部下育成

部下がスムーズに指示や命令を聞き入れてくれる「前置き言葉」のパワー

前向きに掃除をしているイメージ画像

もし貴方が仕事で忙しいとき、さらに仕事を依頼されることになったとしたら、次のうちどちらの方がすんなり受け入れやすいでしょうか?

①「この仕事、今日中にやってほしいんだけど」

②「忙しい中申し訳ない、この仕事、今日中にやってほしいんだよね」

多くの方は②の方が受け入れやすいと感じるかと思います。違いとしては依頼する前に「忙しい中申し訳ない」というフレーズが入っています。

このような言葉を「前置き言葉」と呼んでいます。この前置き言葉を活用することで相手に依頼などを受け入れやすくなる効果があります。今回はこの「前置き言葉」についてご紹介したいと思います。

「前置き言葉」は相手のことを思いやる言葉


「前置き言葉」を別の言い方をすると、

「相手の立場や状況を思いやる言葉」

と表現することもできます。

何か依頼や指示をする場合、相手の状況や立場を思いやり、それについて触れる言葉を最初につけることによって、相手は「自分のことをわかってくれている」と感じ、受け入れやすくなるという効果があります。

人はだれしも、自分のことをわかってくれると嬉しく感じる特徴があります。前置き言葉はその心情に訴える力があります。

そのため、前置き言葉があることによって、一方的に言われるよりも依頼や指示を受け入れやすくなります。

「前置き言葉」の作り方


作り方は簡単です。この依頼・指示を出すときに相手がネガティブに思うとしたらどんなことだろうか?というのを考えて、それにあわせて前置き言葉を作ります。

忙しい相手にさらに仕事を頼む

→忙しいから大変だろうな・・

→「忙しい中申し訳ないんだけど・・」

 

苦手な分野の仕事を頼む

→苦手な分野だから乗り気じゃないだろうな・・

→「苦手な分野だから気が進まないかもしれないけど・・」

 

これまでより難しい仕事を頼む

→難しいから自信がないだろうな・・・

→「これまでより難しい仕事で、不安に思うかもしれないけど・・」

このように、そのシチュエーションにあわせ、相手の思いを想像してみることで「前置き言葉」を考え、活用してみてください。

前置き言葉が威力を発揮するとき


前置き言葉を考えることは、相手への思いやりを示すことでもあります。

仕事上において、その人の本来の業務内容を指示や依頼する場合は前置き言葉は不要でしょう。その人はその仕事をするという役割が与えられているので、相手の気持ちをわざわざ思いやる必要はないと言えます。

しかし、実際の仕事の場面では理不尽はことは数多くあり、本来の業務内容を超えて取り組んでもらわないといけないという場面も出てこないとも限りません。相手にやってもらう必要があるが、一方的に指示、命令できないこともあります。

そういうシチュエーションのとき、相手にどのように伝えるかというが重要になります。お菓子などを渡してご機嫌をとる方法もありますが、前置き言葉を活用し、相手の気持ちに配慮した言葉をかけることも非常に有効でしょう。

相手との信頼関係が無いときにも効果的


また、相手との信頼関係が無いときにも前置き言葉は威力を発揮します。信頼関係がない状態で何か指示や依頼をされると、「なぜ自分がこの人の言うことを聞かなければならないのか」という抵抗が心の中で出てくることもあります。

そういう時に前置き言葉を使い、自分の気持ちを思いやってくれる言葉をかけられると「仕方ないからやってやるか・・」という心情にもなりやすくなるでしょう。

「自分のことを思いやってくれる」と感じることで、心理的な抵抗を抑える役割が前置き言葉にはあると言えます。「相手が嫌がるだろうな・抵抗するかもしれないな」と感じるときが前置き言葉が威力を発揮する状況です。

1対多でのコミュニケーションでも活用できる


また、「前置き言葉」はスピーチの場でも使用することができます。スピーチの場では注意や啓蒙をする場面も出てくると思います。

その場合、相手によっては素直に聞き入れてくれないと予想されることもあるかもしれません。そのようなときには、こんな風に「前置き言葉」を考えてみてください。

 

たとえば

清掃活動を強化したい

→面倒くさく感じる人もいるだろうな・・

→「中には面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これからは清掃活動を強化していきたいと思います。」

といった具合です。

このように表現することで、一方的に伝えるのではなく相手の気持ちを思いやった印象になり、受け入れやすくなる効果が期待できます。

あまり多用しすぎてもへりくだりすぎな印象を与え、気持ち悪がられるかもしれませんが、うまく活用することでスムーズなコミュニケーションを行なうことが出来ると思います。参考にしてみてください。

相手の気持ちを考えるという意味ではこちらもオススメです。

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