を作ることにつながります。

部下を叱るときにはこちらも参考に

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